テラーノベルの小説コンテスト第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

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【main】Z.island EP3

第6話 - 鏡台

2023年04月17日

#Z.island

#一次創作

#オリキャラ

#ホラー

#創作

C.Blossoms

30分後…

「「「ただいまー！」」」

玄関の方からジェミ・スコル・アクーリの元気な声が聞こえてくる

スコル

おーい、パーカが家の前でうろついてたけど大丈夫か？

ヤンサー

大丈夫だよ、パーカ君なら。自分でも、方向音痴だって分かってるはずだよ。

スコル

そうだよな！ああ見えてしっかりしてるからな！

ヤンサー

リコ君とリアス君は？

ジェミ

外で立ち止まってコスメの話してた！w

ヤンサー

そっか〜…コスメって何だい？

ジェミ

えぇ！？

俺は散歩を終えリビングに戻ってくる

スコル

おぉ！噂をすれば！パーカが帰ってきたぞ！

パーカ

えっ！俺のこと話してたんですか？

ジェミ

うん！どこ行ってたのかな〜って！

パーカ

あぁ…！ぼーっとしてたので少し散歩に出掛けてました。

スコル

そうだったのか！

「「たっだいま〜」」

すると、リコとリアスも戻ってくる

ヤンサー

あぁおかえり2人とも。

ヤンサー

…コスメっていうのは食べ物なのかい？

リコ

えぇ！食べ物ちゃうよ！

リアス

ママお化粧したいの？私やってあげる！

リアスはヤンサーの腕を掴んで立たせる

ジェミ

あたしも！ヤンサーがお化粧してるとこ見たい！

ジェミも反対の腕を掴む

ヤンサー

お…化粧のことだったのか…

リコ

そうやで〜？
ささっ、2階へ行きましょ〜

4人は2階へと上がって行った…

スコル

めんどくさそ〜〜

アクーリ

そうか？案外楽しいかもしれないぞ！

パーカ

…

船の中

ライ

どれ、トレーニング動画が保存されているか確認するか。

ライはポケットからスマホを取り出す

ライ

…相変わらずスターカイムは秒数が短いな。このペースじゃ全て終わらないぞ。

ライ

…おい。何故べったりくっついている。離れろ。

ケディ

び…ビカスさんお手洗いに行ってるから…

ライ

はぁ…船くらいどうってことないだろ。

ビカス

あら…あなたからも恐怖心が少し滲み出ていますが…？

トイレから戻ってきたビカスはライに問いかける

ライ

何？この俺が…？

ビカス

えぇ…昔感じた恐怖心がシミのようについています。

ライ

…

ビカス

…そういえばケディさん。あなたオーラが見えましたよね。

ケディ

う、うん…

ビカス

ライさんにべったりくっついて、怖くはないのですか？

ケディ

ライさん、普段怖いけど、何故かオーラが全くないんだ…

ライ

…

ケディ

お、俺の言う『オーラがない』は良い意味だから…！影が薄いとかじゃないんだ！

ケディ

安心するんだ…ライさんといるt

ライ

外に行く。

ライは突然立ち上がる

ケディ

えぇ！どうして！？

何も言わず、早足で外へ出て行った…

ケディ

うぅ…ビカスさんん……

ビカス

