3話「黒歴史」
助けがないこの現状に絶望し 俺はショックで少しの間 意識を飛ばしてしまったようだ
ないこ
起きて辺りを見ても 牢屋の様な部屋でこれは夢ではなく現実であることを改めて知る
ないこ
起き上がり立とうとした瞬間 手や首に足と違和感を覚える
パッと手元を見てみると手錠が、足を見ると足枷が、首元に手をやると首輪が付けてありその鎖は無機質な部屋にある違和感ありまくりの1本の柱に繋がっていた
ガチャガチャしてみてもビクともせず 取れる気配はなかった
ないこ
逃げれない事にも焦っているが 俺はそんな事よりもっと焦らないといけないことがある
ここの世界に来てから俺は何時間経ったか分からないがかなりの時間が経っている
その為俺は長時間 トイレに行くことが出来ていない ...何が言いたいかは言わなくても伝わるだろう
死ぬほど尿意が襲いかかって来ているのだ
俺はどうこの状況を打開するべきか そんな事を考えようにも冷静に頭を回すことが出来ず地べたに座り込み我慢することしか出来ない
ないこ
身体を揺らしながら 少しでも長く耐えようとする
...が、そんな長時間我慢出来るわけもなく
ないこ
俺の思考とは裏腹に じんわりと湿っていくズボン
ないこ
静かな部屋に水音が響く
そして微かに扉の奥から 足音みたいな物が聞こえる
どうしようあいつが来ちゃう
部屋を汚してしまったことに怒られるかもしれないし何をされるか分からない恐怖で涙が止まらない
ないこ
ガチャ...っと扉が開く
りうら
俺の姿を見るたりピタリと動きが止まる
ないこ
りうら
ないこ
りうらは俺の目の前に来て 目線を合わせる
りうら
ないこ
りうら
ないこ
りうら
ないこ
少し意地悪そうに笑いながら 俺の真っ黒過ぎる黒歴史をサラッと口にする
りうら
ないこ
この俺の黒歴史を知っている人は 自分とその場に居た教師とまろだけの筈なのに
りうら
りうら
ないこ
りうら
りうら
ないこ
りうら
ないこ
少しキレながら 俺はそう声を荒らげる
そんな俺を見てまた笑うりうら
りうら
そういいながら服に手をかけるりうら
ないこ
...なんか...こいつの表情怖いな...
りうら
俺の方をジロジロ見ては 目をハートにさせる
...身の危険を感じる...ような気がする
だけど俺は手を動かせる事もなく 身を委ねるしかなかった
コメント
2件
めっちゃ好みです! 続き楽しみにしてます!
天才?いや神だ😭👊🏻👊🏻👊🏻💕💕💕 こうゆうの大好きですごちそうさまです🤤🤤👍🏻👍🏻💘💘