ハル ?
ふぅ……ッはぁ
ズキズキッ
ハル ?
っあ…う
ハル ?
(さっきから頭がズキズキと痛む…何?これ…)
ハル ?
(能力も効かないし、一体…何が原因?)
ハル ?
(一応あの場所から離れた)
ハル ?
(それでも痛む……どうして)
ハル ?
…………
ハル ?
まさか……まだ抵抗しているの…
ハル ?
諦めてよ…そろそろさ……スッ(胸元に手を置く)
ハル ?
折角…私が助けてあげたっていうのに…
ハル ?
…どうして…貴方って人は……ギュッ
ハル ?
我々を…拒むのですか……スッ(じゃがむ)
ハル ?
理解…出来ませんか…スゥッ(視線を下へ向けた)
ハル ?
そんなに信用…ありません…?
な……イ
ハル ?
……そう…何故?
そんナの…
エタイのシレなィ
ヤツが…イキナリ…
『信用…シロ?』
ふザケるナ
ハル ?
…そうね……やはり…貴方という特例は…そう考えるのね…
ハル ?
『敵わない』…わよ……もぅ…
シるかヨ
サッサと…消えテくれ
オレのナカから…
ハル ?
…ごめんなさい…それは無理
ドウ…シテ
ハル ?
…契約上と…立場上…口に出せないの
…ソウカヨ
ハル ?
……………
ハル ?
……ごめんなさい…本当に…
ハル ?
貴方達を…守るためなの……っ
ハル ?
ごめんなさい…
___......
ハル ?
また貴方を…失って……しまわないためなの…理解して頂戴ッ
ロア
……………
ルド
………zzZ
ウミ
…zzZ
死神
うーん…これ起きてる?寝てるよね?
サキュバス
ねぇ死神ちゃん?
死神
ん〜?どーしたの〜サキュちゃん
死神
というかいつの間に居たの
サキュバス
あの男…白髪で長髪の男、“食べて”いいかしら?
死神
え、駄目だよー
サキュバス
むぅ、そこをなんとか〜!
死神
そもそも!
死神
なんであの人だけ?
死神
男なら合わせて3人じゃん
サキュバス
え?一人はどうみたって女じゃない
死神
え"、嘘
死神
……まぁ今はいいや
死神
で、なんで?
サキュバス
だって…その男から、すっごくいい匂いがするのよ
サキュバス
味も美味しそうだし…
死神
………そんな?
サキュバス
えぇ、とっても…♡
サキュバス
この前主方が私を発動させたときと同じ匂いがしているの…♡
死神
語尾に♡付けないで?
死神
うーん…といってもなぁ、この人達ハルちゃんのお気に入りなんだよねー
サキュバス
主方の?
サキュバス
それは…無理じゃないの…
死神
すぐ諦めた…
サキュバス
当たり前よ
サキュバス
主方のお気に入りの方食べちゃったらものすごく怒られるもの
サキュバス
目に見えてるわよ、そんなことぐらいは
死神
へぇ〜、さすが前科持ち
サキュバス
それ、褒めてるのよね?
死神
さぁ?ニヤ
サキュバス
…貴方って本当悪趣味ね
死神
あは、褒めてる?
サキュバス
褒めてるわよ?形は
死神
まぁいっか〜
ロア
……ん…ッ
ロア
…あ、レ………
死神
ん?あ、起きちゃった
ロア
……あの時の…子供…
ロア
…………ッは!!ハルはッ
ガシャッジャラ
ロア
………は…?
死神
ごめんねー、起きたら暴れるかと思って、ちょっと拘束させてもらったよ〜
ロア
っ……ハルは!あの白髪の女はどうしたッ!
死神
…ハルちゃんが、どうした?
ロア
何処だ!僕の恩人をッ!よくもッッ!!
サキュバス
死神ちゃんになんてことを言いますの?
サキュバス
主方の側室で実力No.2の死神ちゃんに、口を慎みなさい、無礼者
死神
いや、死にちゃんに畏まらないでよ
死神
ハルちゃんだけで充分じゃないの?
サキュバス
そうは行かないわよ?死神ちゃん
サキュバス
主方のお墨付きなのに、自信ぐらい持ちなさい
死神
いや今そんなのいいから
死神
取り敢えず!
死神
ハルちゃんは今お取り込み中だから、会えるにも会えないし
死神
それに君達に合わせる気は毛頭無いよ
ロア
…………
ロア
……あの子の生態を知っての事か
死神
そうだけど?
死神
……言っておくけどね
死神
死にちゃん達は、ハルちゃんのために動いてるの
死神
ハルちゃんの……いや、マスターの望みを叶えるべく、 行動する
死神
いい? 我々に指図出来るのはマスター以外有り得ない
死神
そして、マスター以外の戯言を聞く気も、マスター以外の人間に興味を持つのも
死神
全て、我々には有り得ない事
死神
その小さな脳みそをフル回転させて、よく考えてみれば分かるよね?
ロア
………チッ…煽りが上手いね、君
ロア
一流の詐欺師にでもなれるんじゃない?
死神
…言ったよね
死神
「戯言を聞く気は無い」と(低音)
ロア
……(ゾクッ)
死神
じゃ。後はよろしくしていい?サキュちゃん
サキュバス
えぇ、良いわよ
サキュバス
その代わり食べても…
死神
だぁめ!
サキュバス
ちぇ〜…分かったわよ
サキュバス
全く…心が狭いんだからぁ……
サキュバス
(いっそ、この赤髪でもいいのだけれどねぇ…主方の絶望の顔も見てみたいってのもあるわね、その後が怖いけれど)
ロア
………僕には何もするなよ
ロア
もちろん眠らされているであろうこの2人にも
サキュバス
…へぇ、人間の癖して勘が鋭いじゃない
サキュバス
ま、私はちゃぁんと主方の命令に従うから、何もしないわよ
サキュバス
…あの狂人や殺人鬼は無視しているけれど
サキュバス
吸血ちゃんが居るし、安心ね
サキュバス
さーって……お仕事に取り掛かりますか〜