桜
桜
桜
署内に俺の吠える声が響いた。 目の前にいる先輩が 苦笑いをしながら まぁまぁ、と俺を宥める様 優しく声がけをしている。
先輩
先輩
桜
先輩
立ち止まって話をしていた足を進めようと前へ動き出したが、 すかさず先輩に腕を掴まれた。 不機嫌そうに後ろを振り返ると 先輩は少し怯んだ顔をしたが、 直ぐに表情を取り繕った。
それはそうだ。同じ職に付いているとはいえど、署内にこんな不気味は容姿の奴がいるのだから。 髪は白と黒のツートーンで、 目は左右で違う色を放っている。 署内にいる人達は、 警察だからか、差別をする様な 言葉や、嫌がらせをすることは無い。 それでも必要以上に俺とは 関わろうとはしないし、 俺も関わる気なんてさらさらない。
それでもここは、 今までいた場所よりも 格段に心地よかった。 近すぎず遠すぎない距離感で 話してくれて、 俺も中々に過ごしやすい日々を送っている。
桜
先輩
桜
先輩
先輩
先輩
先輩
桜
その言葉にウッと喉を詰まらせた。 確かにだせぇ事をする奴が 許せないし、 犯人がいるとなると、 すぐに飛び出してでも逮捕しに向かってしまう。 今の桜の状態は、 言わば署内の暴れ馬だ。
先輩
先輩
桜
かれこれこんな言い合いをして、 数分がすぎる。 署内の廊下で言い合っているので、 他の警官が何事かとこちらを見ては苦笑いを浮かべながら通り過ぎて行く。 内心、きっとまたあいつが暴れてるとでも思われているのだろう。
桜
背後から突然声をかけられ、 思わず戦闘準備をしてしまう。 両手をグーにし、 ちょっと突き出す様な ポーズを取ると、 目の前の男はクスリと 上品に笑った。
その男の放つ雰囲気は、 どこか柔らかくて それでも誰1人深いれは させてくれない。そう感じた。 耳には年代物の タッセルピアスを付けており 右目には、黒い革製の眼帯をしていた。思わず顔をじっと見つめてしまうこんな男、署内にいただろうか。
桜
桜
桜
ニッコリと胡散臭い笑顔を 男は向けてきた。 詳しく説明する気は無いらしい。 まぁ、説明を聞かなくとも だいたい予想は着くのだが。
桜
先輩
何も分からず頭にクエスチョンマークを浮かべているのはこの場で俺だけの様で、何も分からず、 ただ先輩の方を見た。
先輩
桜
先輩
ギャンと吠えれば、 吠えられ返されてしまい、 それ以上言葉が出てこなかった。
桜
先輩
先が思いやられると、 額に手を添え はぁ、吐息を着いた。 先輩のため息が合図かの様に、 目の前の男から白く 骨ばった手をだされた。 よく見れば、努力してきた証である固く大きな手だった。
蘇枋
蘇枋
桜
差し出された好意を振り払う事は出来ず、そっぽを向きながら無言で差し出された手を握った。
男がニッコリ笑ったのを最初に、 俺たちは相棒となってしまった。
コメント
7件
通知よ…何故2話の通知を持ってきた…?読む順番間違えたじゃん()主ちゃん伏線考えるの天才過ぎて羨ましい、分けてくれ。 読んでる時間的にお昼なんでお昼ご飯として美味しく頂きました(˶ˊᵕˋ˵)今日のクラスマッチ頑張れる気がする!!ご馳走様でした*.(๓´͈ ˘ `͈๓).*
新連載ありがとうございます🙇♀ 勿論こういうお話も大好きです! 題名の語尾がカタカナになってて何かの伏線の予感…🤔 あらすじ読んでますよ! いつも読む前から楽しみになってます😊 なので廃止するなんて勿体無いです! どっかの誰かさん。の判断に任せますが、私は廃止されるとちょっぴり寂しいかな笑 続き楽しみに待ってます✨ これからも頑張ってください💕
警察ものやっぱりいいですねぇ... 相棒なんていらねぇ!って思ってても結局はうまく行っちゃうってね😖💕