テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
11,592
美心(みこ)フォロバ=認知
3,760
303
19 . 7月 ✘✘日 + eight
なんだか不思議な夢を見た。
真っ暗闇の中、
僕じゃなくて、みんながいなくなる夢。
なーくん、さとみくんから居なくなって、
それを追うようにジェルくんも消えた。
信号機組だけでも前を向こうって決めたのに、
ふらっところちゃんが消えて、
莉犬も去った。
去り際に
「ごめんね」って聞こえた気がしたけど、
か細くて、今にも消えそうだった。
世界の中心には僕がいて、
僕は1人残された。
耳鳴りが酷い。
誰もいない世界は、孤独で無力だった。
"すとぷりには"るぅとの名しか残らず、
目標をなくした僕は、ただ暗闇を放浪していた。
まるで廃人かのように。
いつまで経っても暗闇が明ける気配はなく、廃人と化した僕は途方にくれた。
手探りで探そうにも何もない。
何にも届かず、伸ばした手が宙を割く。
今まで協力ゲームだったものが、急に個人戦になった。
たとえ僕だけになったとしても"すとぷりでいないといけない。
僕が、僕が…ッ 。
次に目を開いたとき、
既に僕は死んでいた。
守りたかった場所はひとつも守れず、
みんなに逢えることも無くなり、
"すとぷりは世界から消えた。
僕には才能がないからさ、
自分で首を絞めたのに。
体に傷もつけたのに。
誰にも褒められず、認められず、
貶されるばっかりで
気がついたらここにいた。
みんなのいない世界が、こんなにも苦しいだなんて思わなかった。
1人でも欠けたら耐えられない。
夢の中の僕は、そう願うしか無かった。
自分の余命も忘れて。
自分を中心に世界は回っているのだと錯覚した。
次に目を開けた時はベッドの上。
びっしょりと汗をかいて、布団に包まっていた。
アラーム音は鳴っておらず、
見ると、予定の1時間程前だった。
「みんなは、?」
夢と現実の境目がぼやけた。
少し困ったような顔をしたみんなが頭に浮かぶ。
あれは夢、?
鼓動が高鳴るのを感じた。
早く準備しないと。
今日は渋谷で握手会だ。
一刻も早くみんなを見たくて、
予定より早く家を出ることにした。
みんなを置いていこうとしているのは僕なのだけど。
卒業メンバーにつきましても、今まで通りの表記とさせていただきます。
コメント
1件
読み終えたよ…。夢と現実の境が溶けてく感じ、すごく苦しかった。みんながひとりずつ消えていく孤独、手を伸ばしても何も掴めない無力感が刺さった。「自分が中心でいなきゃ」って思うほど追い詰められるのも切ないし…「みんなを置いていこうとしているのは僕」ってラストの一文、胸にグッときた。続きが気になるな…!