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今から何百年も前。 ある小さな村に 一人の、さくら という春に咲く桜のように、美しい娘がいました。 人々から評判も良く 結婚相手も決まっていました。 結婚相手の名は、啓太。

毎日遊んで、啓太はどんどん、さくらのことが好きになっていきました。 しかし…悲劇は起きたのです。

さくら

うう…くるしい、くるしいよぉ!!

さくら は重い病気にかかってしまったのです。村では、治す薬はなかったのです。

啓太

さくら!大丈夫か、さくら!

意識も、よく失うことが多くなりました。医者達の話では、寿命はもう少ないと。

そして1年の月日が過ぎ、 さくらの病気は少しずつ良くなりました。医者達にも、原因が分かりませんでした。

そして、さくらは若者から人気が出始め、啓太との結婚を取り消してほしい、という若者もいました。

しかし、決められた事は取り消すことなど、できませんでした。

啓太

さくら…取り消さないで!!!

さくら

うん…

啓太

あ、それと……

さくら

???

啓太

ううん、また明日

さくら

うんっ!またねっ!

さくらの誕生日は必ず、若者達や村の人々が祝ってくれるのでした。 なぜなら、『さくらは村一番で美しい』といわれる存在だったからです。

さくらの16歳の誕生日。 若者達は、さくらの家まで プレゼントを持っていきました。

???

あ、あの…

さくら

はい?

???

これ……ぷ、

???

プレゼントですっ…

さくら

わぁっ…!ありがと!!!

???

い、いえ…

さくら

あ、貴方の名前は?

???

えっ?

さくら

…なんか朝一番でプレゼントくれるから…嬉しくて、仲良くなりたいなって。

???

…そうですか。まあ、僕はさくらさんは村一番で美しいと言われる存在なので……プレゼントを用意しました。

さくら

ありがとね

???

…僕の名前は桟橋はじめです。

さくら

…さんばし、はじめ?

はじめ

はいっ

はじめ

僕、人と話すのが苦手なので、おかしいかもしれませんが…

はじめ

これから、よろしくお願いしますね!

さくら

うん!こちらこそ!!

啓太

………。

その夜、さくらは啓太の家に呼び出されました。二人の両親は田舎に行っていて、しばらく帰らないのです。

さくら

話って…???

啓太

はじめってヤツと話していただろ?

さくら

うん…

啓太

お前は俺だけを見ればいいんだよ!!!!

さくら

…………っ!

啓太

結婚は、取り消す。

さくら

…ぃ

さくら

いや!!!!

啓太

仕方ないだろ。じゃあ、はじめと仲良くして……結婚せえええええ!!!!

バッッシン!!!!!! 啓太は、さくらの頬を赤く染めました。 ドンッッッッッ!!! さくらを蹴り飛ばしました。 ガンッ!ドンッッッッッ!! さくらの体には青タンがいくつもできました。

さくら

ぃ…た!!

啓太

じゃあな、さくら

啓太は家から出て行きました。 さくらは殴られてしまった赤い頬を涙と一緒にふきながら、家を飛び出て、気がつくと知らない場所にいました。

さくら

(ここは……どこ?たしか…、村の住民の方だよね?)

はじめ

あ、さくらちゃん。

はじめ

大丈夫?

さくら

…………ひっく

さくら

さくら

婚約者に殴られちゃって…蹴り飛ばされて……結婚も取り消された

さくら

はじめ君のせいっ…!!!!

はじめ

え!?ご、ごめん、……

さくらは、その場に倒れ込みました。 悲しさと怒りで、病気が悪化したのです。

はじめ

(僕のせいだ……)

はじめ

(さくらさん……ごめんなさい)

はじめ

(僕は人と話すことが苦手だった)

はじめ

(…でも、そんな僕を助けてくれたのは、さくらさんだ)

はじめ

(優しくて、可愛くて……、そんな噂があっても、普通の若者達と、反対で家に引きこもっていた)

はじめ

(…でも、誰かの役にたちたかった)

はじめ

(だから、さくらさんにプレゼントを用意した)

はじめ

(でも、助けてくれた人を傷つけてしまった……)

はじめ

(僕はそんな人間だから、やっぱり家に引きこもるべきだったんだ……)

はじめ

うっ……

はじめ

さくらさんっ……

翌日、さくらは目が覚めた時、気がつきました。

さくら

(はじめ君のせいじゃない。ほんとは私のせいなんだ……)

さくら

(あんな優しかった啓太を裏切った……)

さくら

(はじめ君……ごめんなさい。)

さくらは横で寝ている、はじめの手を ぎゅう っと、握りました。

さくら

ごめんねっ。

さくら

私が悪かった……

さくら

はじめ君……

そして、さくらは数日間はじめの家に 泊まることになりました。

さくら

…………キレイな、お家ね

はじめ

……そ、そうですかね?

さくら

ええ…とても

はじめ

…なんだか照れますね

さくら

あははっ!

さくら

ちょっと疲れちゃったな…もう寝るね!

はじめ

はいっ!

翌日

さくら

おはよ

はじめ

おはよう、ございます

さくら

今日も戦(いくさ)が激しいわね…

はじめ

うん……

はじめ

いつか……

さくら

さくら

―――!!!!

はじめ

僕も……

はじめ

行く日が来るのでしょうか…

さくら

………それは

さくら

………………

はじめ

……その日が来る前に

さくら

???

はじめ

…しないと、

さくら

は、はじめくん?

はじめ

えっ!?は、はい!
な、なんですかっ!

さくら

……なにをするの?

はじめ

さくらさん…

はじめ

……ぼ…

はじめ

僕と

はじめ

結婚できますか?

さくら

!?

