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3話「黒歴史」

助けがないこの現状に絶望し 俺はショックで少しの間 意識を飛ばしてしまったようだ

ないこ

...

起きて辺りを見ても 牢屋の様な部屋でこれは夢ではなく現実であることを改めて知る

ないこ

......あれ

起き上がり立とうとした瞬間 手や首に足と違和感を覚える

パッと手元を見てみると手錠が、足を見ると足枷が、首元に手をやると首輪が付けてありその鎖は無機質な部屋にある違和感ありまくりの1本の柱に繋がっていた

ガチャガチャしてみてもビクともせず 取れる気配はなかった

ないこ

...どーしよ

逃げれない事にも焦っているが 俺はそんな事よりもっと焦らないといけないことがある

ここの世界に来てから俺は何時間経ったか分からないがかなりの時間が経っている

その為俺は長時間 トイレに行くことが出来ていない ...何が言いたいかは言わなくても伝わるだろう

死ぬほど尿意が襲いかかって来ているのだ

俺はどうこの状況を打開するべきか そんな事を考えようにも冷静に頭を回すことが出来ず地べたに座り込み我慢することしか出来ない

ないこ

ぁ......ぅッ...やばぃッ...

身体を揺らしながら 少しでも長く耐えようとする

...が、そんな長時間我慢出来るわけもなく

ないこ

やッ...だぁ...ッ(涙目)

俺の思考とは裏腹に じんわりと湿っていくズボン

ないこ

ぅッ...や...あぅッ...グスッ...ヒグッ

静かな部屋に水音が響く

そして微かに扉の奥から 足音みたいな物が聞こえる

どうしようあいつが来ちゃう

部屋を汚してしまったことに怒られるかもしれないし何をされるか分からない恐怖で涙が止まらない

ないこ

ぅッ...ヒグッ...ぁ...ッ

ガチャ...っと扉が開く

りうら

ないく...

俺の姿を見るたりピタリと動きが止まる

ないこ

ぁッ......ぅ..ッ...

りうら

...あーあ...ないくん...
まだその歳でお漏らししちゃうの?

ないこ

ちがッ......これ...は...ッ

りうらは俺の目の前に来て 目線を合わせる

りうら

違く...ないよね?

ないこ

ッ...

りうら

ないくんさ...向こうの世界でもこんな様な失敗してたよね...りうら知ってるよ?

ないこ

あ...ぇ...?

りうら

17歳の時だよね、初めて赤点を取って補習する事になって...その補講の時にトイレに行けなくて我慢出来ずお漏らししちゃって...w

ないこ

まッ.....それッ...///!!

少し意地悪そうに笑いながら 俺の真っ黒過ぎる黒歴史をサラッと口にする

りうら

あぁ...でもその時は体調悪かったんだもんね?しょうがないよねー...

ないこ

な...んで...ッ...知って...ッ...//

この俺の黒歴史を知っている人は 自分とその場に居た教師とまろだけの筈なのに

りうら

だから言ったじゃん
りうらないくんのことなんでも知ってるよって

りうら

それでその時もさ...今みたいにぼろぼろ泣いちゃってさぁ...そして段々顔を真っ赤にさせちゃって...

ないこ

もッ...いいから"ッ...!!
やめろよッ...これ以上言うなよ"ッ...//!!

りうら

あはッ...意地悪しすぎてごめんね...?w

りうら

お詫びに着替え手伝ってあげるから...ね?

ないこ

いいッ...やめて触んないでッ...

りうら

...え?ないくんこのままがいいの?そんな...濡れたズボンのままがいいだなんて...
ないくんってドM?

ないこ

ちがう"ッ//!!
自分で着替えれるって事ッ!

少しキレながら 俺はそう声を荒らげる

そんな俺を見てまた笑うりうら

りうら

手錠して着替えれないでしょ?
だからりうらがやってあげるよ、ね?

そういいながら服に手をかけるりうら

ないこ

ぁ...ちょッ...いいってばッ...

...なんか...こいつの表情怖いな...

りうら

ッ......♡

俺の方をジロジロ見ては 目をハートにさせる

...身の危険を感じる...ような気がする

だけど俺は手を動かせる事もなく 身を委ねるしかなかった

本の中の君と会いたくて

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めっちゃ好みです! 続き楽しみにしてます!

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