僕は両親とサラと4人の 仲のいい家族だった
3歳だったサラは可愛くて 家族のアイドルだった
可愛くて、幸せで、 こんな日々が続くと思っていた
でも、人生はそう上手くいかなかった
人生が変わったのはあの日
その日は家族みんなで出かけていて 車で帰っていた
隣のサラは疲れて寝てしまっていた
赤信号で車が止まった
その時
前から強い衝撃を受けた
赤信号であるにも関わらず 車が突っ込んできたのだ
衝撃がある前、辺りは 暗くなっているのに眩しかった
突っ込んできた車のライトだろう
咄嗟に隣で寝ているサラを抱きしめた
何か刺さった感覚があり、痛い
衝撃でサラも起きていた
何が起こっているのか 分からないという顔だ
僕だって分からない
僕らは意識を手放した
目が覚めたとき、車ではなく 見知らぬ場所にいた
近くにいた女の人が僕の顔を見るなり 体調はどうかと聞いてきた
ベッドに寝ており、腕には 白い布が巻いてあった
程なくして男の人がやってきた
その人が言うには自分は医者で ここは病院であること
事故に巻き込まれてここにいることを7歳の僕に優しく教えてくれた
7歳のアラン
医者
7歳のアラン
7歳のアラン
医者
医者
7歳のアラン
医者が言うには車が前から突っ込んできた為、両親は即死だったらしい
その時その言葉の意味が分からず、 ただ、もう会えないということしか 分からなかった
7歳のアラン
医者
そう言って優しく抱きしめてくれた
あの温もりに僕は 少しだけ安心を覚えた
医者
7歳のアラン
7歳のアラン
7歳のアラン
医者
医者
7歳のアラン
両親には会えないがサラには会える
僕はお兄さんと手を繋いで サラの所に行った
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