今から何百年も前。 ある小さな村に 一人の、さくら という春に咲く桜のように、美しい娘がいました。 人々から評判も良く 結婚相手も決まっていました。 結婚相手の名は、啓太。
毎日遊んで、啓太はどんどん、さくらのことが好きになっていきました。 しかし…悲劇は起きたのです。
さくら
さくら は重い病気にかかってしまったのです。村では、治す薬はなかったのです。
啓太
意識も、よく失うことが多くなりました。医者達の話では、寿命はもう少ないと。
そして1年の月日が過ぎ、 さくらの病気は少しずつ良くなりました。医者達にも、原因が分かりませんでした。
そして、さくらは若者から人気が出始め、啓太との結婚を取り消してほしい、という若者もいました。
しかし、決められた事は取り消すことなど、できませんでした。
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
さくらの誕生日は必ず、若者達や村の人々が祝ってくれるのでした。 なぜなら、『さくらは村一番で美しい』といわれる存在だったからです。
さくらの16歳の誕生日。 若者達は、さくらの家まで プレゼントを持っていきました。
???
さくら
???
???
さくら
???
さくら
???
さくら
???
さくら
???
さくら
はじめ
はじめ
はじめ
さくら
啓太
その夜、さくらは啓太の家に呼び出されました。二人の両親は田舎に行っていて、しばらく帰らないのです。
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
さくら
啓太
バッッシン!!!!!! 啓太は、さくらの頬を赤く染めました。 ドンッッッッッ!!! さくらを蹴り飛ばしました。 ガンッ!ドンッッッッッ!! さくらの体には青タンがいくつもできました。
さくら
啓太
啓太は家から出て行きました。 さくらは殴られてしまった赤い頬を涙と一緒にふきながら、家を飛び出て、気がつくと知らない場所にいました。
さくら
はじめ
はじめ
さくら
さくら
さくら
さくら
はじめ
さくらは、その場に倒れ込みました。 悲しさと怒りで、病気が悪化したのです。
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
翌日、さくらは目が覚めた時、気がつきました。
さくら
さくら
さくら
さくらは横で寝ている、はじめの手を ぎゅう っと、握りました。
さくら
さくら
さくら
そして、さくらは数日間はじめの家に 泊まることになりました。
さくら
はじめ
さくら
はじめ
さくら
さくら
はじめ
翌日
さくら
はじめ
さくら
はじめ
はじめ
さくら
さくら
はじめ
はじめ
さくら
さくら
はじめ
さくら
はじめ
さくら
はじめ
さくら
はじめ
はじめ
はじめ
はじめ
さくら
はじめ
はじめ
さくら
はじめ
はじめ
さくら
はじめ
はじめ
さくら
若者
さくら
若者
若者
さくら
さくら
はじめ
さくら
さくら
さくらは畦道を、北に、走りました。 すると、ちょうど列車が発車すると同時に、父が列車から、さくらに手を振りました。
もう行ってしまうのです。
さくら
さくらの父
さくら
さくらの父
父は列車と、ともに遠い土地へ 行かれました。
はじめをさくらの 家に連れていきました。
さくら
はじめ
ブゥーーーン!ブゥーーーン!
さくら
はじめ
さくらの母
さくら
さくらの母
さくらの弟「かずと」
さくらの母
さくらの弟「かずと」
強い火の中を4人で走りぬきました。 爆弾が落ちていきます。
気がついた さくらは防空壕で1人でいました。
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
外は火が焼けた後で 木の板が転がっていました。
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
啓太
さくら
啓太
さくら
数分後、2人は防空壕から出て 村の様子を見ました。
そこには、人の手足が転がっていました。死体も、いくつもありました。
啓太
さくら
さくら
さくら
………………
そこには、お母さんとかずとが焼け焦げて…死んでいたのです。
さくら
さくら
啓太
さくら
さくらは泣き出しました。 ようやく泣き止み、西へ歩くと…
さくら
さくら
はじめの死体がありました。
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
さくら
啓太
さくら
啓太
啓太
さくら
啓太
さくらは防空壕へ行く途中 気を失ったらしい。 それで、はじめに抱き抱えられ 防空壕へ走った。
はじめ
はじめ
はじめに向かって爆弾が落ちてきた。
はじめ
さくら
さくらは無意識に起きると 防空壕へ走ったらしい。
はじめ
はじめ
はじめ
バァーーン!
爆弾が落ちた。 啓太は、すぐ近くにいたが 無事だったのだ。
さくら
啓太
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
啓太
さくら
さくら
啓太
さくらの父も、 遠い土地に送られ ついには母と、かずと と天国に行きました。
啓太の両親2人は無事でした。 さくらと啓太は一緒の 家で暮らしました。 『はじめ君…約束守れなくて ごめんなさい。私、はじめ君が 大好き。また天国で会おうね!』
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