蒼
お会いしたかったです
蒼
姫、
妃菜
え、
妃菜
私!??
咲希
キャー!!!
圭
っ!!
圭
なんかわかんねーけど
圭
そーいうのは後にしろよ
蒼
あん?
妃菜
ちょちょちょ、
妃菜
圭、落ち着いて!!
妃菜
えーと
妃菜
蒼....くんも??
蒼
はい、姫
女子たち
え?何??
女子たち
てか馴れ馴れしすぎ
妃菜
あわわわわわ!
妃菜
そうだよね!
妃菜
ごめん、なんて呼べば──
蒼
お前、もっかい言ってみろ
女子たち
ひいっ!
妃菜
お願い、やめて
蒼
はい
咲希
(きゃー!!)
妃菜
ちょっとごめん
妃菜
話聞かせて!
咲希
うんうん!!!
蒼
えーと
蒼
私はルイ13世のお嬢様の執事です
妃菜
え、
咲希
まって、ルイ13世って....
蒼
はい、
蒼
今から数百年前の時代です
妃菜
えっ、なんで??
蒼
聞いてください
蒼
お嬢様はご病気になられて
蒼
亡くなりました
蒼
でも代々伝わる占い師がこう言ったのです
蒼
「今から数百年後にそのお嬢様がまた産まれる」
蒼
と、
咲希
はは〜ん
咲希
それが妃菜ってことなのね
妃菜
待って!!
妃菜
私の家は代々日本人で外国の血は入ってないはずですけど....
蒼
貴方が生まれ変わりなのです
妃菜
え!??
咲希
てかそんなのよりも大切なことがあるでしょっ!??
妃菜
え?
咲希
貴方、何歳よ!!
蒼
私....?
蒼
15歳です
妃菜
15歳で執事!??
咲希
そーいうことじゃなくて....
咲希
ルイ13世ってさあ......
蒼
貴方の言いたいことは分かります
蒼
何故ここにいるか?ですよね
咲希
え、まあ
蒼
実はルイ13世様は大変頭が良く
蒼
この時代まで行ける機械を作ったのです
咲希
つまり......
咲希
タイムスリップ?
蒼
....?
蒼
た、タイム....スリップ
咲希
あ〜わかんないのかっ
蒼
わからないですけど
蒼
今から姫を連れて帰ります
妃菜
えぇ!??
咲希
ちょっとまってよ!
咲希
そんな急に......
咲希
ねえ??
妃菜
うん
圭
なんだかわかんねーけどさぁ
圭
そいつの話聞くなよ
蒼
!?
咲希
け、圭
圭
頭おかしいやつだろ?
蒼
......
蒼
姫、着いてきてもらえますか?
妃菜
えっ
圭
だから、そういう事だよ
ガシッ
蒼
いっ、
咲希
ちょ、やめなって
圭
どーせ喧嘩もできねーアホなんだ───
蒼
グルン!
ガン!!
ドサッ
圭
いっ....!!
蒼
姫に触れるな
妃菜
ごめんね、蒼くん
妃菜
私、その世界に行くことが出来ない
蒼
そ、そんな!
妃菜
でもこの世界なら一緒にいられるよ??
蒼
っ!!
蒼
......
蒼
姫様にはご結婚なさるお相手が居るんです
蒼
だ、だからっ
悲しい目
あれ、
まただ
またこの感じ、どこかで覚えてる
妃菜
うっ.....
蒼
姫!!?
咲希
妃菜!大丈夫!??
妃菜
だ、大丈夫....
圭
触んなよ!!
蒼
!!!
圭
得体もしらねーやつが
圭
「貴方は姫」
圭
「ルイ13世の時代から来た」
圭
頭大丈夫かよ!?
圭
俺はなぁ、
圭
妃菜のことが好きなんだよ!!
咲希
え( ̄▽ ̄)ニヤ
妃菜
えっ....////
蒼
......!?