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名門一ノ江高校

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名門一ノ江高校

5 - 名門一ノ江高校

♥

287

2020年11月25日

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次の日。

今日もいつもと変わらない朝がやってくる、

黄瀬川 流羽斗

おはようございますニコッ

という訳でもない。

今日は、流羽斗くん自らが挨拶をしてくれた。

ただ、あんな話を聞いた後だと、少し気まずくて、、

青星 心音

お、おはよ〜!

不格好な挨拶を返す。

黄瀬川 流羽斗

、、昨日の事は、忘れて下さいねニコッ

青星 心音

ぇ、あ、うん!

彼にはすっかり見抜かれていたみたいで。

2人の間にドギマギした空気が流れた。

桃原 理美

おはよー

赤村 凛犬

おっはよ〜!

そんな空気を打ち消すかのように、2人が元気よくはいってきた。

黄瀬川 流羽斗

、おはよーございますニコッ

青星 心音

、、、

なんか、

何かがおかしい。

君の笑顔が

まるでどこかから取って貼り付けたような笑顔だ。

僕の好きだった笑顔じゃ、、、

は?

好き?

すき?

僕が?流羽斗くんの笑顔が?

スキ?

青星 心音

、、、すき、、((ボソッ

黄瀬川 流羽斗

ん?心音さん、何か言いましたか?

青星 心音

え、いやっ、別に、//

黄瀬川 流羽斗

???

赤村 凛犬

何〜!どうしたの!ころちゃん!

青星 心音

え、何が⁉︎別に⁉︎

桃原 理美

、、、ニヤッ

キーンコーンカーンコーン

青星 心音

あ、

桃原 理美

ん、後でなー

赤村 凛犬

うん!

黄瀬川 流羽斗

はい!

チャイムが鳴り、みんな個人の席に座る。

凛犬くんは僕の前の席だし、理美くんも斜め後ろだ。

そんなに寂しくはない。

流羽斗くんと隣だったらなぁ。

ん、、、?

何考えてんだろ…

青星 心音

……////

赤村 凛犬

、、?おーい。

青星 心音

は、ごめ、

赤村 凛犬

早く受け取ってー

ふ、深く考えない!

忘れよ忘れよ。

放課後。

やっと帰れるー!

今日は帰ったら何しよっかなー

そんな事を考えていると、向こうのほうから誰かの声が聞こえてきた。

____!

________⁉︎

______。

黄瀬川 流羽斗

ッ、……

青星 心音

流羽斗くん⁉︎

声のする方に、流羽斗くんは飛び出していった。

バシャッ

黄瀬川 流羽斗

ッ……

は?なんだよ。お前。

紫橙 七森

ぇ……

紫橙 実笑琉

なーくん!

紫橙 七森

実笑琉くん、、

あの2人は、 紫橙七森(しとうななもり)と 紫橙実笑琉(しとうじえる(ジェル))だ。

七森くんが水をかけられそうになったところを、流羽斗くんが入って庇った。

七森くんの代わりに流羽斗くんが水をかけられた。

一体どこまで優しいのだろうか。

何?かけられたかったの?

自分には心に余裕がないくせに。

流羽斗くんだってたくさん傷ついているのに。

黄瀬川 流羽斗

…………

彼はただ、ずっと黙っていた。

ま、いいや。今日は許してやるよ。

いこーぜ。

そう言って、いじめっ子たちがどこかに逃げていった。

流羽斗くんは、すごく心が暖かいんだろうな。

黄瀬川 流羽斗

だ、大丈夫ですか?//

紫橙 七森

…うん、

紫橙 実笑琉

なーくんを守ってくれてありがとな…

黄瀬川 流羽斗

全然…//僕は大丈夫ですニコッ

こんな時でも恥ずかしがってる、、

可愛いなぁ…

紫橙 実笑琉

ビショビショだけど……

黄瀬川 流羽斗

大丈夫です!すぐ乾きますよ!//

赤村 凛犬

流羽斗く〜ん!!ギュッ

黄瀬川 流羽斗

わぁっ、

青星 心音

赤村 凛犬

大丈夫?

黄瀬川 流羽斗

大丈夫ですよ!

赤村 凛犬

心配したぁぁギュゥゥ

黄瀬川 流羽斗

凛犬さんも濡れちゃいますよぉ

紫橙 七森

…、、、

なんか、

凛犬くんが流羽斗くんにハグしてるのやだ。

そういう事するのやめてほしいなぁ

……なんで?

桃原 理美

あ、いた!

桃原 理美

…はーい。離れる〜

赤村 凛犬

えぇ?なんでよ〜

黄瀬川 流羽斗

えへへ、

可愛い……

は?僕なんかおかしいよ!

なんで⁉︎

黄瀬川 流羽斗

、、////

青星 心音

ごめんねー?この子めっちゃ恥ずかしがり屋さんなの〜。

黄瀬川 流羽斗

ちょっと…////

紫橙 実笑琉

かわええなぁw

黄瀬川 流羽斗

……///

紫橙 七森

俺の気持ち、、分かんないくせに

青星 心音

え、?

紫橙 実笑琉

な、なーくん?

紫橙 七森

俺の何が分かるんだよッ!

黄瀬川 流羽斗

ッ……

紫橙 実笑琉

落ち着いて。言いたいことは言ったやろ?もう帰ろ?なーくん

紫橙 七森

……う、ん。

紫橙 実笑琉

ごめんな、

黄瀬川 流羽斗

、大丈夫です。

桃原 理美

、、

赤村 凛犬

、?

桃原 理美

よしっ!凛犬!今日は2人で帰るか!

赤村 凛犬

いいねー!帰ろー!

桃原 理美

じゃ、流羽斗、心音、またなー!

赤村 凛犬

バイバーイ!

黄瀬川 流羽斗

はーい!

青星 心音

じゃあねー!

青星 心音

じゃ、僕たちも帰ろっか!

黄瀬川 流羽斗

、、はい、

言い争いが収まったのはいいけど、

、、ん?

僕と?

流羽斗くんが?

2人で一緒に帰るの?

なんでだろう。

急に緊張してきた……

どうしてこんなに

2人きりという事がドキドキするのだろう。

黄瀬川 流羽斗

帰りましょ?

青星 心音

ぁ、う、うん!

僕たちは、カバンを持って教室を出た。

後ろから誰かに見られているような気がした。

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