竈門禰豆子
ん〜むぅ…
竹を咥えた小さな少女は立ち上がった。
ぺた…ぺた…
ガラリ…
胡蝶しのぶ
あら。禰豆子さん。まだ起きてた…って,鬼でした…
竈門禰豆子
,んむぅ?
禰豆子はしのぶのすぐ隣にあった金魚鉢を指差す。
胡蝶しのぶ
?ああ,金魚,気になります?
竈門禰豆子
むっ!、うっ!
胡蝶しのぶ
……見ますか?金魚。
竈門禰豆子
む!
彼女は嬉しそうに跳ねる。
胡蝶しのぶ
これは出目金です。他の子と違うでしょう?
すると禰豆子は,咥えていた竹を外し,吃りながらも話す。
竈門禰豆子
き,きんぎょ,きれいだねぇ
禰豆子は,しのぶの髪飾りに触れた。
竈門禰豆子
こえ,も,きれいだねぇ,きれいだねぇ
胡蝶しのぶ
!…ありがとうございます
胡蝶しのぶ
禰豆子さんはー…
そう喋りながら右隣を見ると,禰豆子は寝ていた。
胡蝶しのぶ
ふふっ…あらあら…お話の途中で寝てしまうなんて…
しのぶは禰豆子を抱き抱え,炭治郎のもとに帰した。
胡蝶しのぶ
さあ…禰豆子さんも寝たところですし…