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※これは前回の確信の時のあく君の心の中のお話です
りんごの絵主
本編スタート
やっぱり俺が感じていたのは間違いじゃなかった
あいつは
俺と同じで辛い過去を持っている
母
物心着く頃からずっと言われてきた言葉
あく
母
あく
母
あく
母
あく
母
あく
母
あく
あく
俺が初めて殺したのは
自分の母だった
母は俺が幼い頃離婚し
1人で俺を育ててきた
『育てた』と言っていいのかわかんないくらい乱暴だったけど
キッチンにあった包丁で1刺し
まぁそれだけで死んでたと思う
そのあと何回も、何回も、
刺してやった
そこで俺は殺し屋の人達に買い取られた
俺は殺し屋に入ってからも何人も、何人も
殺してきた
殺してきたが
次第に何がしたかったのか分からなくなっていった
『俺がしたいことは殺しじゃない』
そう気づいた時にはもう遅かった
俺はもう運命には逆らえない
そして俺は初めて
あく
と声をもらした
だから、だから
俺以外の人が
こんなことにならないように
そう願った
神はいつだって残酷だ
俺は、この運命を定めた
神を嫌う
ごめんな
ごめんな
俺が1番自分のことを分かってなくて
ごめん
そしてさようなら
自分
りんごの絵主
マホ
あく
りんごの絵主
マホ
あく