俺には今、好きなひとがいる。
なかなか進展しないけど。
でも最近はそんなこともないのかなって 思うようになってきた。
何となくだけど俺に好意があるのかな… なんて。
距離が近かったりもするし 何より一緒にいる時間が多い。
どうにかなるとは思ってないけれど 現状維持が一番いいのかもしれない。
朝。
起きると同時に俺はテレビをつけた。
ニュース番組を何気なく見ていると ふと組まれている特集が目に入る。
明日はクリスマスです! プレゼントやごちそうの準備はしましたか?
ケーキやチキンでお祝いしましょう!
レトルト
毎年何気なく過ごしているクリスマス。
引きこもりのため 外出はほとんどしてこなかった。
レトルト
Twitterを見ると、クリスマスプレゼントの候補がいくつか挙げられていた。
中には自分をプレゼントにするという 奇想天外なものもある。
レトルト
レトルト
レトルト
久しぶりにパーティーもいいかもしれない。
そう思い、俺はある人を誘ってみた。
レトルト
キヨ。
キヨ。
そう、ラインの相手はこいつだ。
いつもつるんでるやつ。
そして、あまり認めたくないけれど…
俺が好意を抱いているやつだ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
ラインを終え、俺は舞い上がっていた。
レトルト
レトルト
クリスマスに予定がないなんてそんなことはなさそうに見えるけれど
俺に合わせてくれたのかな …なんて思ったりして
レトルト
でも肝心のプレゼントは全く準備していない。
一緒に居られるという気持ちが大きすぎて 気付けば夜だった。
明日の夕方、キヨくんがうちに来る。
それまでにできることといえば…
レトルト
レトルト
俺なんかがあげていいプレゼントかは わからないけれど
ふざけ要素もちゃんと取り入れたい。
そう考えると思いつくものはひとつ。
ドンドンドン!!
レトルト
レトルト
レトルト
がチャッとドカを開けて入ってきたのは キヨくん。
キヨ。
レトルト
大丈夫でしょ
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
そう言ってキヨくんを部屋へ促す。
レトルト
ゲームをし終わり かなりお腹が空いてきた。
キヨ。
レトルト
テーブルに適当にケーキやチキンを並べて 二人で向かい合う。
レトルト
キヨ。
キヨ。
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
キヨ。
すごく残念そうに天井を仰いでいる。
レトルト
レトルト
俺は身を乗り出し キヨくんの目をまっすぐ見て言った。
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
キヨ。
あれ…
黙っちゃった…
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
なんやろ…
何かやらかしたかな…
ぎゅっ
レトルト
驚いた。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
レトルト
ジタバタする俺を制すように 腕の力を強める。
キヨ。
キヨ。
レトルト
キヨ。
キヨ。
その瞬間、俺の目から涙が溢れた。
レトルト
レトルト
キヨ。
レトルト
キヨ。
レトルト
レトルト
ふざけてやったことが こんないい結果になるなんて…
最高の思い出になりそうだ。
キヨ。
レトルト
END.