愛花
愛花
ドアノブに手をかける。
鍵 は 開 い て い た 。
愛花
愛花
ガチャッ
愛花
辺りを見回すが、 この部屋には誰もいない。
大きな家具以外 何も置かれていなかった。
人が本当に住んでいるのか 疑問に思う程の綺麗さ。
愛花
愛花
机の上に一枚の封筒が。
愛花
愛花
愛花
恐る恐る開けてみた。
そこには…
愛花へ これを読んでいる時には俺、 いや俺らは居ないよね。 本当にごめんなさい。 あと、学校で無視してしまってごめんなさい。これを見て大きな悲しい気持ちにさせてはならないと思ってあえてしました。 言い訳に聞こえるかもしれないけどしっかりこの手紙、 読んでくれたら嬉しいな。 これには理由が2つあるの。 1つ目は、中学生の愛花と恋をするのはいけないことだから。 愛花なら分かると思うけど、 俺の本当の年齢は26。 しかも俺はジャニーズ。 グループのリーダー。 俳優もやってるし、芸能タレントとしての自覚がなく、 いつまでも浮かれていて まだ中学生の愛花と一緒に過ごしてしまったことに関して申し訳ない気持ちでいっぱいです。 2つ目は、ライブ中に誰かにスプレーかけられて、なぜかメンバーの年齢が青春時代に戻ったって話をしたと思うんだけど、最近身バレしやすくなって。 菊池に相談したらあいつもバレやすくなってきてるって言ってた。多分松島とマリウスと勝利も同じことに巻き込まれる。 そこで思ったことがあって、 スプレーの効果が切れ始めてるのかなって。だからもうここには居られないんだ。ごめんね。 もう芸能界に戻ろうと思う。 短い間だったけど、楽しかったありがとう、愛花。 最後に、お願いがある。 俺のことを全く知らないフリをして欲しいのと、 この手紙は捨てといて欲しい。 美波にも黙っといて欲しい。 必ず守って。 そして、愛花が心も身体も、 大人になったらまた会おう。 奇跡の出会いを信じて。 中島健人より
愛花
愛花
愛花
私は泣き崩れた。
これで泣くのは終わりにしようと思った瞬間―
健人達と作ってきた思い出が 頭に浮かんで来た。
愛花
健人に出会った日―
健人と友達になった日―
健人と泳いだ日―
健人の彼女になった日―
健人に助けられた日―
健人と笑いあった日―
健人に嫉妬された日―
色々な感情が織り交じって、
涙が止まることはなかった。
愛花
愛花
愛花
愛花
私は泣きながら家を出た。
愛花
愛花
心の声なんて聞こえなかった
何も考えず泣きながら走った。
愛花
私の家の前に着いたんだ…!
そう思った瞬間―
細身で背が高い男性が居た。
私は一瞬で分かった。
この男性の名前が。
愛花
愛花
愛花
田中樹
愛花
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
愛花
愛花
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
さ、再デビュー…?
なんで言ってくれなかったの…
田中樹
田中樹
愛花
愛花
愛花
愛花
田中樹
愛花
愛花
愛花
田中樹
田中樹
愛花
愛花
田中樹
愛花
田中樹
愛花
田中樹
愛花
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
泣きながら笑ってそう言った。
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
愛花
田中樹
田中樹
愛花
私たちは公園のベンチに座った
田中樹
田中樹
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
愛花
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
愛花
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
愛花
愛花
愛花
田中樹
愛花
愛花
愛花
田中樹
愛花
愛花
愛花
愛花
田中樹
愛花
田中樹
愛花
田中樹
愛花
田中樹
田中樹
愛花
田中樹
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
愛花
田中樹
田中樹
田中樹
田中樹
愛花
田中樹
愛花
田中樹
愛花
田中樹
愛花
ふるふるで樹を追加しました
ふるふるで愛花を追加しました
田中樹
愛花
田中樹
田中樹
愛花
田中樹くんが公園を出る。
その後ろ姿はほんの少しだけ、健人に似ていた
続く
コメント
8件
ブクマさせていただきます!
ブクマさせていただきます!
続きみたいです