この作品はいかがでしたか?
247
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早くて、
もう放課後になり、
今日はどの彼女からも誘われてないから私と帰るとか。
荷物をもって下駄箱に向かい
少しきつめのローファーを、
つま先を立てながら、
とんとんっと2回押してはいた。
高橋はかかとに手を伸ばし、
押し込みながら靴をはいた
ゆうか
下駄箱を出た先、
校庭で運動していたのはサッカー部。
そういえば高橋の友達が人数足りないって言ってたような……
高橋恭平
高橋は一瞬校庭を見て
明らかに嫌な顔をすると
私の腕を引いて歩き出した。
相当嫌なのか、
いつもより歩くスピードが早い。
若干校庭から顔を背けてるし
腕を握る力も強い。
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
名前を呼んでも反応は無い。
まぁ、校門を出れば……
そう思って
腕の痛みに耐えていると
コロコロこっちに向かってきたサッカーボール。
それは丁度高橋の前で止まり
右からは、
"おーい、投げて"
という声が聞こえた。
ゆうか
サッカーが嫌なら、
ボール触るのも嫌でしょ。
私の青春嫌いと同じ。
見るのも、するのも嫌って感覚。
分からなくもないから、
そのままサッカーボールを拾おうとしゃがむと、
"別にええよ。どいて。"
と言って、
足でボールをすくいあげた。
そのままドリブル。
とんとんっとリズムよくボールを跳ねさせた後、
ボールを高く上げて、頭に乗せた。
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
……あれ、
高橋って
サッカー嫌いじゃなかったっけ。
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
長尾謙杜
長尾謙杜
長尾謙杜
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
サッカーボールを取りに来た謙杜さんにそういうと、
"行くで"
と、優しく私の手首を掴んだ。
門を過ぎて、
私と高橋の無言の時間が生まれた。
高橋は確かに言ってた。
……"あいつ"
"あいつ"って、
誰なんやろ……
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
"ばーか"
私の頬を掴んでケラケラ笑う。
"相変わらず隠せんやつやな~"
って。
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
高橋は、
ため息をついた後、
話始めた。
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
"そこからサッカーも狂っていった。"
そう呟いた高橋。
何か、辛そうで、悔しそうで。
私は何も言えなくなった。
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
俯いたり、
それを隠そうと笑ったり。
最近の高橋はどれが本物なのか
分からない。
高橋はいつしか、
隠すことが上手くなって。
ゆうか
高橋恭平
ゆうか
高橋恭平
それでも少しは思ってしまう。
私の前では、なんて。
彼女でも無いのにね。
そういうのは私じゃなくて
私以外の誰かの役目なのに。
……最近私もおかしいな。
高橋の事になると
つい考え込んでしまう。
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
高橋恭平
ゆうか
高橋恭平
ゆうか
ゆうか
コメント
38件
ゴマちゃん 落ち着いたなら良かったわ(笑)(๑´ω`๑)
みずちゃん 落ち着いた!www
ゴマちゃん あ、落ち着いた?←