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師匠
師匠
クロト
────ああ、夢を見ている。
昔の──ずっと昔の、前世の夢を。
師匠
師匠は人差し指を立て、片目を瞑り、「これはあいつには内緒だ、約束できるか?」と小声で前置きしてから言った。
どこか、苦しそうな表情で。
師匠
師匠
クロト
眠いのもあって、素直にきょとんとした俺の頭を師匠は強めに撫でた。
「やっぱり今のは忘れてくれ」、と。
俺は、その時その言葉の意味を知らなかった。
いや、意味は理解していたのかもしれない。
それでも、師匠が何を伝えたかったのかは分からなかった。
後に、身をもって体験することになるとは、思いもよらず。
一欠片だって、考えもせず。
ラン
ラン
ランの声で目を覚ました。
どうやらうたた寝していたらしい。
立ったまま寝るとは歳を取ったものだ。この体の年齢は、それほど高くないはずなんだが…………疲労だろうか。
ここは、飛行船の一室。共有スペース。
クロト
ラン
……あぁ、あの事か。
ユリとランは心配していたからな。
誰だって知っている人間がぐしゃぐしゃに潰れる所なんて見たくない。
俺は手を開いたり閉じたりしながら答える。
クロト
クロト
ラン
ラン
クロト
クロト
自分の声が強張ったのが分かる。
寝起きだからだろうか、いつもなら内に抑えられるはずの動揺が態度に表れている。
しくじった。これではランを、怖がらせてしまうだけではないか。
ラン
ラン
……ランが無意識に俺から感じ取っているものは、俺も自覚している。
だからこそ、胸の辺りが気持ち悪い。
その気持ち悪さの理由も、俺は知っている。
だからこそ、他でもない自分に腹が立ってしょうがない。
ランは一礼すると、自室へ戻っていった。
クロト
……最近ずっと、悩んでいる。
彼女に似ていると言う理由だけで、レミをここに引き留めても良いのか、と。
レミを助けたのはただの偶然で、あのまま調査されても大した証拠は出てこないはずだった。
当たり前だ。あの場所で暮らすものが探している人物は、彼女は────とっくの昔に死んでいるのだから。
だとすれば、牢から出てきたレミは、こんな犯罪者もどきなんかと関わらずに────普通のやつと、どこかで安心して暮らせていたのかもしれない。
それなのに、俺は……。
彼女を見ずに、『彼女』を夢見ている。
それは、失礼以外の何ものでもない。
俺はやけに冷たく感じられる椅子に座った。
瞼をゆっくりとおろし、眠気に身を委ねる。
──ごちゃごちゃ考えても、何も変わらないだろう。
そんな無意味なことに時間を費やすくらいなら、少しでも体を休め、明日に備えるべきだ。
うつらうつらとしながら、頭に思い描くのは、『彼女』の声と色。
夢の中でくらい。そう思ってしまうのは未練がましいと言うのだろうか。
……こんな俺に対して『彼女』は、未練が無さそうだった。
元の世界にも、この世界にも。
────後に怪盗アロミネルと呼ばれるようになるとある少女と出会った時のことは、記憶は、今でも鮮明に思い出せる。
レミと同じだ。
彼女も、いや彼女は、牢屋に囚われていた。
ただしレミとは違い、自分から声を掛けてきたのだが。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
クロト
初対面でこの図々しさ。謙虚の字のかけらもない。
自分がここから出られると信じて疑っていないその表情に、俺は少々、いやかなり目を疑った。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
そう勝手に主張するなり、牢屋の鍵をガチャガチャと鳴らし始めた。
おいやめろ。
俺が見つかるじゃないか……!
クロト
クロト
怪盗アロミネル
ニンマリと笑った彼女は、俺が鍵を開けるとこちらを見向きもせずに、一人でどこかへ行こうとしていた。
……感謝くらい、述べるべきじゃないか?
クロト
怪盗アロミネル
きょとんとした表情で振り返る彼女の髪は銀の輝きを纏っていた。
クロト
名前を憶えていたら、何かに、例えば変装する際などに利用できるかもしれない。
そんな浅ましい考えで名前を訊いた。
怪盗アロミネル
たったそれだけのことなのに、彼女はうんうんと唸り出した。
悩むことか……?
