まだ少し肌寒さを感じる朝 長袖の学ランを袖に通して、 自分達のクラスへと急ぎ足手間入った。
楡井
蘇枋
楡井
つい、瞑想する時間が 伸びてしまい、気づけば 何時もより少し遅い登校となっていた。 それでも遅刻と言う訳ではないのだが。
蘇枋
蘇枋
楡井
楡井
楡井
我らが級長桜遥君。 この時間には 何時も窓側の席に座り、 机にうつ伏せながら風に揺られ 一眠りしている頃なのに その姿は一切見えない。
蘇枋
楡井
前まで1人で全て 何とかしようとしていた彼は、 俺達が毎度の事の様に 口酸っぱく 頼れと言い続けた結果 恥ずかしそうに頬を染めながらも 何かと最近は頼ってくれる様になっていた
そんな彼が、 連絡も無しに 無断欠席するなど 有り得ないと、 俺達は首を捻った
蘇枋
蘇枋
楡井
心配そうな顔をした にれ君を落ち着けるため、 彼ならきっと大丈夫。 という意味を込めて言葉を放った。
桐生
桐生
楡井
流石に可笑しいと気づき始めた クラスメイト達 俺も笑顔は崩さず 桜君について話しているが、 内心は結構焦っていた。
楡井
蘇枋
楡井
誘拐は無い……と考えたい。 彼ならきっと誘拐など されようもんなら、 顔面に一撃でも入れて 倒してしまうだろう。
だとすると、やはり 寝坊だろうか…… それでも今はお昼過ぎ 流石に起きている時間だろう。
蘇枋
楡井
きっと何かしら連絡をしてくれる。 そう信じて、 俺は嫌な予感を 見て見ぬふりをした。
楡井
蘇枋
結局、桜君は 学校が終わるまで 来ることは無かった。 連絡も何も来ていなくて、 話していた通り、 俺が様子を見に行く ことになった。 クラスメイト達も 桜君が心配なのか どこかソワソワしている。 熟彼は愛されているなぁと思う。
蘇枋
楡井
蘇枋
廊下に出て、 やっとのことでため息が出た。 誰かに見られていたら、 きっと俺らしくないと はやし立てられるだろう。
自分自身、 俺らしくないと 思ってしまう程だ。 首元から 一筋の冷たい汗が、 ツゥっと流れ落ちた。
蘇枋
外でも見て心を落ち着けようと、 窓の傍に手をついた。 少し心地いい風が、 自分の赤みがかった髪を揺らす。 そこで、俺は見てしまった。 自分の好きな人を。
桜
窓の外に、フワフワと 軽そうに浮いている自分の好きな人 その人の肌を通して 透けて見える景色が、 俺に現実を突きつける用だった。
桜
桜
少し不器用に 笑う彼。 それを見て早まる心臓は、 焦りから来るものか 彼の笑顔をみたからか。
蘇枋
桜
桜
コメント
5件
作品名見て内容見たらそういう意味か…… 次のお話出るまで涙腺建築士雇っておきます()
新連載ありがとうございます🙇♀ 最近投稿される頻度が多いので毎回楽しく読ませて頂いております😊 涙腺が弱いもので、桜が出てきた瞬間から目がうるうるしてしまいました笑 こういう話大好きです!続きの展開楽しみにしてます✨ これからも応援してます💕
⚠︎︎タイトルの漢字は、誤字ではございません。 何時もみたいに、悲しい全開のお話ではなく、桜君が幽霊になってから沢山小さな冒険して、穏やかな楽しい日常を過ごす2人をかいてみたくてかきました。こういうお話が好きな方がいればいいな……