テラーノベル
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夜、潔の部屋。 机には黒名からの通知がきていた。
潔はスマホを握りしめる。
潔 世一
そのとき、ドアがゆっくり開いた。
潔 世一
雪宮 剣優
雪宮 剣優
無防備に近づいてくる雪宮に、潔は立ち上がる。
潔 世一
雪宮 剣優
雪宮 剣優
……
潔 世一
雪宮の顔が近づく。 震えが止まらない。こいつが。本当に。
雪宮 剣優
潔は抵抗しようとするが、雪宮の指が唇に触れて塞ぐ。
雪宮の指先が潔の首筋をなぞる
雪宮 剣優
息が乱れる。
雪宮の唇が潔の耳元をかすめる。
雪宮 剣優
雪宮 剣優
襲われかける、その瞬間
《着信:凛》
潔は反射的に手を伸ばし、スマホを雪宮の肩にぶつけて距離を取る。
雪宮が切ない声で笑う。
雪宮 剣優
潔は息を切らしながらスマホを取る。
《……潔。聞こえるか》
潔 世一
《助けない。お前が選べ。 逃げるか、背負うか全部お前が決めろ。》
潔の手が震える。 雪宮の視線が哀しく歪んだ。
雪宮 剣優
潔は静かに雪宮の肩を押す。
潔 世一
潔がスマホを握りしめた瞬間、別の通知。
【留守電:バカイザー】
『まだ終わってねぇぞ。 俺が全部お前の首輪だ。忘れんな、潔世一』
スマホの画面に、冴からの文字が浮かぶ。
『全部背負え。全部お前の物語だ。』
潔は荒い息のまま、部屋のドアを開ける。
夜風が入り込む。
潔 世一
壊れかけの声で潔が笑った。
潔 世一
夜の街が、静かに泣くように光っていた。
𝑻𝑯𝑬 𝑬𝑵𝑫____
コメント
13件
や~~~感動した🥲💦💦さいこ~~、‥☺️
終わり方最高だし感動しました!少し泣いてて自分でもびっくりです😭
え、泣どないなってんねん最高感動したやん…泣ヒッグエッグ(;_;)