嫌なら偽名を教えればいいものを……。
怪盗アロミネル
……異世界って何だ。
言い訳にしても、もう少しいいものがあるだろう。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
俺が情報処理に手間取っている間に、こそこそと逃げようとする彼女。
俺は彼女の首根っこを掴んだ。
特に意味はなかった。
強いて言えば……のらりくらりとするその態度が、気に食わなかったから。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
……良い人から変態へと呼び名が変わった。
更に、訳の分からない事を叫んでいる。
さっき異世界から来たから色々忘れたとか言ってなかったか……?
つまり、あの言葉も嘘、と。まぁはなから信じてはいなかったけれど。
クロト
クロト
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
彼女は急に俺の顔をまじまじと見つめる。
何なんだ、コイツ……。
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
何が嬉しいのかパチパチと手を叩く彼女は、紫苑の双眸を細めて問う。
怪盗アロミネル
一瞬の逡巡。まぁ、話しても構わないだろうか。
クロト
怪盗アロミネル
クロト
はっきりと否定する。
何が悲しくて強盗と呼ばれなくてはならないのか。
彼女は特に気にした様子もなく、気の抜けるような態度で話していた。
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
彼女は壁に掛かっていた振り子時計を壊し始めた。
れっきとした器物損害だ。こいつ自分で罪状増やしてやがる……。
もう何も言うまい、さっさと地下の方へ向かおう。
こんな頭のおかしいやつとは、関わらない方がいい。
そう思っていたのに。
怪盗アロミネル
彼女の手に納まっていた、その石を見て驚いた。
それから興味が湧いた。
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
けらけらと俺に首根っこを掴まれたまま彼女は大笑いをした。
……彼女が何でもないことのように言っていることは、普通に暮らしているだけでは身につかないものだ。
人は皆、自分という役割を演じながら生きている。
誰が相手であっても、その対象が自分であったとしても、嘘をついて暮らしている。
そうした方が楽だから。
自分をいいように魅せたいから。
だからこそ、他人のそういった部分には目を向けようとしなくなる。
多少の違和感があっても、素通りしてしまう。
……彼女のそれは、天性のものなのか、それとも生存本能か。
それとも……。
……うだうだ考え込んでいても仕方がないな。
よし、決めた。
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
彼女は先ほどまでの勢いが嘘のように、こちらをじっと伺っている。
クロト
クロト
怪盗と言っても金が無限に湧き出てくるわけではないのだ。
彼女は首を傾げて俺に問うた。
怪盗アロミネル
……この世界が面白い?
頭の中、お花畑かこいつ。
クロト
怪盗アロミネル
彼女は俺の言葉が気に食わなかったのか、そっぽを向いてしまった。
静寂が満ちる。
その間、俺と彼女のどちらもお互いに、顔を合わせようとはしなかった。
先に沈黙を破ったのは、彼女の方だった。
ぱっと顔を輝かせ、期待に満ちた表情で俺の服の裾を掴む。
怪盗アロミネル
クロト
もう既に、師匠たちに任せたくなってきたが、そうしたら最後、このことを理由に厄介事を押し付けられてしまうだろう。
貸しはできるだけ作りたくない。
彼女は俺の返しを聞いて、ますます笑みを深めた。
そして声高らかに主張する。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
……幼児かこいつは?
知能指数一気に何十下がってるんじゃないか?
俺は所持金の残りを頭の中で確かめる。
育ち盛りが二人いても大丈夫、だよな……?
