主
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第83話『遠い声と小さな沈黙』
昼下がりの部屋には、蝉の声がぼんやりと溶け込んでいた。
エアコンの風がカーテンをゆらし、外の陽射しをやわらかく散らしている。
なつは、窓際のソファに腰を下ろしていた。
その向かいでは、みことが麦茶の入ったコップを両手で包み込んでいる。
透明な氷が、かすかに音を立てた。
なつ
不意に、なつが口を開いた。
なつ
みこと
みことが目を瞬く。
みこと
なつ
なつ
なつ
なつの言葉は軽く投げられたようでいて、妙に重たかった。
真っ直ぐに相手の内側を見抜くような声音。
みことは言葉を詰まらせ、視線を落とした。
なつが小さく息をつく。
なつ
みことはしばし黙り、麦茶の氷を見つめた。
氷の角が、じわりと溶けていく。
やがて、ぽつりと呟くように口を開いた。
みこと
なつ
なつの眉がわずかに動く。
みことは、言葉を選ぶようにゆっくり続けた。
みこと
みこと
みこと
なつ
みこと
みこと
みこと
みこと
静寂が落ちた。
外では蝉が鳴いている。
けれどその音すら、今は遠い。
なつ
なつの声が低く落ちた。
みことは頷いた。
みこと
みこと
なつは短く舌打ちをして、ソファに背を預けた。
額にかかる前髪を指先で払う。
なつ
みこと
なつ
なつ
なつ
みことの胸がざわめく。
――“声が聞こえる”。
それが誰の声なのか、何を意味するのか。
ふと、なつがぽつりと呟く。
なつ
みことは顔を上げた。
その目に、戸惑いと焦りが浮かぶ。
みこと
なつ
なつ
なつ
なつ
なつは腕を組んだ。
視線は遠く、どこか陰を帯びている。
なつ
なつ
なつの声が小さく震えた。
思い出すのは、あの夜。
らんを庇って立ち尽くしたいるまの姿。
目覚めないらんの腕を握り、声を荒げ、涙を堪えながら叫んでいた背中。
なつ
なつ
なつ
みことは何も言えなかった。
その沈黙を、蝉の声が満たしていく。
みこと
やがて、みことが口を開いた。
みこと
なつは少し考え込んで、短く息を吐いた。
なつ
みこと
なつ
なつ
なつ
その目には、強い光が宿っていた。
冗談ではない。
本気でそう思っている瞳だった。
みこと
みことは微かに笑って、視線を落とす。
みこと
みこと
なつ
なつは首を振った。
なつ
なつ
言い終えたあと、なつは口を噤んだ。
重い沈黙が落ちる。
風がカーテンを揺らし、ひとすじの光が二人の間に伸びた。
その白さが、やけに眩しい。
少しして、みことが立ち上がる。
みこと
みこと
なつ
みこと
みこと
みこと
みことの言葉に、なつは照れくさそうに鼻を鳴らした。
なつ
なつ
みことは静かに微笑んで、そのまま部屋を出ていった。
扉が閉まったあと、なつはひとり残った部屋で天井を見上げる。
遠くで雷のような音が微かに響いた。
天気予報では晴れだったはずなのに――。
なつ
ぽつりと名前を呼ぶ。
声はかすれていた。
その夜。
いるまの部屋の灯りは遅くまで消えなかった。
机の上には、開きっぱなしのノート。
その端には、黒いインクで小さく書かれている。
また声がした。
第83話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡110
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コメント
4件
🍍くんすごい仲間のことすごい考えててもはやかっこいい✨️ 最後の📢くんのシーンどういうことなのかな... 続き楽しみにしてます!!!
意味深なのがいい! 毎回めっちゃ楽しみにしてます!!(*ˊ˘ˋ*) 続き待ってます!