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名門一ノ江高校

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名門一ノ江高校

6 - 名門一ノ江高校

♥

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2020年11月27日

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紫橙 七森

、、、

俺は、水をかけられると思って目を瞑った。

バシャッ

音はしたのに、冷たさを感じなかった。

黄瀬川 流羽斗

ッ……

 

は?なんだよ。お前。

そんな声がして、俺は目を開けた。

紫橙 七森

ぇ……

俺の前に、見たことのない男の子が立っていた。

髪も服も濡れていて、俺を庇ってくれているようだった。

…なんで?

紫橙 実笑琉

なーくん!

紫橙 七森

実笑琉くん、、

どうして俺のことを守ったの?

どうして前に出てきたの?

そう言うめんどくさいことしないでよ。

正義の味方ぶってるの?

カッコいいと思われたいの?

黄瀬川 流羽斗

だ、大丈夫ですか?//

紫橙 七森

、うん…

この人…

黄瀬川流羽斗くんじゃない?

最近転入してきた子だよね?

同じクラスだったよね。

黄瀬川 流羽斗

、、////

青星 心音

ごめんねー?この子めっちゃ恥ずかしがり屋さんなの〜。

この子は、青星、、心音さんだっけ。

仲のいい友達も作って…

黄瀬川 流羽斗

…///

紫橙 七森

俺の気持ち、、分かんないくせに。

そう言えば、この間のテスト一位だったよね。

クラスの子達にチヤホヤされてたっけ。

紫橙 実笑琉

な、なーくん?

一ノ江高校から転校してきたって言ってたよね。

俺たちよりも高い点数を取れるのは当たり前じゃん。

それを見せびらかしに来たの?

紫橙 七森

俺の何が分かるんだよッ!

俺は、つい感情が昂って、大声を出してしまった。

黄瀬川 流羽斗

ッ……

紫橙 七森

虐められてる俺を助けていい人ぶってるのッ?

紫橙 七森

だったらやめてもらえない?

紫橙 七森

人気者で、友達もいて、俺なんかと正反対。

紫橙 実笑琉

なーく、

紫橙 七森

そんな人に何が分かるのッ!

黄瀬川 流羽斗

ッッ……

紫橙 七森

頭のいい高校から呑気に転校してきて?

紫橙 七森

凄いでしょアピールでもしたいの?

紫橙 七森

俺のこと何にも知らないくせにッ!

青星 心音

なんn、

青星さんが口を開こうとした時、黄瀬川さんに口を押さえられた。

何?反論するつもりだったの?

俺と今日初めて会ったくせに。

なんなんだよ。

紫橙 七森

はぁ、

俺はまた喋ろうと、大きく息を吸った。

紫橙 実笑琉

落ち着いて。言いたいことは言ったやろ?もう帰ろ。なーくん

紫橙 七森

……う、ん。

だけど、実笑琉くんに止められてしまった。

実笑琉くんは、俺のお兄ちゃんで、親、、って言ってもおかしくない存在。

俺とお兄ちゃんは双子の兄弟で、俺たちが3歳の時に親が事故で亡くなった。

だから、ずっとお兄ちゃんが面倒を見ててくれた。

中学の時は、お兄ちゃんが虐められた。

理由は、親がいないから。

それだから、虐めの怖さを知ってるから。

間に入ってくることはできないけど、精一杯俺に声をかけてくれる。

今も、家のこととか、お金のこととか、色々やってくれてるから、

あまり迷惑はかけたくなかった。

でも、高校になると俺が虐められて。

理由はやっぱり、親がいないから。

先生に言っても無視されて。

そんな俺の、、何が分かるの、?

この作品はいかがでしたか?

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コメント

11

ユーザー

( ;∀;)( ;∀;)。:゚(;´∩`;)゚:。ダバァー

ユーザー

あ、泣こう(´;ω;`) 待って、黄くんも辛い思いしてるんだよ、紫くぅぅん(´;ω;`) あと、ブクマしていい?(´;ω;`)

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