ほとけ
じゃぁ次はないちゃんかな

ほとけ
ないちゃんはねー斗亜ちゃんのお父さんなんだよね

ほとけ
とっても優しくて

ほとけ
親バカで

ほとけ
斗亜ちゃんのことが大好きだった

斗亜
…

ほとけ
でもね、斗亜ちゃんが中学に進学してすぐ過労でタヒんじゃったの

斗亜
か、過労?

ほとけ
うん

ほとけ
斗亜ちゃんはお母さんと会ったことないし

ほとけ
お兄さんであるアニキはタヒんじゃってる

ほとけ
だから少しでも斗亜ちゃんにいい思いさせてあげたかったんじゃないかな?

斗亜
そっか…

斗亜
ぁ …

その時、斗亜も少し予想はしていたが膨大な量のデータ-記憶-が流れてきた
ないこと斗亜と思われる小学生くらいの子供が菓子を作ったり、卒業式で2人で写真を撮っているようだった
そして最後に病室で弱々しくやせ細ったないこの姿が浮かんで消えていった
斗亜
… !?

りうら
大丈夫?

斗亜
う、うん

ほとけ
ないちゃんのこと思い出した?

斗亜
…うん

ほとけ
なら良かった

りうら
ねぇ、ここまでさ、アニキとかないくんとかしょにだのこと話してるけどほとけっちは自分のこと話さないの?

ほとけ
え、うーん、まぁ、話すけど…

りうら
なんでそんな嫌そうなの?

ほとけ
いやこれ斗亜ちゃんが聞いたらショックとかのレベルじゃないし

斗亜
…それでもいいよ

斗亜
ちゃんと知りたい

ほとけ
そう、じゃぁ話そうか

ほとけ
僕のことについて
