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車椅子の生活に、大分慣れてきた
梅雨が過ぎ、夏の気配がする
全国バレー大会まで、あと1ヶ月
白崎 桜
中も外もあまり変わらない暑さの続く廊下
以前よりは人の目を気にしなくなってこれた
クラスの人とも馴染めているとは思うし…
…もう一度行ってみようかな
蒸し暑い体育館
ここに来るのはいつぶりだろうか
だが、感傷に浸っている暇は無い
昼休みには必ず「あの子たち」が居るのだ
女子バレー部員
女子バレー部員
活気に満ち溢れた声がよく響く
白崎 桜
女子バレー部 副部長
女子バレー部 副部長
白崎 桜
女子バレー部 副部長
…やっぱり変わらない、のか
元々彼女たちは私の事をよく思っていなかったらしい
それに加え記憶喪失となれば都合が良くなるだけだ
…元部長なのになぁ…
白崎 桜
無惨にも、日差しは私を嘲笑う
白崎 桜
その時、聞き覚えのある声がした
五色 工
白崎 桜
彼を見ると安心出来る
後輩だけど、信用してもいい人
白崎 桜
五色 工
白崎 桜
五色 工
彼の手には1枚のチケットが握られていた
五色 工
五色君の顔が少し歪んだ
やっぱり負ける事は悲しいんだろう
白崎 桜
瀬見 英太
白崎 桜
突然声をかけられて驚いてしまった…まだ慣れない…
五色 工
瀬見 英太
瀬見 英太
その人はかがんで目線を合わせながら私の髪を触ってきた
白崎 桜
五色 工
白崎 桜
五色 工
瀬見 英太
五色 工
仲良いのかな…瀬見さんは私より年上に見えるけど…
瀬見 英太
白崎 桜
五色 工
何を恥ずかしがっているのだろうか…
白崎 桜
五色 工
瀬見 英太
瀬見 英太
五色 工
瀬見 英太
二人は段々と遠のいていった
そして、私は1枚のチケットを握りしめた
大会はもうすぐそこにあるのだ___