先生
今日は転校生がいるぞー!黒木!
遥太
はい…どうも黒木遥太です…よろしくお願いします…
先生
黒木はお父さんの仕事の都合で1ヶ月しか居られない!仲良くしてやれよ!
先生
席は西条の隣な!じゃあ解散!
これは…私と転校生のお話
遥太くんはすぐに女子に囲まれたの。でもね
遥太
俺は、彩音に話がある
彩音
え?私…?
遥太
彩音、久しぶりだな
彩音
誰?
遥太
見覚えないのか?黒木遥太。黒木雅人の息子だよ
彩音
は、遥太くん!
彩音
雰囲気変わったね
私と遥太くんは幼稚園の頃同級生だったの。
しかも遥太くんのお父さんは有名な警官だったの
遥太
うるさいなぁ―にしてもお父さん、元気か?
彩音
お父さん…
遥太
お、おい!どうしたんだよ!泣くなよ!
彩音
お父さん…
私の父親も警察官だった。でもね…
彩音
お父さんは死んじゃったの…2年前の事件を追ってたら犯人に銃で打たれて…
遥太
嘘…だろ…あの人が…なんかごめんな…
彩音
いいの!…で、雅人さんはまた事件の事で?
遥太
そうなんだ…今度は恐ろしい事件だよ…
彩音
へぇ?どんな?
遥太
ほんと知りたがり屋だな…今度うちに来い。教えてやる
彩音
今日じゃだめ?
遥太
…まぁいいだろ
彩音
ヤッター!
放課後
彩音
遥太くんの家は…ってあれ?人だかりが…
彩音
あの!この家で何かあったんですか?
野次馬
事件の犯人を追っていた警察官が犯人に打たれたんですって…
彩音
え?その人って…
野次馬
確か黒木雅人…って人だったかしら?
彩音
そんな…!
彩音
遥太くん!遥太くん!
遥太
彩音…?
彩音
遥太くん!雅人さんは…
遥太
今救急車で運ばれた…やばいかもしれない…
彩音
そんな…
数日後 私はお見舞いに行った。
彩音
遥太くん?雅人さん?居ますか?
遥太
彩音…父さんはここ…
彩音
雅人さん!
雅人
その声は…彩音ちゃんか?
彩音
雅人さん!そんなっ…
雅人
遥太の事をよろしく…事件の事は気にするな…きっと大丈夫…
遥太
父さんっ!そんな事言うなよ!父さんっ!父さんっ!
数日後、雅人さんは息を引き取った。
先生
皆も知ってると思うが黒木のお父さんが…
先生
先生
ま、まぁ遥太は一週間後には引っ越すことになった。
彩音
遥太くん…
遥太
彩音…俺、引っ越す前に犯人を捕まえたいんだ…!協力してくれ!
彩音
でも…雅人さんがっ!
遥太
お願いだっ!この通りっ!頼むから!
彩音
分かった…やるからにはちゃんとやるよ!
遥太
俺もそのつもりだ!
放課後
遥太
まずは父さんが追っていた事件について調べよう。
彩音
うん…新聞記事によると○○市で起きた連続殺人事件。犯人は全身黒のスーツで細身でメガネをかけている。
彩音
って事ぐらいしか分かってない…かぁ…
遥太
おい待て!これ見ろ!
遥太
だとさ…
彩音
変なの…若い女の人に恨みでもあるの?
遥太
お?またニュースだ!
彩音
嘘!待って!
遥太
どうした?
彩音
こいつ…
彩音
彩音
私の高校で先月まで臨時教師やってた…!
遥太
マジかよ!
彩音
おかしいぐらいに暗くて…そう!女子生徒に浴びせる目があまりにも冷たくて…
遥太
やっぱりこの男は若い女が嫌い…そういう事だ!
彩音
そう言えば担任の先生…あの人といとこだって言ってた!
遥太
嘘だろ!明日聞いてみよう!
次の日
彩音
先生!
先生
どうした?
