俺さ、、やっぱ何でもない

スパイカーの壁を切り開く。その為のセッターだ。

バレーボールっつうのはなぁコートのこっち側に居る全員。もれなく味方なんだよ。

次、戦う時、勝つのは俺たちだ。

もう一度あそこへ行く。もう“飛べない烏”なんて呼ばせない。

試合中、開場が1番“ワッ”と盛り上がるのはどんなすげぇスパイクよりスーパーレシーブができた時だぜ。

何回ブロックにぶつかってももう一回打ちたいと思うよ。

戻ってこれたからにはお前達にも負けないように頑張りたいと思うよ。

でも最近は強いと思うよ。

クソ可愛い後輩を公式戦で正々堂々と叩き潰したいからサ。

みんな！

今のお前が勝ちに必要だとは思わない。

お前は3年間、何やってたんだ。

クソ下手くそなやつ。

最低。きも。

裏切り者。

お前はここには必要ない。

さっさと退部しろ。

ま、て！待って！

ち、がう！ちがう！違うんだって！

気持ち悪い。反吐が出る。

近づくんじゃねぇよ。

裏切り者。

ﾊﾞｯ

もう、辛い思いはさせたくない。

また笑ってて欲しい。

こんな体嫌だ。

バレーがしたい。

井闥山飲みんなとまたばれーがしたい。

その頃、音駒では。