殺音
わ、私。
殺音
120万何に使おう
殺音
うーん
殺音
あ!そういえばー
殺音
ゲームマスターさんが
ゲームマスター
キラーは日常でも密かにウインクしたら
人殺せます
人殺せます
殺音
って言ってたなー
殺音
120万は使おう!
殺音
あ、でも、やっぱり
殺音
辞めておこう
殺音
でも私実は昔
殺音
3歳ぐらいの頃
殺音
ショッピングモールに行ってて
殺音
その時私のひとつ上ぐらいの男の子と
目があって、思わずウインクしたら
殺しちゃったな……
目があって、思わずウインクしたら
殺しちゃったな……
殺音
私、やっぱり
殺音
こんな生活嫌だ……
殺音
いくら嫌いな人が消せるからって
殺音
友達や、知らない人まで巻き込む
なんて絶対嫌。
なんて絶対嫌。
殺音
どうしたら治るんだろう
どうしたんだい?
殺音
え?
殺音
誰ですか?
殺音
私の部屋には誰もいないはずよ
俺だよ
あの時君がウインクして俺が殺された
殺音
あ、あの時の?
そう
俺はあの時殺されて
あの時はビックリした
まだ今より少し小さい時だったから
状況が読めなかった
殺音
ご、ごめん
殺音
私にあんな力が宿っているなんて
殺音
思ってもなかったの
悪気はないって知ってる
でも
殺音
そうだよね、ごめんね、本当に
もう大丈夫
少し世界観は違うけど
慣れてきたんだ
急だけど俺の名前は陽
陽
よろしくな
陽
君の名前は?
殺音
わ、私?私は殺音!
よろしくね!
よろしくね!
陽
おう
陽
あのさ
陽
俺は12年間殺音に恋をしていた
みたいなんだ
みたいなんだ
殺音
え?
陽
俺、殺された時は殺意
湧いちゃったんだけどさ
湧いちゃったんだけどさ
陽
殺音の学校生活とか見てみたりしたら
陽
好きになってた
陽
だけど俺は幽霊。
殺音
あ、そっか、死んだから幽霊なのか、
殺音
幽霊の陽君だね!
陽
……
陽
俺は殺音を人間として見ていない
陽
いくら俺が幽霊でも
陽
好きな気持ちは同じだから
陽
異性として見ているんだ
殺音
え、
殺音
そうだったの?
陽
うん
陽
だからさ
陽
付き合って欲しいんだ!
陽
俺は殺音がいい!
殺音
でも陽君は幽霊……
殺音
私は人間
殺音
どうすればいいの?
陽
そっか……
陽
そういえば殺音さ、
陽
ウインクで人殺せるのが嫌なんだよな?
殺音
う、うん
陽
その能力は生まれつきじゃなく
陽
名前に問題がある
陽
『殺音』という名前には殺がある
陽
殺は、人を殺める、殺す、殺される
陽
だから、その『殺』という字を無くせば
殺音はもうウインクしても、人殺し出来なくなる
殺音はもうウインクしても、人殺し出来なくなる
陽
名前は大人になったら変えることができる
陽
そして、殺音がウインクで人殺し出来なくなったら俺は人間に戻れる
殺音
そういう事だったんだ……気づかなかった(泣)
殺音
もっと早く気づいていたら
殺音
私は救われたのに……
陽
大人になったら俺と一緒に名前を変えに行って
陽
付き合おう
殺音
うん!
陽
ありがとう!
~[完]~
終わりです!
もしかしたら番外編とか出るかもしれないです!
今回は少し内容が難しかったと思います
ですが最後まで見てくださりありがとうございます!






