バスケ部

yanさんのことで

あまり眠れなかった

rnを見かけ

声をかけようとする

すると

目が合い

rnの顔が明るくなり

そして

私の横を通り過ぎてく

思わず言葉をもらす

…なんで…？

私、なんかやっちゃった…？

だから、昨日の帰り待っててくれなかったの…？

喧嘩…してないのに…？

不安がどんどん積もる

自分の鞄を力強く握る

こんなこと、初めてで

さっきとは違う意味のため息

私が耳に入ったのは

自分のクラスの話し声と

それをかき消す程の

廊下の騒ぎ声だった

昨日の子が忘れられなくて

なんとなく、２年生の廊下の前を通る

すると、案の定

俺の周りに集まってきて

騒がれる

キャー！！

チラッと俺の目に入ったのは

教室から出てきた

水色髪の女子

まぁ…よくこんなことあるし

と、思い

あんま気にしてなかったら

ニコッと微笑む

ちょっと離れたところから

話しかけられた

でも、どちらかが手を伸ばせば

ギリ届く距離

水色髪の女子が手を伸ばす

ついさっきと考えていたことと同じで

びっくりした時に

手をガシッと掴まれ

引っ張られ、

っはぁ！？

そしてそのまま走り出すから

引っ張られている俺はついて行くしかなかった

話しかけたら

我に返ったように

パッと手を離される

真っ直ぐに、俺を見てくる

少なくとも

十秒ぐらいは間があったと思う

だって…いきなりそんな…

じっと見つめてくるから

なんだか、本当な感じがしてくる

だって…

俺、そんな話…

あのオレンジ髪の子にしか話したことがない

無邪気に喜ぶ姿

でも、何故だろう

そのような姿を見ても

心拍数とか、上がらなくて

でも、俺がまだ

初恋の人に出会えたってことが

受け入れられないだけかな

信じられたら

きっと

君に対する気持ちが

好き

に変わるかな

手を振り

一人になったときに気づいた

なんだか、さっき

あのオレンジ髪の子のことを考えてたような気がする

いや、駄目だ

今はやっと出会えた

あの…水色髪の子のことを

初恋の人のことを

考えなきゃ

窓に映る自分を見て

１つ息を吐く

あのオレンジ髪の子には悪いけど

あの子のことは一旦忘れよう