皇千ト
僕はいつから
”悪”になったんだ?
皇千ト
あぁ、そうだ…
皇千ト
あの暑苦しい7月の公園…
皇千ト
確か僕は
公園に来てたんだ
皇千ト
えっと…確かこの辺のはず
皇千ト
あ、あの人が依頼人かな?
星喰右手
そのようですね
皇千ト
あ、あの、貴方が依頼人の咲希さんですか?
依頼人
えっと…そうです
依頼人
もしかして、貴方達がナイトアウル…ですか?
星喰左手
そうだぜぇ
星喰右手
依頼要件についてお聞きしても?
依頼人
は、はい
依頼人
一昨日、──────
依頼人
───がありました…
依頼人
でも、私、この子が自殺なんかするような子じゃないって知ってるんです!
依頼人
だから、この子が本当に自殺をしたのか調べて欲しいんです
星喰右手
どうしますか?千ト
皇千ト
え、えっと…
皇千ト
こ…この依頼、ナイトアウルが引き受けます!
依頼人
ほ、本当ですか!
星喰左手
でもよぉ千ト。この依頼、大してレコードは上がんねぇぞ?
皇千ト
で、でも、困ってる人は放っておけないし…
星喰右手
左手、良いではありませんか
星喰右手
ナイトアウルの名探偵は千トです。
星喰左手
ちぇ、兄貴っていっつも千トに甘ぇよな
この依頼を引き受けた時から、 歯車は回り始めていたんだ
星喰左手
にしても、おかしいよな
星喰右手
何がです?
星喰左手
夜に事件現場の屋上に行ってくださいって、おかしいだろ?
皇千ト
た、確かに…
星喰右手
ふむ…きっと、依頼人には依頼人の思いでもあるんでしょう
星喰左手
そういうもんか〜?
皇千ト
にしても、ここ、高いね
星喰左手
まぁ、ここは50階もあるマンションだからな
皇千ト
50階もあればこんなに高いのにも納得かなぁ
皇千ト
…綺麗だね
星喰右手
そうですね
星喰右手
危うく、事件現場だと忘れてしまいそうです
星喰左手
ここなら星も見えやすいしな
皇千ト
〜〜♪
ドンッ!
皇千ト
えっ……?
星喰右手
千ト!
星喰左手
千ト!
そう、僕はここから突き落とされた のだ
何者かによって
皇千ト
…(僕、もう死ぬのかな…
皇千ト
(50階もの高さがある所から落ちたんだし、怪我どころでは済まされない
皇千ト
(むしろ、身体が変形するかもしれない
皇千ト
(あぁ、まだ右手くんと左手くんと一緒に居たかったなぁ…
皇千ト
…右手くん、左手くん
愛してるよ
星喰右手
千トッ!千トッ!!
星喰左手
くそ、誰だよ千トを落としたのは!
星喰左手
とりあえず、外まで行くぞ兄貴!
星喰右手
え、えぇ!
星喰右手
千ト!!
星喰左手
って、は…?
星喰右手
死体が無い…?
星喰左手
千トは確実に落ちたはずだ…それも屋上から
星喰右手
怪我が軽く自分で歩けていたとしても、そんなことは有り得ません
星喰右手
なにしろ、50階もの高さから落ちたのですから
星喰左手
チッ。兄貴、とりあえずこの辺を全部探すぞ!
星喰右手
そ、そうですね
星喰右手
なにかあれば連絡します
星喰左手
分かった
皇千ト
あ、れ…?
皇千ト
僕…死んだはずじゃ…
そう、僕は死んだはずだ
なのに、
次に僕が目を開けると…
”そこは廃墟だった”






