まふまふside
まふまふ
戦場を前にして、 思わず息を飲んだ。
これは…もはや………
まふまふ
武士たちの怒号に、 刀がぶつかり合う音。
土煙に混じった血の匂い。
城の中だけでなく、 近くの草原でも戦乱が起こっている。
そらるさん…もう逃げたかな…?
大名様
まふまふ
大名様が、傍に来る。
大名様
大名様
……きっと、 そらるさんたちは大丈夫だ。
僕は、役目を全うするだけ。
深呼吸して、手甲の紐に触れる。
師匠、見ててね。
まふまふ
まふまふ
まふまふside
僕は勢いよく 城に向かって駆け出した。
大名は死ぬ訳には行かないから、 きっと城の一番奥で 手下に守られているはずだ。
僕はそこまで、突破する。
城の中にどれだけ敵がいるか 分からない。
屋根裏を通って 直接大名を殺しにいくのも いいんだけど、
後々のことを考えると、 なるべく敵は減らしておきたい。
………だったら、 僕の一番得意な方法で。
死角から、一気に飛び込んでやる。
本当、暗殺者としても 通用するように育ててくれた師匠には頭が上がらないよ。
走りながら、腰の短刀を手に持つ。
まふまふ
塀を乗り越えて、城の中に侵入する。
門の前には見張りがいなかった。
人手が足りていないのか…?
または、草原に多くの人員が 駆り出されているか…
色々考えながら、廊下を走る。
まふまふ
まふまふ
この角を曲がった先は、大広間。
まふまふ
角を曲がってすぐに、 短刀を横に振る。
武士たち
鮮血が飛び散る。
まふまふ
短刀を勢いよく振り、血を飛ばす。
光が反射して刃がぎらぎらと輝いた。
その光が…僕を高揚させる。
武士たち
武士たち
武士たちが刀を振り回しながら こっちに走ってくる。
まふまふ
武士たち
刀が振り下ろされる。
まふまふ
ヒュンッ
刀が空を切る音。
まふまふ
体勢を崩した武士の首筋に 刃をあてがう。
武士たち
武士たち
まふまふ
刀を、引く。
武士が崩れ落ちる。
生ぬるい液体が 僕にも降りかかり、赤く染めていく。
まふまふ
まふまふ
武士たち
まふまふ
まふまふ
僕は武士の集団に飛び込む。
武士たち
刀をひと振り。
武士たち
誰かが倒れる。
武士たち
二振り。
武士たち
畳に赤い染みが どんどん広がっていく。
三振り。
武士たち
武士たちは刀を振り回す。
まふまふ
僕はするりと 武士たちの集団から抜ける。
まふまふ
武士たち
武士たち
武士たちは連携が取れていない。
それならもう、こっちのものだ。
まふまふ
既に倒れている武士の手から、 刀を引き抜く。
お、やっぱり少し重いなぁ。
まあ……
まふまふ
僕は広間の端まで移動すると、 刀を構えながら全速力で駆け出す。
生きているのは、あと五人……
少ない力で効率的に。
それでいて攻撃的に。
まふまふ
僕は思い切り飛び上がる。
長い刀は便利だね。
だって、ほら。
武士たち
武士たち
武士たちを、力いっぱい 刀で薙ぎ払う。
使いようによっては 一度に沢山の敵に 攻撃できるんだから。
武士たち
次々と武士たちが倒れていく。
ドサッ
最後の一人が、倒れた。
まふまふ
僕は血塗れになった全身を 血塗れの手で拭う。
まふまふ
まだそんなに 時間は経っていないはずだ。
急がなきゃ。
僕は広間を後にした。
コメント
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先輩かっけぇっす…!
凄い戦ってる光景が見える✨ かっこいい…!!