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スパイと訳あり姫

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4

四話目(恋)

♥

111

2023年05月11日

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四話目(恋)

です!

これはいむくん視点で進んで行きます

ちなみに今、いむしょーは十六歳です

王子や姫は十二歳からなれる仕組みです(私の小説の中では)

それではどうぞ!

ーいふの部屋ー

💎

ねーいふくーん!

僕はほとけ この国の姫…男だけど

💙

だから兄か王子って呼べや!

💎

そっちだって僕のことほとけっていうじゃん!

💙

じゃあこれから気をつけますね、ほとけ姫?

💎

うわぁ…なんかイラっと来た

💙

ってか、なんの用なん?

💎

…あのさ…白くんになんかした?

僕はそう聞いた 最近、白くんはため息が多くなり、笑うことも少なくなった…気がする

💙

……は?

💎

白くん、最近ずっと何かで悩んでるみたいなんだよね

💙

…ほとけって、本国の王子の名前知ってるっけ?

💎

え、何急に。しょうとりうらとゆうすけでしょ?

💙

あ、やっぱ知ってるよなぁ…

💎

知らなかったら教えてくれたの?

💙

……いや、俺なんもしてないから

💎

…ほんと?

そんなはずないよな、と思う 白くんがここへ来て二日経った日、白くんといふくんは何かを話してたって ないちゃんから聞いた それが原因だと思う

💙

ウソ言ってどうするねんw

…明らかにごまかしている 僕は、人のくせとか覚えるのが得意だから、 いふくんのウソついているときのくせもすぐわかる

💎

…じゃあ、誰かが何か言ったところとか見た?

💙

…ほとけ、なんでそこまであいつのこと気にするん?

💎

え…?

…言われてみれば、なんでだろう… 白くんとはあって数日しかたってない 今までだったらそんな人のことでここまで考えない…

💙

好きなん?

💎

は?誰が、だれのことを?

文のつながりが無くて思わず聞き返す

💙

だから、おまえはあいつのこと好きなん、って聞いてんの!

💎

え、好きだよ?

💙

……そうなん⁉

💎

白くんも好きだし、いふくんもないちゃんも好きだよ?

いふくんはどうしてそこまで驚いているのだろうか たしかにあってから数日しかたってないけれど…

💙

…ちゃうって。俺が言いたいのは、恋愛として好きなのか、ってこと

💎

……はぁっ⁉///

💙

好きとちゃうの?

💎

…わかんない

💙

そっか…そうよな…

僕は今まで愛とか恋とかしたことがない …する相手がいなかったっていうのもあるけど 僕は、実は小さいころの記憶があまりない 当たり前って思うかもしれないけど、そうじゃなくて 覚えてるのは十二歳から それまでの十二年間の記憶はまったくない だから、その間に恋したとしても忘れてる可能性がある

でも…なんだか白くんには、今まで抱いたことのない気持ちがある …ような気がする 出会って数日だけど、胸がキュンってなることが多々あるんだよね… これを「好き」っていうのかな?

…いふくんは、僕が誰かを好きになったことがないってこと、知ってるのかな 話したことはないけれど…うなずいてるし、そうかも…

💎

…だけど、なんか今までにない気持ちがある…かも?

💙

…マジ?

そういういふくんの目はかなり真剣だ …なんだろ…人体実験を冷静に見ている科学者、みたいな… そんな冷たい光が瞬いている

💎

…好き、なのかな…

💙

…具体的にどんなときにどんな感情を抱くん?

💙

その気持ちが好きかどうかわかるかもしれんで

💎

ほんと?

💙

…ん

💎

あのね――

そう言って僕は気持ちを話した 白くんがふわって笑うとき 「いむくん」って呼んでくれるとき 朝あの声で起こしてくれるとき なんか、胸がキュンってするんだよね…

💙

…それは、恋、やな

💎

……まじかぁ…っ

これが好き、って気持ちなんだ そうか…僕は白くんが好きなのか

💙

…ほとけ、ウワサしてたら来たで

💎

…はっ⁉

そう言われて思わずドアをふり返る …そこには白くんのすがたがあった

…え、何?僕、来たらアカンかった?

💎

ううん、大丈夫…

💙

おまえは何しに来たん?

いむくん連れ戻しに来た

💎

連れ戻すって…まだ休憩でしょ?

仕事の合間の三十分間休憩時間だと思うけど…

休憩はもうとっくに終わってるで

💎

えーっ!ごめん白くんっ…!

💙

「白くん」ねぇ…w

いふくんがうすら笑いを浮かべながら白くんの方を見る …え、何がおかしいの? たしかにちょっと違和感ある名前だけど、そこまで変でもないよ

……いむくん、はよ行こう

💎

えっ?…う、うん…

💙

頑張ってなー「白くん」

………

💎

???

ーいむしょーが去ったー

💙

よし、行ったな…

💙

ないこに連絡せんと

ピッ

もしもし?まろ、なんで城内で電話?

💙

ないこ、「あのこと」についての緊急連絡や

何かあったの?

💙

――が――に――らしい

マジ⁉え、なんで?どういうこと?

💙

…わからん。でも、――が関わってるのはたしかや

――のせいで突然変わったってこと?

💙

…んー、全部そのせいかはわからんけど、八割方くらいはそのせいや

…――にする?

💙

いや、いきなり――にすると――が怪しむ可能性がある

そうだね…じゃあ、とりあえず様子見ってことで

💙

ん、それが最善策やな

それじゃあ

💙

ん、仕事中にごめんな

大丈夫、また何かあったら報告して

💙

ないこもな

OK

ピッ

ー部屋に戻るまでの廊下ー

はぁっ…もう、なんなんやまろちゃん!

からかうのもええ加減にせぇって感じよな

💎

…白くん、いふくんのことそんなに嫌いなの?

やっぱりいふくんが何か言ったのかな?

嫌いって言うか…

…いむくんはどうなん?

💎

僕?まぁ嫌いなところもあるけど、やっぱりお兄ちゃんだからね~、好きだよ

💎

いふくんも好きだし、ないちゃんは大好きだよ

………ふぅーん……

💎

…え、白くん?

前を歩いてた彼が、ふり向いてこっちを見つめる …なんだかその目がこわくって聞き返す

……いむくん、僕は?

💎

…えっ?

僕のことは、どう思っとる?

💎

……えっ…え…す、好き、だよ…///

💎

…ぁ、もちろん、友達的な意味で、ね!

いきなり問われて戸惑う 僕は白くんのこと好き だけど、告白するような勇気はない だからそうとしか言えなかった すると、白くんはなんだか傷ついたような顔をして、目を伏せた

💎

どうしたの白くん、なんか変だよ…?

……ごめん、なんでもない…忘れて

💎

う、うん…

ここで切ります

ないふの会話に出てくる――に何が当てはまるのか推理してみてくださいね

ちなみにすべて同じ言葉ではありません

それでは!

スパイと訳あり姫

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