遠い目になる俺とは対照的に、肉で一気に機嫌を良くした彼女はぱっと手を差し出してきた。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
クロト
今思えば、前世からだった。
“クロト”と言う名を使い始めたのは。
怪盗アロミネル
クロト
そんな偽名の付け方だったら、この世界にいる人間皆、名前に色がついてることになるぞ。
彼女はふと、声の調子を変えて俺に尋ねた。
怪盗アロミネル
クロト
そうでなくとも、髪の色くらい自分で視認できるはずだ。
そう彼女に伝えると、彼女は困ったように微笑った。
怪盗アロミネル
ここ暗いから、よく見えないし。
看守の動きの違いを見分けられたやつが何を、と思ったが、いつまでもここにいるわけにもいかない。
俺は彼女の手を引っ張りながら提案した。
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
クロト
クロト
雲にも土と同じように栄養があるなんて、そんなことありえない。
そもそも俺達がこうして雲の上に立てている時点で、この雲のように見える物質が普通のものではないことくらい、分かるだろう。
……彼女が記憶喪失という話も、あながち嘘じゃないのかもしれないな。
その割には、やけに明るいのが気になるが……。
彼女は「そっか」と呟くと、くるりと回って俺の顔を覗き込んだ。
怪盗アロミネル
素直に綺麗と言うのは、何だか気恥ずかしかったので、俺は簡潔に事実だけを述べた。
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
髪を一房摘む彼女は、彼女の不可解な言動を理解することを諦めた俺をつついた。
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
ふわりとどこからか風が吹き、彼女の体を持ち上げる。
俺は呆気に取られてその様子を見ていた。
この現象に驚いたわけではない。これは天属性の魔法を使う時によく起こる現象で、珍しいものでも何でもない。
問題は詠唱の短さだ。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
そんなこと考えたことも無かった。
そう彼女の顔にデカデカと書かれている。
キョトンとしてこちらを見つめ返す彼女に、これ以上何を訊いても無駄だろう。
俺は盛大なため息を一つ吐いて、近くの肉屋に寄ることにした。
──後に分かったことだが、彼女は属性の化身しか使えないはずの魔法を、全属性使えるようだった。
その頃には、俺も彼女を取り巻く環境が、どれほど異常なものなのか知っていた。
────“旅の一族”。その使命。
彼女からそれを、詳しく話してもらえる日は、終ぞ訪れなかった。
────────『本当に?』
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
クロト
クロト
怪盗アロミネル
怪盗として彼女がデビューする日のその前日のこと。
怪盗名について口論になった。
今思い返すと子供と母親みたいな言い合いだ。
他愛もなくて、だからこそ尊い。
怪盗アロミネル
……尊かったかどうかは疑問が残るが、大切な記憶であることは確かだ。
彼女は頭を振り回して豪語していた。
おい、ここ店の中だぞ……!
注目が集まり始めてるっ。
お前には恥じらいというものは無いのか⁉ なさそうだな‼︎
クロト
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
ころっと態度と表情を変え、彼女は抱きついてきた。
重い。さっさとどいてくれないだろうか。
彼女は出会った頃からほとんど変わらない体躯だが、元々こんな体重だったのか、それとも……いや、これ以上はよそう。
怪盗アロミネル
クロト
追求されると分が悪いのはこちらなので、咳払いしてから「それにしても」と続けた。
クロト
この言葉に、彼女は何と返したんだっけ。
「失礼な」……「重いから」……いいや、違う。
────そうだ。
怪盗アロミネル
頬杖をつき、意味ありげな流し目で。
怪盗アロミネル
そう嘯いた。
彼女の言葉の大半が、嘘か誠か、判別が付きにくい。
きっと、俺は根っこの部分で信頼されていないのだろう。
それは仕方のない事だと思う。
俺が信頼しているからといって、必ずしも相手から同じものが返ってこないことだってある。
けれど。
クロト
それをもどかしいと感じてしまうのは、いけないことだろうか。
もっと教えてくれればいいと思うのは、迷惑なのだろうか。
俺には何も、分からなかった。
ただ、もやもやとしたどろりと温い何かが、腹の底に溜まっていた。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
初めての仕事が無事に終わったその日、彼女は俺にそう切り出した。
怪盗アロミネル
「どうかな?」。そう上目遣いに彼女が提案したことに、俺は当初反対だった。
クロト
クロト
冗談混じりにそう返すと、拳骨でごつんと頭を殴られた。
なぜに……。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
茶化して誤魔化すのはお前の得意分野だろうに、自分のことは棚に上げるのか。
突っ込みたくてたまらなかったが、やめた。
彼女の口元は弧を描いていたが、目のハイライトは消え、さらには不穏な空気を漂わせていたからだ。
命大事に、だ。
クロト
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
クロト
クロト
クロト
クロト
クロト
俺があの時そう提案したから。
たったそれだけの理由で、怪盗になってしまった彼女と、俺は、違う。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
いつも通り、彼女の言葉の真意は分からない。
俺が分からないふりを、しているだけかもしれなかった。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
そうすれば。その後に込められていたのは、おそらく後悔。
彼女自身の、脆い部分。
彼女はずっと黙っている俺にようやく気がついたようで、しゅんと肩を窄めた。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
……俺、やらないとは言ってないんだが?