大丈夫ですよ。決して怒っているわけではないみたいです。

ビカス

…もうすぐ到着します。今日は宿でゆっくり休みましょう。

夜　研究所 19階　アーロンの部屋

アーロン

えぇ！？スカーウでまた新しい狙撃銃開発したんだ！すごい…！

バッカス

お前ほんと兵器好きだよな…

アーロン

だってかっこいいじゃん！
…使い道は間違ってるかもしれないけどね…

アーロン

やっぱり…こんなのかっこいいって思えないよね…

バッカス

いや…使い道とか、使い方なんて正直関係ないだろ。それを好きになったお前には罪はない。

アーロン

バッカス…

コンコン…

アーロン

…誰だろうこんな時間に。

アーロンは部屋の扉を開ける

スターカイム

なぁ、キャンドル見なかったか？

アーロン

いえ…見てないです…僕たちずっとここにいたので…

スターカイム

そうか。キャンドルが見つかり次第、また9階に集まるように言うからな。

アーロン

分かりました。

アーロンはスターカイムが去るのを見守ってから扉を閉めた

バッカス

…あいつすぐいなくなるよな。

アーロン

ね…また何か実験するのかな〜…

10階　廊下

カクターン

…いた！？

スターカイム

いや、いねぇな…どこ行ったんだ…

カクターン

もう…！大事なこと伝えなきゃならないのに…！

スターカイム

どうする？まだ探すか？

カクターン

…いい。明日にする。

スターカイム

おけ。それじゃ俺はもう寝るわ。おやすみ。

カクターン

…おやすみ。

スターカイムはあくびをしながらエレベーターへ乗り込んだ

カクターン

…

カクターン

（この島深くに沈んでいる核心…それが…この異常な研究を起こす原因になっていたなんて…）

カクターン

（ボスが帰ってくる前に…せめて…トップだけに伝えなきゃならないのに…！）

夜　リビング

パーカ

（…ちょっと眠いな…あんだけ寝たのに…）

俺はふと後ろから視線を感じた

勢いよく振り返る

ジェミ・レオナルド・スコル・リコが俺の後をつけていた…

パーカ

…どうしたんですか…まるで老人を見てるかのような……

スコル

ぷwww

リコ

ぱ、パーカ君のこと、老人とか思ってへんから…！

ジェミ

そうだよ〜！急に寝てしまいそうで心配して着いて行ってるだけ！

パーカ

大丈夫ですよ！お昼寝もしましたし！

パーカ

それに俺、明日帰るので…！

レオナルド

え！？帰るのか？

パーカ

あぁ…帰ったらこの症状も治るかもしれないし。

ジェミ

なるほど〜！そうかもしれないね！

リコ

いつでも戻ってきてな！

パーカ

はい…！

スコル

よっしゃ！今日は歌おうぜ！

パーカ

え！？何でそうなるんですかっっ！

パーカ

ちょ…何とか言ってくれレオ…！

レオナルド

パーカ…

レオナルド

ごめん。僕もパーカの歌声聞きたい。

ヤンサー

パーカ

！！？

スコル

決まりだな！それじゃリーブも呼んでくるわ！

レオナルド

！！！！

レオナルド

それは流石にダメですスコルさんん…！！

パーカ

それは止めるんだな………

リコ

ふっw

ジェミ

あはは！！！

俺は地獄のような時間から解放され自室のベットに横たわる

パーカ

（つ…疲れた…喉が……声出るか？）

パーカ

…あ"

