〜最後にもう一度会えたら〜

"ごめんね、さよなら"

君は俺を見てそう言った

"嫌や、俺をおいて行かんでや"

必死に言ってもその願いは叶わない

君はただ俺をいつもの優しい目で 見つめるだけ

でもその目は涙で光っていた

あぁ、会いたい

君が行ってしまう前に

"最後にもう一度会えたら"

俺が今いるのは静かで綺麗で 心が落ち着く場所

でもここがどこなのかは 分からない

でも何故かずっとここにいたいぐらい 居心地がいい

そこにいたのは茉白ちゃん

俺の大切な彼女

今まで茉白ちゃんにこんなことを言われたことは無かった

でも何故か分からないけどその言葉を聞くと不安になって悲しくなる

そして寂しくなる

茉白ちゃんはただ黙って歩いていった

このままだったら茉白ちゃんがずっと どこかに行ってしまう

そんな気がした

俺は必死に叫んだ

でも茉白ちゃんに声は届かない

お願い、待ってくれ

俺をおいていかんといてや

最近はずっとあんな夢を見る

大切な人が傍から離れてしまう悲しい夢

見たくないのに見てしまう

俺は写真を撮るのが趣味で よく風景とかの写真を撮っている

でもここまで俺が写真を好きになれたのは俺のおかげじゃない

俺が見てるのは彼女の茉白ちゃんの写っている写真や2人で一緒に撮った写真が載っているアルバム

俺に写真を撮ることを好きさせてくれたのは茉白ちゃんのおかげ

アルバムを見ながらそう思った

今は一体どこにいるんだろ？

会いたいな