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とあるグールは愛され症

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とあるグールは愛され症

7 - 第7話 じゃじゃ馬共の面倒は勘弁だ……

♥

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2025年03月13日

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地下室に行くにつれ…怪異の数は多くなり…厄介になりつつある

ゆき

よっと…

腕を切り落とし直ぐに首を刺し貫く

ゆき

数が多いな…

刀から手を離し尋の傍に行き刀を消し再度刀を取り出し握る

尋(じん)

もう中に行くぞ

ゆき

ふぇ、まだ片付いてな_

尋は私の腰に手を回し塔真君が扉を蹴破った

ゆき

!!

部屋の中には傷だらけのルーカス君が怪異を相手していた

特待生)ゆ、ゆきさん!!

特待生ちゃんが目を潤ませながらこちらに声を掛けてきた

尋(じん)

塔真

塔真(とうま)

はい

塔真君が中に入り怪異を一掃

ルーカス)す、すみません…冠氷さん…磴さん……ゆきさん…

ゆき

謝んないで、キズぐすりあるからそれ飲んで

ルーカス君にキズぐすりを渡し飲んだのを確認してから特待生ちゃんに駆け寄る

ゆき

特待生ちゃん大丈夫!?

彼女は後ろ手で縛られ涙を流していた

特待生)こ、怖かったぁ〜…

尋(じん)

生き残ってるのは……ガキ共だけか

ゆき

ヘリが来るんでしょ、直ぐに屋上に行って孤児達を他の場所に移さないと……

特待生ちゃんの手足を縛っているロープを切り孤児達を連れて屋上に向かう

※背景はイメージです

ゆき

はぁ…はぁ、……(マジで…来すぎでしょ…)

塔真(とうま)

ゆきさん!

ゆき

んなッ(や、っば_)

塔真君に声を掛けられ後ろを見るとそこには怪異が真後ろにいた

尋(じん)

チッ……

尋は特待生ちゃんの手を握りスティグマを発動

尋(じん)

【ビアネルス】跪け

ゆき

!!

怪異は跪き私は塔真君に抱き寄せられその斧を振り上げ襲おうとした怪異の胴体を叩き切った

塔真(とうま)

ヒヤヒヤしましたね…

ゆき

ご、ごめん…助かったわ

塔真君は私を自分の後ろに隠し斧を振り上げ残りの怪異を一掃、その後…孤児院を破壊

ゆき

うぁッ?!(クッソ、ヒールがッ…)

ヒールが割れた地面に取られヘリに乗り遅れる

尋(じん)

!!特待生は乗ってろ

特待生)え、でも……

塔真(とうま)

行きますよ、特待生さん

尋は特待生ちゃんを塔真君に任せ私を抱き寄せ剣を抜き取り…空間を切り裂いた

ゆき

ご、ごめん…

尋(じん)

構うな

尋は剣をしまい私を抱き抱え切り裂かれた空間を潜った

孤児達は無事、尋が新しく用意した孤児院に送られ…私達はフロストハイムに戻って来た

ゆき

いってて…(まさかあの時挫いちゃったとは…)

特待生)ご、ごめんなさい……冠氷さんが私に構っていたせいで…

ゆき

う、ううん…私は人を使うことしか出来ないから……ごめんね笑

ソファに座り挫いた足首を撫でる

尋(じん)

足を出せ、ゆき

ゆき

う、うん…

大人しく左足を差し出すと尋が手当を始めた

尋(じん)

いや、俺か面倒見きれなかったせいだ、ゆきは気にすんな

塔真(とうま)

良かったです…大きい傷が無くて

ルーカス)すみません…未熟な俺のせいです

尋(じん)

自責は良い、塔真、報告書を頼む

塔真(とうま)

わ、分かりました、特待生さん報告書が出来ましたら知らせますので……今日は寮の方へ……

特待生)わ、分かりました

特待生ちゃんを返したあと…2年生も部屋に返し尋の部屋には尋と私、塔真君の3人しかいない

尋(じん)

はぁ……

ゆき

おっと…

尋は膝に頭を乗せて来た

塔真(とうま)

尋、はしたないぞ

ゆき

う、ううん良いよ塔真君

少しきつくなる塔真君を宥める

塔真(とうま)

はぁ…ゆき、俺らの言いなりになったって何にもないの、知ってるだろ

ゆき

今回はお礼だよ、助けて貰ったお礼

空いている自分の隣をポンポンと叩くと塔真君が溜息をつきながら座ってきた

ゆき

何だかんだ隣に座るって事はお礼して欲しい欲があるってことじゃん笑

塔真(とうま)

ただ疲れただけだ

そう言って肩に頭を乗せてくる

ゆき

よしよし、ごめんね、迷惑掛けちゃった

二人の頭を優しく撫でると二人は撫でられている手を握り指先にキスをされた

ゆき

!!

尋(じん)

お前に迷惑なんてかけられた記憶はねぇ

塔真(とうま)

お前に頼まれた事は全部面倒事じゃないだけだ

ゆき

あ、あっそ…///(無駄に顔がいい……)

手を軽く振り払い2人の頭を撫でる

ゆき

もうとっとと寝てちょうだい…

尋(じん)

へいへい笑

二人の頭を撫でて…私も気付けば眠っていた

まぁ…あの二人にちゃんとメッセは残したし……いいか

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