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赤
赤
青
青
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青
赤
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赤
青
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青
赤
青
赤
赤
青
青
赤
青
赤
赤
赤
赤
赤
赤
もう青ちゃんは卓球行っちゃったしな。
クラスメイト(男)1
赤
ゴール付近に立っていたら
パスが飛んできた。
思わず目の前に来たボールを
思い切り蹴飛ばした。
まさかの初戦でスポーツ科と
対戦することになった俺達。
適当に蹴ったボールは
変にカーブしてゴールに入った。
赤
クラスメイト(男)1
クラスメイト(男)2
クラスメイト(男)3
クラスメイト(男)2
赤
その時ちょうど
試合終了のホイッスルがなった。
赤
クラスメイト(女)
赤
クラスメイト(女)
赤
赤
わぁっと歓声が上がった。
赤
うちの学校は一応名門私立高校。
7クラスに分かれている。
1組 スポーツ科 20 2組 音楽科 20 3組 美術科 20 4組 商業科 開発20 情報10 5組 国際科 留学10 交流 30 6組 進学科 理系 文系 40 7組 普通科 理系 文系 50
2.3.4.は若干女子が多め。
5.7組は半々。
1.6は男子が多い。
1組に関しては女子は
片手で収まる人数らしい。
赤
赤
赤
床とシューズが
キュッキュッと
擦れる音がする。
歓声の先には
またもや桜。
赤
桃
シュートが決まり喜んでいた。
後輩(女)
後輩(女)
女子
赤
女の子たちの声援に圧倒された。
赤
赤
赤
でも、この盛り上がりでは
応援の声は聞こえない。
隅の方で見てよう。
桃
桃
桃
最初はとても順調だったが
だんだん点差が近づいてきて
あと残り2分のところで同点に並んだ。
見ているこちらもドキドキする。
そんな試合だった。
桃くん苦しそう。
一番ボールに触っているし当然だ。
残り10秒で桃くんがボールを持つ。
赤
聞こえているのか分からないけど
応援せずにはいられなかった。
ドリブルし相手を交わしていく。
残り3秒。
センターライン付近から
桃くんは大きく弧を描く
シュートをうった。
桃
遠くからうったシュートは
直径45センチの輪に入る。
それと同時にホイッスルがなる。
急に体育館にいた全員が静かになった。
桃
2組の生徒(男)
2組の生徒(男)
大歓声だった。
桃くんはクラスメイトと肩を組んで
勝利を喜び合った。
その後ふと、後ろを振り返って
キョロキョロしだした。
そして俺と目が合うと、
桃
桃
赤
桃
あの沢山の声の中から俺の声が
小さな俺の声が
届いてたことがちょっぴりだけど
嬉しかった。
第2体育館
赤
赤
青
赤
青
青ちゃんは遂に決勝まで来ていた。
小学生のころから習っていた。
たまに黄くんと試合の応援に
行っていたが
ほとんど負けるところは
見たことがない。
だが、この試合
卓球の推薦で入学した子が相手だった。
最初から苦しい戦いだった。
僕は今まで以上に
真剣だった。
赤くんにかっこ悪いとこ見せたくない。
だから
辛うじて点差はつかなかった。
赤
赤
青
透き通るようで、
でもはっきりと耳に残る。
特徴的な君の声。
体育館に響いたその声は
僕の名前を呼んだ。
青
顔を両手で音が鳴るくらい叩き、
気合いを入れ直す。
赤
赤
俺も人に頼って
助けてもらってばかりじゃいられない。
知らないところで友達を悩ませて
傷つけたのに。
なのに俺は何も出来なかった。
桃くんに頼って
寂しさを埋めて。
誰かに頼りにされたい。
誰かを助けられる人になりたい。
誰かに
俺の存在を認められたい。
青
最後まで接戦だった。
最終マッチはデュース
結果は青ちゃんの負けだった。
でも最後までやり抜いた姿は
尊敬できるものだった。
青
赤
赤
赤
赤
赤
赤
青
青
赤
青
青
赤
赤
この関係が壊れてしまうのなら
僕は一生思いを伝えない。
僕のものにならなくてもいい。
本当は僕に勇気も力もないから。
弱い僕は今のままで十分だ。
君が他の誰かのものになるまで
この思いは生き続けるよ。
それまででいいから
僕にその笑顔見せ続けてね。
大好きだよ。本当に。