TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

仁瑠衣、ナイトアウルBL

一覧ページ

「仁瑠衣、ナイトアウルBL」のメインビジュアル

仁瑠衣、ナイトアウルBL

6 - 第6話 あの夏が飽和する(仁瑠衣)(曲パロ)

♥

203

2024年09月23日

シェアするシェアする
報告する

曲パロで、「あの夏が飽和する」です!

仁瑠衣風にちょっと口調変えてます!

Start

瑠衣

「昨日人を殺したんだ」

お前はそう言っていた

梅雨時ずぶ濡れのまんま、部屋の前で泣いていた。

夏が始まったばかりというのに、お前はひどく震えていた。

そんな話で始まる、あの夏の記憶だ

瑠衣

「殺したのは隣の席の、いつも虐めてくるアイツ。

瑠衣

もう嫌になって、肩を突き飛ばして、

瑠衣

打ち所が悪かったんだ。

瑠衣

もうここにはいられないだろうし、どっか遠いとこで死んでくるよ」

そんなお前に俺は言った

「それじゃあ俺も連れてけ」

財布をもって、ナイフをもって、

携帯ゲームもカバンに詰めて、

いらないものは全部壊していこう

あの写真も、

あの日記も

今となっちゃもういらないさ

人殺しとダメ人間の

お前と俺の旅だ。

そして俺らは逃げ出した

この狭い狭いこの世界から

家族もクラスの奴らも何もかも

全部捨ててお前と2人で。

遠い遠い誰もいない場所で2人で死のうよ。

もうこの世界に価値などないよ。

人殺しなんてそこら中

湧いてるじゃんか

お前は何も悪くないよ。

お前は何も悪くないよ。

結局俺ら誰にも愛されたことなどなかったんだ。

そんな嫌な共通点で

俺らは簡単に信じ合ってきた。

お前の手を握ったとき、微かな震えもすでになくなっていて

誰にも縛られないで2人

線路の上を歩いた。

金を盗んで、2人で逃げて

どこにでも行ける気がしたんだ。

今更怖いものは

俺らにはなかったんだ

額の汗も、落ちたメガネも

瑠衣

「今となっちゃどうでもいいさ。あぶれ者の小さな逃避行の旅だ」

いつか夢みた優しくて、

誰にも好かれる主人公なら、

汚くなった俺らをも見捨てずに

ちゃんと救ってくれるのかな?

瑠衣

「そんな夢なら捨てたよ。だって現実を見ろよ。シアワセの四文字なんてなかった、

瑠衣

今までの人生で思い知ったじゃないか。

瑠衣

自分は何も悪くねぇと誰もがきっと思ってる」

あてもなく彷徨う蝉の群れに、

水も無くなり揺れ出す視界に、

迫り狂う鬼たちの怒号に、

バカみたいにはしゃぎ合い

ふと瑠衣はナイフを取った。

瑠衣

「仁が今までそばにいたから

瑠衣

ここまでこれたんだ。

瑠衣

だからもういいよ

瑠衣

もういいよ」

瑠衣

「死ぬのは俺一人でいいよ」

そして瑠衣は首を切った。

まるで何かの映画のワンシーンだ。

白昼夢を見ている気がした。

気づけば俺は捕まって。

瑠衣がどこにも見つからなくって。

瑠衣だけがどこにもいなくって。

そして時は過ぎていった。

ただ暑い暑い日が過ぎってた。

家族もクラスの奴らもいるのに

なぜか瑠衣だけはどこにもいない。

あの夏の日を思い出す。

俺は今も今でも歌ってる。

瑠衣をずっと探しているんだ。

瑠衣に言いたいことがあるんだ。

九月の終わりにくしゃみして

六月の匂いを繰り返す。

瑠衣の笑顔は

瑠衣の無邪気さは

頭の中を飽和している

誰も何も悪くないよ。

君は何も悪くはないから

もういいよ。

投げ出してしまおう。

そう言って欲しかったのだろう?

なあ?

仁瑠衣、ナイトアウルBL

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

203

コメント

13

ユーザー

なんか…めちゃくちゃ泣きそうになったw

ユーザー

すごく長かった〜よく意味分かんないところもあったけど?

ユーザー

知らない曲だwwwww でも仁瑠衣なことにより尊いという 話ですね てか、長いねwすごい?! これは勉強を差し置いたなぁ?ww

チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