知恵遅れの人形。

僕は嬉しかったんだ

また人に会えたと

なんでか、その人の後ろにパパとママとちゃーが見えた

また怖い顔をした人が見えた

違う…木の隣にいる人が怖いの……

僕は、どうにかして逃げたかったから乗った。

その掛け声と同時にその人は走り出したの。

少し喋れるようになっていた

言葉も。理解できるようになってた。

暗いのには慣れてるけど、違う暗さだったの

それからあの子に会って、色々用意してくれて

綺麗にしてくれたの。

名前も、付けてくれた。

言葉も教えてくれた。

2人はなんでもしてくれた。

全てが初めてな感じがした

それから何年経ったんだろう……

わかんないけど、

また1人人が増えたことは覚えてるよ

もちろん怖いこともあったよ

でも、僕は乗り越えてきた

頑張ったんだ