はじめ

さくらさん…顔隠さないでくださいよ

はじめ

…顔が真っ赤です……ふふっ

さくら

…そ、そんな……
ううん!!
大丈夫!結婚…ほんとにいいの?

はじめ

……ぁ…ぃ…

はじめ

こ、こんな僕を助けてくれた人と結婚したいのですっ…

さくら

…じゃあ、いいよっ!

はじめ

やったー!!!

はじめ

あ、あ、ありがとうございます!!

さくら

こちらこそっ!

若者

さくらさーーーん!!

さくら

……どうしたのっ?

若者

さくらさんの…お父様が…っ!!!

若者

戦に…行かれるように決まったそうです。

さくら

…っ!?

さくら

は、はじめくん!ちょっと待っててね!

はじめ

はいっ

さくら

(お父さん…うそでしょ)

さくら

(行かないでよ…)

さくらは畦道を、北に、走りました。 すると、ちょうど列車が発車すると同時に、父が列車から、さくらに手を振りました。

もう行ってしまうのです。

さくら

お父さん!!!

さくらの父

さくら!!!
すまん!!

さくら

行かないでーーー!!!

さくらの父

…ごめんな

父は列車と、ともに遠い土地へ 行かれました。

はじめをさくらの 家に連れていきました。

さくら

―――と、いうことがあったの

はじめ

…悲しいね…っ

ブゥーーーン!ブゥーーーン!

さくら

あっ…はじめくん!防空壕に行くよ!

はじめ

はいっ!!

さくらの母

さくら!!

さくら

あ、お母さん!!!

さくらの母

はじめ君も一緒ね。
さあ、早く防空壕へ!

さくらの弟「かずと」

かぁーさん!

さくらの母

あら、転んじゃったの?
お母さんの背中にのりなさい

さくらの弟「かずと」

うんっ!

強い火の中を4人で走りぬきました。 爆弾が落ちていきます。

気がついた さくらは防空壕で1人でいました。

さくら

ぁ…、れ?

さくら

お母さん?

さくら

はじめ君?

さくら

かずと?

さくら

みんなどこっ!?

外は火が焼けた後で 木の板が転がっていました。

さくら

(なんで私は、なにも覚えていないんだろう…)

啓太

さくら!!!

さくら

…啓太!

啓太

無事だったか?

さくら

みんなと、はぐれちゃって…

啓太

俺もだよ…

さくら

…前のことはごめんなさい。

啓太

俺こそ、悪かった。

啓太

戦が終わったら結婚しよう?

さくら

…っ

啓太

さくら?

さくら

(どうしよう…はじめ君と、約束したのに)

数分後、2人は防空壕から出て 村の様子を見ました。

そこには、人の手足が転がっていました。死体も、いくつもありました。

啓太

あっち…いく?

さくら

うん…

さくら

(確か…はぐれたのは、この辺りだっけ?)

さくら

はぁっ…!!!

………………

そこには、お母さんとかずとが焼け焦げて…死んでいたのです。

さくら

お母さん!!

さくら

か、かずと…!!!

啓太

………………

さくら

……ひっく

さくらは泣き出しました。 ようやく泣き止み、西へ歩くと…

さくら

……うそ

さくら

うそだよ!!!!!やめてーーーーー!!!!!

はじめの死体がありました。

さくら

…約束したのに!!

さくら

『結婚する』って…

さくら

なんで…

さくら

最初は…啓太と結婚の約束をしたのに…それで良かったのに……

さくら

はじめくんっ……

さくら

ごめんなさい。

さくら

最初はプレゼントをしてきて、仲良くなって……

さくら

最初は気軽だったのに、私は、はじめ君を好きになっていたんだ……

さくら

私はっ…!!

さくら

…………ひっく

さくら

私……

さくら

約束守れなかった

さくら

……どうしたら、いいのよ

啓太

……さくら

さくら

私、最低。はじめ君との、時間1つも守れなかった

啓太

…さくら、実はね…

啓太

俺、親と…はぐれた時にさくらを見たんだ

さくら

……

啓太

話すよ。ごめん…、
悲しいけど

さくらは防空壕へ行く途中 気を失ったらしい。 それで、はじめに抱き抱えられ 防空壕へ走った。

はじめ

はぁ…!はぁ…っ!

はじめ

…っ!?

はじめに向かって爆弾が落ちてきた。

はじめ

さくらさーんっ!逃げてください!!!!

さくら

ひゃあ!!?

さくらは無意識に起きると 防空壕へ走ったらしい。

はじめ

良かった……ぼく、最後に人のこと守れた

はじめ

ありがとう、さくらさん

はじめ

大好きですよ

バァーーン!

爆弾が落ちた。 啓太は、すぐ近くにいたが 無事だったのだ。

さくら

…そんなこと、どうして

啓太

多分、あの時さくらを置き去りにしていたら、あの人死ななかったのに…

啓太

だけど、さくらを守ったんだね。

さくら

…その人、はじめ君だよね?

啓太

え?

さくら

この死体…。

啓太

そうだよ

さくら

はじめ君は…啓太と別れてから婚約した人なの

啓太

えっ!?

さくら

…はじめ君。ありがとう!

啓太

……

さくら

…約束したのにね、結婚するって。

啓太

はじめって人は、さくらを1番に考えていたんだな

さくら

次は、はじめ君の分まで約束を守るよっ…

さくら

結婚しよう、啓太

啓太

うんっ!こちらこそ

さくらの父も、 遠い土地に送られ ついには母と、かずと と天国に行きました。

啓太の両親2人は無事でした。 さくらと啓太は一緒の 家で暮らしました。 『はじめ君…約束守れなくて ごめんなさい。私、はじめ君が 大好き。また天国で会おうね!』

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