だからこそ、彼女の言葉を遮った。
クロト
怪盗アロミネル
クロト
彼女の紫苑の瞳の中に、星が生まれた。
きらきらと、光を反射して輝くそれは、宝石にも負けない唯一無二の煌めきだ。
彼女はすぅっと息を吸い込むと、目を泳がせて答えた。
怪盗アロミネル
……今なんて言った? 空耳か?
怪盗アロミネル
有無を言わさぬその口調。
期待を込めたその眼差し。
……この状態の彼女に何を言っても無駄だ。
あぁ、もう、何もかもが予想外だ。
予想外で──予想外に、わくわくしている自分がいる。
クロト
怪盗アロミネル
彼女との日々はいつだって楽しかった。
けれど、そんな日々が終わったのも、予想外に早かったのだ。
クロト
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
この時も自分の気持ちに気づかなかった俺は、きっと救いようのない莫迦。
後から気付いて、後悔するのはいつだって自分なのに。
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
笑う。目から何も流れないように、笑う。
それを目敏く見つけた彼女は、ハンカチを差し出し名がら問うた。
今までで一番、優しい声で。
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
彼女はニヤニヤしながら肘で俺の体をつつく。完全に俺の反応を面白がっているなこいつ。
怪盗アロミネル
"世界の空港"と彼女が言っていた場所にいる人に、急かされた。
もう時間は無いのだろうか。
クロト
俺は彼女に選別を放り投げた。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
彼女はまたニヤニヤしていた。
くそっ。何なんだ、こいつは。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
……親しい、間柄なのだろうか。
興味は無いはずなのに、胸の辺りがもやもやとする。
怪盗アロミネル
彼女は俺に向き直った。
それから、紫苑の瞳を細め、囁くように言った。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
……おい、後半変なの多くないか?
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
彼女はそっぽを向いて、震えている。
……行きにくくなるとはどう言うことだ?
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
もしかしたら昨日のご飯が不味かったのだろうか?
本気で慌てていると、彼女は自虐気味に口の端を吊り上げた。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
今まで幾度となくそう呼びかけられた。
怪盗アロミネル
クロト
怪盗アロミネル
空を見上げる彼女の横顔は儚げだった。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
しあわせに。彼女の唇がそう紡いだ。
怪盗アロミネル
怪盗アロミネル
彼女が唱えたその瞬間、辺りが光りだした。
眩しくて目を細めた。閉じようとは思わなかった。最後まで、見届けようと思っていたから。
だが、どれだけ目を凝らしても、彼女の姿は見えなかった。
そして光が収まったときにはもう。
俺以外の皆、いなくなっていた。
俺が彼女を好きだったことは、後から自分で気がついた。
彼女に似ているレミ。……彼女はあいつと違って、元の世界に未練がある。
そんなことは、最初から分かっていた。
元の世界に戻すべきであるとは、分かっているのに。
この世界で生きてほしいと、自分の傍にいて欲しいと思う俺は、自分勝手だ。
無論、それを態度には出さない。俺は自分がすべきことをしなければ、麗美が望むことを手伝わなければならない。
それが、“彼女”との約束だから。
クロト
……こんなことになるのなら、彼女に一度でも良いから好きだと伝えていれば良かった。
後悔は消えない、過去もまた消えてはくれないのだから。
伝えていれば、何か変わっていたのだろうか。
なんて疑問は、今では何の意味もなさないのだ。