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病室で一人、目を覚ました早樹は
これまでのことを思い返していた
転校生として突如、現れたアホ美のことや
アホ美と共に話を聞きに行ったファミレスでのこと
アホ美はとにかく力強く正義感の塊のような人間で
とにかく曲がったことが大嫌いで真っ直ぐ筋が通っていた
海村早樹
女子とは思えない程の怪力
どんな環境で育ったらあんな風になるのだろう?
そんなことを考えていた時
看護師A
様子を見に来た看護師が直ぐに担当医を呼び
担当医
海村亜樹
海村亜樹
アホ美達と公園にいた母親のスマホに連絡が入った
原田幸枝
原田幸枝
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
原田幸枝
海村早樹
海村早樹
海村亜樹
早樹は駆け付けたアホ美達に改めて自分の想いを語り
幸枝に自分の分も生きていってほしいと告げた
原田幸枝
海村早樹
海村早樹
海村早樹
原田幸枝
早樹がアホ美のお弁当を勝手に食べてしまったことを告げると
聖夜が血相を変えて問いかけた
権田沼聖夜
海村早樹
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
アホ美は小さいころから活発で運動が大好きだった
動けば動くだけおなかが空くというアホ美のためにと
母はいつもご飯を大盛りにしておかずもたくさん用意していた
保育園のお弁当も人一倍、大きく
保育士も驚くほどの量を一気に平らげ
何事もなかったかのように遊びまわる姿に度肝を抜かれていた
小学生になってもその食欲は止まらず
給食のおかわりは当たり前で
食べ終わると校庭に直行し体をいっぱい動かして
食べた分のカロリーを見事に消費していた
高校生になった今でも相変わらずの食欲で
母お手製のデカ盛り弁当をいつもおいしそうに平らげていた
母の料理は確かにおいしいが
聖夜には同じ量を食べる切ることが不可能だったため
デカ盛り弁当を完食した早樹に心の底から驚いた
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼奈穂美
権田沼聖夜
権田沼聖夜
海村早樹
権田沼奈穂美
アホ美が無駄に食欲旺盛なことがバレたところで
幸枝が自分の作ったビラを早樹に手渡した
海村早樹
幸枝の瞳から大粒の涙が零れ落ちる
原田幸枝
原田幸枝
海村早樹
原田幸枝
原田幸枝
原田幸枝
原田幸枝
原田幸枝
幸枝の言葉に早樹の瞳からも涙が零れる
海村早樹
生きることを諦めていた早樹の心に
幸枝の想いが深く深く響いていく