君と過した、最後の春。

今日は珍しく、jnが早く来ていて

看護師さんと先生と、真剣に何かを話している様だった。

そういうと、先生は気まずそうな感じにjnの方を見た。

私が困惑していると、看護師さんが口を開いた。

本当にびっくりした。

まさか看護師さんの口から「外」という言葉が出るとは…。

なんでそんなことを聞くのか、気になったけど…

まずは、看護師さんの質問に、素直に答えた。

答えられなかった。

「もうみんなに会えないかもしれない」

そう考えたら、怖くて、悲しくて…。

たまらなかった。

そう言って、先生は2人を連れて部屋を出た。

五分もしない内に、3人は戻ってきた。

嬉しかった。

何年も夢見てたことが、今…やっと叶った。

しかも、jnと二人で…。

とても、嬉しかった。