パーカ

（やばい…枯れてる…）

パーカ

（…とりあえず寝るか。寝たら治るかもしれない）

真夜中　ジェミの部屋

バサッ……！！！

ジェミ

！！

ジェミ

今の音…！？

ジェミ

…ダメダメ！信じたら負けだよ…忘れて寝ちゃえ…！

ジェミは毛布を深く被り再び眠りについた…

一方その頃スコルの部屋では…

スコル

…あの音リコが言ってたやつか？

スコル

はは！あれはリーブが勘違いしてみんなに言いふらした話だろ！幽霊なんているわけ…

スコル

…気になる…本当にいんのか？

スコル

…ダメだ！こんな時間に出て行っちゃ…姉貴やラースに怒られる…！

スコル

…

スコル

少しだけなら怒られねぇよな…？？

スコルはそーっと部屋を出た

2階廊下

リアス

…ねぇ！アクーリ…！起きてる？

リアスは枕を抱えたままアクーリの部屋で問いかける

リアス

起きてるんでしょ…？

扉の向こうからは何も音がせずリアスの声だけが廊下に響く

リアス

もう…寝付けないのに…どうしてくれるのよ…

突然扉が開く

リアス

！！

アクーリが部屋の中から顔を覗かせる

リアス

…寝てないなら言ってちょうだいよ…！

リアス

でも…アクーリの顔見たら、何故か安心したわ。今なら寝れる気がする！おやすみ！また明日ね！

リアスはスタスタと自室へ戻って行った

アクーリ

…

リアス

わ！！！

スコル

うわ！！？

廊下の曲がり角でリアスとスコルがぶつかりかける

リアス

ちょっと…！びっくりするじゃない…！

スコル

わりぃわりぃ！ちょっとトイレに行こうと思ってな！おやすみ！

スコルは階段を降りて行った

リアス

おやすみなさい〜

リアス

…あら？トイレなら二階にもあるわよ？

リアス

…変ね…着いて行ってみようかしら。

リアスは枕を廊下の隅に置きスコルに続き階段を降りて行った

エアリーの部屋

エアリーはスコルとリアスの声で起きてしまう

エアリー

誰だよ人が寝てる時に大声出しやがって…

エアリー

…

エアリーは床に布団を敷いて寝ているピースに目を向ける

そしてエアリーも再び眠りについた

………

パーカ

（ここはどこだ…？）

恐らく夢…

辺りを見回す

見たことのある１つの鏡台を見つける

鏡台へと近づく…

鏡台に自分の姿が映る

パーカ

（…いつ見ても普通の顔だな…）

ふと下を見る

鏡台の上に1枚の白紙を見つける

手に取り、裏面を見る

1週間後、誕生日プレゼントに、お前の好きなゲームを買いに行く。何が好きか、このメッセージカードに書いてくれ　お前の父マークス

パーカ

（父さんにもらったメッセージカード…？）

ボワッ…！！！

パーカ

！？！？

メッセージカードが突然燃え始める

燃え尽きた灰を両手に抱える姿を鏡越しに見る

水曜日　朝

パーカ

…

ラース

おはようパーカ。

パーカ

…お、おはようございます……

ラース

どうした、体調が悪化したのか…？

パーカ

いえ…昨日歌いすぎて…喉を痛めただけです…全然何ともないです…

ラース

そうか…それならよかった。

パーカ

…俺…今から帰ります…相談した際に教えてくださったように、やってみます。

ラース

…いつでも戻ってくるんだぞ。

パーカ

はい…

俺は外へ出た…

………

静まり返った多目的室

ラースが玄関からやってくる

ラース

…ダメだ。どこにもいない。

レオナルド

…エアリーさんが言うには、廊下での喋り声が、スコルさんとリアスさんに似ていたそうなんです…

レオナルド

もしかしたら…2人とも夜に出て行ったのかもしれません…

ヴァル

せめて…目的が分かれば…

リーブ

どうしよう…2人とも夜に出て行ったまま…そのまま…！

ヴァル

…落ち着けリーブ。

ラース

…

ラース

今家中を探したが…ヤンサーもいなくなっている。

その場にいる全員が驚く

ラース

…あいつは大丈夫だろう…だが、スコルとリアスが出て行ったことに、関係があるのなら別だ…

リコ

ジ、ジェミとパーカ君は！？

ラース

ジェミはまだ寝ている。パーカはたった今元の世界に帰った。

リコ

よかった…

ヴァル

パーカにはこのことは言ったのですか？

ラース

いや言っていない…違う世界から来ているあいつを、巻き込むのはよくないからな…

ラース

オレ一人で探しに行く。数人で行動すれば、また同じようなことの繰り返しになる…

………

リコ

私も探しに行きたいけど…ラースさんの言う通りなんかもしれへん…

レオナルド

僕もそう思います…ラースさん…気をつけて行ってください…

ヴァル

何かあったら連絡してください。私たちもここで出来ることをやりますので。

リーブ

み…みんな無事で帰ってこれるよう、願ってますから…！

ラース

…あぁ。

ラースは多目的室を出て玄関から外へと出て行った…

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