テラーノベル
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君と来る、夏。
夏。 蝉は大合唱を起こし、風鈴は風情を感じさせてくれる。
四六時中そうだが、この季節になると特に思い出してしまって仕事に集中し辛くなる。
いつだったか、自分には先生と呼べる人 … では無いか、国がいた。
相手からの印象は悪くなかったと思う。 無論自分からの印象はとても良いものだ。
いつからだったろうか、距離を感じ始めたのは。
殆どを忘れてしまった。喪ってしまった。
あの国は、どんな物が好きだったか、嫌いだったか、記憶を辿る。
また逢えるだろうか
うだるような蒸し暑い真夏日
日差しが憎らしい程の快晴だったのをよく覚えている
あの日、自分とあの人は武器支援云々等の面倒な仕事を終わらせ、気分転換に外をぶらぶら散歩していた 。
中 国
ソ 蓮
中 国
ソ 蓮
そう言って、苦笑した先生を自分は綺麗だと思った。
自覚すると降り注ぐ日光をより暑く感じた。
燃え盛る炎を見て自分は飛び起きた。
ドサッ ゴン‼︎
中 国
どうやら自分はベッドから転げ落ちた挙句、頭をぶつけたようだ。
頭を摩りながら周りを見渡すと、先程までの光景が全て夢だった事を悟る。
これが毎日であるが、それでも寂しいものは寂しい。これが本当だったら…と思う事が何回もある。
痛みが和らいだ頃、窓から差し込む朝日がとても眩しい事に気が付く。今日も一日が始まる。
中 国
今日の予定を思い返すと自然に頭痛がしてくる。
これでも自分は会議をサボる事はない程度に真面目だと自負している。
中 国
近くに置いてある携帯を手に取り、時間を確認する。まだ早朝であるが、いつもより早く起きてしまったようだ。
中 国
中 国
独り言をぶつぶつ呟いてこれからする行動を確認する。夢の影響かは己も自覚しておらず。
中 国
中 国
偶には早朝からこんな事をするのも良いだろう。
朝食を食べて。
中 国
歯を磨いて。
中 国
中 国
早朝の澄んだ空気が頭をスッと綺麗にしてくれる。
中 国
人も居ない、珍しく静かな朝だ、気分を良くして口元が緩む。
そうして暫く歩き続けた先、人影がぽつりと佇んでいた。
特に何も思わなかった。別に人が居るのは不思議な事ではない。
横を素通りしようと近くまで歩いて気が付いた。
中 国
脳が理解を拒否している。現実的に考えてあり得ない光景。
其処に、貴方が居た。
きっとその時、自分は数秒程固まっていただろう。
あの時と変わらない風貌、顔付き、服装。 全てがあの人そのもので。
… 偽物か何かとは到底思えなかった。
中 国
暫く使って来なかった敬語を使い、思い出を辿るように話しかける。
相手も自分が話しかけた事でようやく気付いたらしい。先生はこちらを振り向いて …
ソ 蓮
中 国
思考が一瞬止まるのを感じた。
中 国
ソ 蓮
またしても冷たく言い放たれた言葉に自分の心が音を立てて粉々になっていくのを感じた。
中 国
ソ 蓮
ソ 蓮
その言葉に、自分はゆっくりと頷く事しか出来なかった。
へ 〜 … てことは そちらにソビエトが居ると ?
中 国
すみません … 信じられなくてつい 10回も聞いてしまいました … 。
中 国
了解しました 〜
ガチャ … ツー ツー ツー
ソ 蓮
中 国
見計らったように先生が話しかけてくる。
何故、先生は記憶が無いのだろう。思っても、それを口に出す事は叶わなかった。
ソ 蓮
「 電話相手には変な語尾まで付けて ラフな感じだったのに … 」と先生は確かに呟いた。
やはり この国には記憶が無いのだろうと改めて認識させられる。
ずっと昔に言いましたよね。どうして忘れてしまったんですか。
今すぐにでも1人になって、涙を流したい。そんな気持ちを堪えて、ゆっくりと口を開いた。
中 国
嗚呼、神がこの世に居るのなら。
これが夢か何かなのなら、どうか今すぐ醒めてくれ。
気付けばここに居た。
何処かすら分からない場所に突然来たらそれはもう混乱するだろう。
ふと、後ろから話しかけられた。
驚いたが、話しかけられたものですぐに振り向いた。そうしたら何故か君は確信したような目でこちらを見つめたのだ。
中 国
一瞬「 はあ ? 」と言いそうになったが、すんでの所で飲み込んだ。
深呼吸して、気持ちを落ち着かせる。
そうして、この時、君にこう話しかけたんだ。
ソ 蓮
自分でも冷たく言い放ってしまったという自覚があった。そりゃ当然だろう、いきなり話しかけられて「 先生 」なんて覚えのない呼び名で呼ばれたのだから。
君は酷く傷付いたような顔をしていた。
その顔に、何処か既視感を感じた。
君は行きたい所があると言ったから行かせた。
中 国
中 国
遠くからだったので、あまり聞けなかったが怒っているような怒鳴り声だった。
いつの日か、誰かもこんな風に怒ってくれた気がした。
ガチャ … ツー ツー ツー
どうやら終わったようだ。君に近付き、話しかけた
ソ 蓮
中 国
改めて話されて気付く。
君は何故自分に対してだけ敬語なのだろう。
ふと、気になった。それだけだ。
ソ 蓮
ソ 蓮
最後まで言い終わり、君の顔を見る。
そこには今にも泣いてしまいそうな顔をした君がいた。
そんな顔をしながら君は震えた声でこう言った。
中 国
その顔を見て、胸が締め付けられたと同時に、他人とは思えなくなってしまった。
ソ 蓮
自分がそう言うと、君は驚いたような顔をしていた。
まだ明るい外。夏が来ている。
うだるような夏が、また来る。
ソ 蓮
嗚呼、神がこの世に居るのなら。
これが夢か何かなのなら、どうか真実を教えて欲しい。
コメント
1件
(初投稿ですので、多めに見てください😉) どうか中ソ師弟の民、増えて…