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テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

さぁ!行け!!

深夜の路地裏の如く

しんと静まり返った荒地に響いた男の声

それを合図に物陰から勢い良く飛び出す

力強く地を蹴り、前へ

前へ

ひたすら前へ

俺は止まる訳にはいかない

自分の為、皆の為に

そして何よりも、アイツの為に

この作戦は成功させなければならない

俺たち開拓チームが道を切り開き

ヤツらの相手をしている隙に

大多数は迂回して新境地へ

必ず全員、移動しなければ意味が無い

うおぉぉおぉ!!!

かかって来いやぁああぁ!!

恐怖、気合い、覚悟、希望、

そして、怒り

様々な思いを乗せ、開拓チームは叫んだ

標的は目の前

一切の迷いも無く

くたばりやがれぇえぇえええぇえ!!

その刀を振り下ろした

ザシュッ·····!!

いとも簡単に切れる肉

切断された腕が弧を描き、宙を舞う

切られて驚く血管から

ワンテンポ遅れて血飛沫が上がる

ブシャアァアーーッ!

飛び出してきたのは鮮血の赤

まだ人間と同じ色の命が流れていたのかと

俺は冷静にも考えていた

ボトッ...

右腕が落ちるまで何分だっただろうか

いや、きっと数秒だった

命の供給源を無くした右腕は

何の抵抗も無く地面へと無様に着地した

あ"あ"ぁあぁ"っ!!

響いたのは人間の声

落ちた腕も人間の物

紛れも無い

アレは俺の右腕だ

う"がぁっ!ぐっ...うぅっ!

痛い痛い痛い痛い 痛い熱い熱い痛い痛い 熱い痛い痛い痛い 痛い痛い痛い痛い熱い痛い

気を保っていられない

血が止まらない

痛みも消えない

痛いッ!!

己の攻撃よりも

相手の攻撃の方が速く

そして重く鋭かった

俺は額を地面に擦り付け

歯を食いしばって痛みに耐える

感覚が麻痺して

コレが痛みだったのかも解らなくなる

まだ少ししか走ってない

まだ一振しか奮っていない

なのに汗の量が尋常じゃない

俺はここで座り込んでいる場合じゃない

前に進まなきゃ

コイツらを倒さなきゃッ

◻️◻️◻️の為にッ!!

ギラリと瞳に殺意を灯し

俺は重い首を上げる

俺に覆い被さる様にして

一回り大きな影が落ちる

あぁ、

今日が地球最後の日か

To Be Continued...?

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