「人」が嫌い。
「他人」が羨ましい。
「この世界」が嫌い。
でも、1番嫌いなのは、 自分自身だった。
下校途中の駅のアナウンス、
人身事故があったらしい。
崩れ落ちた母親の涙。
それを横目に陰で言う人。
どうせロクな人間じゃないだろ。
別の場所で死ねばいいのに。
そんな心無い奴らと私は一緒だ。
私は最低な人間だ。
人が轢かれたと言うのに 一滴の涙すらも流れない。
所詮、他人事なんだ。
自分の事じゃないから。
目を逸らしたり、目を伏せたり。
誰も見向きもしない、
そんな世界に嫌気がさす。
踏切の音が鳴り響く。
このまま足を踏み出せば、
どこへでも行ける気がした。
??
もしも生まれ変われるのなら、
もう一度やり直せるのなら、
こんな汚れた世界でも、もっと
??
私は貴方と同じ人間。
でも姿、形が違うからか、
私は貴方と一緒の立場ではいられない
貴方が持っているものを 私は持っていない。
貴方が知っているものを 私は知らない。
皆が知らないフリをした。
そして私は皆に置いていかれた。
私は最低な人間です。
死に損ないの自殺志願者。
私は世界が嫌い。
でもそれ以上に自分自身が嫌い。
でも悪いことばかりじゃないから。
だから余計、嫌い。
だから、余計に…