彩音
齋藤直也先生に着いてなんですけど…
先生
直也か…
彩音
いとこ同士なんですよね?
先生
ああ…
彩音
昔、若い女の人に何かされたとか?聞いた事ありませんか?
先生
そう言えば…昔付き合っていた彼女に浮気されて…しかも浮気相手が親友だった…挙句の果てにそいつらのせいで大学で嫌がらせをされて…とか
彩音
やっぱり…ありがとうございした!
先生
あぁ…
彩音
遥太くん…やっぱり…
遥太
ちょっと待てよ…なんかおかしくないか?先生に事件の事聞いたらスラスラと当たり前のように答えて…なんで齋藤直也についてそんなに知ってたんだ?
彩音
だってそれはいとこ同士だから!
遥太
わかんないけど…この事件普通じゃない…
その日の夜
私はすぐに遥太くんにLimeした
彩音
見た?ニュース?
遥太
おかしい…急にターゲットが女子高校生に…
彩音
犯人は先生と協力しているってこと?
遥太
まだ分からない…もしかしたら先生自身が犯人という可能性も…
彩音
怖すぎる…
遥太
もし、先生が犯人だったら、命を狙われるかもな…
彩音
嘘っ!怖いっ!
その後次々と女子高校生を切り付ける事件が起きた。そしてとうとう
彩音
遥太くんっ!とうとう…
遥太
死者が出た。
彩音
どうしよう…
遥太
俺の推理を言ってもいいか?
彩音
うん
遥太
まず犯人は先生だ
彩音
待って!そんなはずない!警察が…雅人さんが調べてた事件だよ!雅人さんが犯人を間違えるなんて…
遥太
わかんないだろっ!とりあえず先生が言ってた浮気の話は多分先生本人の体験だ…でもって、先生は復讐を考えた。でも人殺しなんかしたことない先生は迷った…そこで殺人予行演習を考えた。そして次々と罪のない女性を襲って行った。そんなある日俺たちが事件を調べ始めた。そりゃあ焦っただろうね。警察官の子供2人だから。で、また予行演習を始めた。そしてとうとう殺しを成功させた。予行が終わったら次は…
彩音
本番だ…
遥太
そう…つまり俺たちだ…
彩音
ねえ、足音が聞こえる…
遥太
え?まさか、お前、家じゃないのか?
彩音
うん。○○公園。
カツカツカツ
彩音
助けて!
犯人
お前が彩音か…
彩音
助けて!
犯人
悪いな!
遥太
やめろー!
彩音
遥太くん!
犯人
ぐわっ!
遥太
その変なフードを取れ!
彩音
あ…先生じゃない…
遥太
お前は…
齋藤直也
齋藤直也だよ!なんか悪いかっ!
遥太
警察を呼べ!
ウーウー…
彩音
犯人逮捕!これで解決ね!
遥太
いや待てよ…先生は?おかしいだろ?
彩音
勘違いだって!
遥太
いや、でも…
グサッ! 私は刺された
彩音
うーん?
遥太
彩音!
彩音
遥太くん?わ、私!
遥太
やっぱり先生だったんだ…
彩音
え?
遥太
犯人は先生だった!
彩音
いやでも…齋藤直也は…?
遥太
あいつははめられたんだ…先生に金を渡され、彩音を襲うように言われた。そしたら、俺に捕まり、訳の分からないまま逮捕。でも…最後に俺たちを殺そうとしたらしいな…
彩音
そ、それで!先生は?
遥太
その場に残ってた警官にあっさり確保された…
彩音
なんだー!良かった!…って遥太くん?
遥太
遥太
悪いな…ただ…本当に怖くて…
彩音
遥太くんっ!
遥太
彩音!
彩音
ちょっ!遥太く…ん…
私はキスされた。
彩音
ん…
遥太
俺、ずっとこの街に暮らせることになったんだ…
彩音
そうなの…?
遥太
そう…彩音…愛してる…
彩音
遥太くん…私もっ!