ダラダラ。
今年の夏休みはこんな感じですごした。
あれだけ辛かったのに手越くんの事を考える時間も減った。自分でも驚いた。
気持ちが変わったのは、気持ちを伝えてきっパリと振られたからこそのこと。
苦しくて辛くて今でも思い出すと胸が痛くはなるけども……。
でも、手越くんを好きになってよかった。
そう思うことができるんだ。
明日からは新学期か。
心に空いた穴は今も埋まらずにいる。
お母さん
廊下からお母さんが私を呼ぶ声。
お母さん
断るとグチグチうるさいだろうから、 素直に従う。 お母さんからお金を受け取って外に出ると、 あたりはすっかり真っ暗だった。
げんなりしながらコンビニに向かっているとガラの悪い男子高校生4人が座り込んで、 たむろしているのが見えた。かなり騒がしい。
うわやだなぁ……。
前を通りたくない。
目を合わせないように足早に通り過ぎようとすると……。 そこにいる男子たちの視線がつき刺さった。
男子
男子
男子
うわ、やだやだ!無視しよ!
男子
店内に入ろうとした私の腕を男子が掴んで引っ張った。
○○
男子
○○
そう言って、腕を振り払おうとしたけど、 強い力で掴まれていたから無理だった。
○○
男子
○○
無理って言ってんじゃん。
男子
下心丸出しで、ニヤつく男たち。 私の中のセンサーが危険だと告げている。
とにかく逃げなきゃ。
○○
男子
なんでこんなことするの?
店員
ちょうどその時だった。
コンビニのドアが開いて、 中から人が出てきた。 暗いのと男たちが邪魔で、 その人の顔は見えない。
男子
○○
いくら言っても聞いてくれなくて、 強引に連れていかれそうになる。
怖いよ…
誰か助けて……。
??
必死に腕を振り払おうとする私の耳に低く、 怒りを覚えた声が聞こえた。
声のした方を見ると、そこには貴久が居て。
私の腕を掴む男を鋭く睨みつけている。
いままで見た事のないような鋭い目付きと、 ダークなオーラ。明らかに怒っている。
増田
男子
増田
………。貴久。
増田
男子
威圧的な貴久のオーラに怯んだのか、 男たちはあっさりと引き下がった。
増田
○○
貴久は私の目の前まで来て、 心配そうに顔を覗きこんだ。
優しい優しいいつもの貴久。
○○
増田
○○
そんなに遅くないと思うんだけど。
増田
黙ったまま、貴久は私を見つめる。
なんだか久しぶりすぎて、緊張する。
増田
○○
増田
○○
牛乳を買ったあと、 久しぶりに貴久と並んで歩いた。 聞きたいことは沢山。
でも何故かドキドキして何も話せなかった。
つづく…
コメント
4件
うわぁかっこいい😍 続き楽しみです!
うわぁ最高です!!21時が楽しみ!!