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ひな

ん、、、

ゆうだい

ひな、ひな?!

ひな

ゆう、だい、、

ひな

ごめん、、ごめんなさい、、っっ!

ゆうだい

俺の方こそ、ひなの気持ちを知らずに、、

ゆうだい

ごめんな。

ひな

ううん。

ひな

ほんとはね、、

ひな

嬉しかった。

ゆうだい

え、、

ひな

もう、私の事本気で励ましてくれるひと、ゆうだいだけだったから。

ひな

こんな私だけど、これからも、、

ひな

ずっと、大好きだよ。

ゆうだい

俺も。

太陽の照らす病室で、私達はずっと、抱き合った。

医者

ひなさん、ゆうだいさん、、

医者

少し、お話を聞いていただいてもいいですか?

ひな

はい。

ゆうだい

行こう。

医者

ひなさんのガンは、小脳、腸にまで転移していることがわかりました。

ひな

そんな、、!

医者

腸の転移は、広範囲に広がっているため、、

医者

ドナーが必要です。

ひな

ドナー?

ゆうだい

、、、

医者

他の人から、腸を分けてもらうんです。

ひな

っっ、、、

医者

普通は、血の繋がっていない、亡くなった方からもらうんですが。

医者

ひなさんの場合だと、、危険すぎます。

ゆうだい

ひなが助かる方法は?

医者

血の繋がっているご家族か、、

医者

性交した方からのドナーだと、まだリスクが少ないです。

ゆうだい

、、、

ゆうだい

俺がなります。

ゆうだい

俺がひなのドナーに、なります

ひな

ゆうだい、、

ひな

だめだよ、、

ゆうだい

えっ、、

ひな

私が助かるためだけに、家族やゆうだいに痛い思いをしてほしくありません。

ひな

傷を負わせたくありません。

ゆうだい

ひなっ、、

ひな

だめ、、だめだよ、、

ゆうだい

俺には、これくらいしかしてやれないから。

ゆうだい

いつも俺は口だけ。

ゆうだい

ひなを実際、守れてないから。

ひな

そんなこと、、!

ゆうだい

ううん。

ゆうだい

ひな。頼む。

ゆうだい

俺に、本当の意味で、ひなを救わせてほしい。

ゆうだい

ひなは、俺をなめてるよね、、?

ゆうだい

俺は、ひなを救えたってだけで、死んでもいいくらい嬉しいんだよ。

ひな

(涙)、、、っっ

嗚咽が止まらなかった。

ひな

ありがとう、ありがとっっっ、、

医者

ご両親の許可をもらってください。

医者

私どもも、精を尽くしていきます。

ひな

お願いします!

ゆうだい

先生、、ひなを、助けてくださいっ!

医者

全力を尽くします。

ゆうだい

通話終了

通話
12:05

ゆうだい母

あなたに覚悟があることは分かったわ。

ゆうだい母

あなたの腸で、ひなちゃんの命を救ってあげなさい。

ゆうだい

ああ。ありがとう。母さん。

ゆうだい

これからもよろしくな。

ひな

通話終了

通話
28:10

ひな母

ひなにとってゆうだい君は、ヒーローよ。

ひな母

ゆうだい君を信じなさい。

ひな

お母さん。大好きだよ。

ひな母

必ず生きなさい。

ひな

うんっっ!

ひな

もう、ゆうだいに感謝してもしきれないよ。

ゆうだい

俺も。

ゆうだい

ひなと出会ってなかったら、こんなに人生が変わることはなかった。

ゆうだい

ありがとう。

ひな

私も。ありがとう。

ゆうだい

明日だな。いよいよ。

ひな

もう私、いきる自信しかないんだ。

ひな

だって、隣にゆうだいがいるから。

ひな

何も怖くない。

ゆうだい

俺も、腸がなくなろうと、ひなと生きればそれでいい。

ひな

好き。

ひな

もしかして、もう、好きって言えないのかな。

ひな

ハグすることも、キスすることも。

ゆうだい

もしかしたらのために、未来の自分に、それぞれ、遺書残さない?

ひな

うん!

カキカキ カキカキ

ひな

ぐすん、、涙

ゆうだい

(涙)、、、

ひな

できた。

ゆうだい

俺も。

ゆうだい

もう寝なよ。

ゆうだい

明日に備えよう。

ひな

うん。お休み。

ゆうだい

お休み。

ひな

神様、お願いします。

ゆうだい

お願いします、神様

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