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君のとなり#14

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君のとなり#14

1 - 君のとなり#14

2019年09月11日

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リビングの扉の前

菜々美

、、ふぅー、

ガチャ

黒岩

、、

菜々美

、、あの、黒岩くん

黒岩

ごめん。、、ちょっと距離置きたい

菜々美

え?

黒岩

兄貴のこと、言わなかったのは悪いと思ってる。ごめん。けど、俺も混乱してて。ちょっと頭冷やしたい

菜々美

、、

黒岩

、、(去る)

菜々美

、、

数日後 大学

菜々美

(歩いてる)

悠人

菜々美ちゃん?

菜々美

先生?!どうしたんですか?こんなところで

悠人

たまたま大学に用があってね。あとは菜々美ちゃんの様子が気になって

菜々美

え?

悠人

あれから奏太に連絡しても音信不通で。菜々美ちゃんとは大丈夫か心配になって

菜々美

、、

悠人

、、まさか奏太と菜々美ちゃんが付き合ってるなんて思ってもみなかったよ。菜々美ちゃんがここの大学に入ったのも知らなかったし

菜々美

、、どうしても先生に会いたくて、頑張って勉強して

悠人

そっか、、ごめんね、ずっと菜々美ちゃんのこと苦しめてたんだね。本当にごめん

菜々美

もう大丈夫です

悠人

強くなったね

菜々美

え?

悠人

あの頃の菜々美ちゃんは触れたらすぐに壊れちゃいそうな女の子だったから

菜々美

先生のおかげです。先生に出会って、好きになって、色んなことを経験して強くなれました。それに、それ以上に強くなれたのは黒岩くんのおかげなんです

悠人

奏太の?

菜々美

黒岩くんが私のことを好きになってくれて、お互いの気持ちが同じになったことで、それだけで強くなれました

悠人

愛の力か

菜々美

そうかもしれません

悠人

それだけ想われてる奏太は幸せ者だな

菜々美

、、でも距離を置きたいって言われました

悠人

え?

菜々美

頭を冷やしたいって。私の存在が黒岩くんを苦しめているのかも

悠人

そんなことないよ

菜々美

、、

悠人

今あいつが何考えてるかわかんないけど、そんなこと思う奴じゃないよ

菜々美

、、

黒岩

(通りかかる)?!

悠人

もし何かあったらここに連絡して。僕の携帯番号だから

菜々美

ありがとうございます

悠人

こうなったのは俺のせいでもあるから

菜々美

そんなこと

悠人

だから力になれることがあったら何でも言ってね

菜々美

はい

黒岩

、、、

夜 ベランダ

菜々美

、、

黒岩

(来る)

菜々美

!黒岩くん、、

黒岩

、、

菜々美

、あのね、私

黒岩

別れよう

菜々美

え?

黒岩

ごめん

菜々美

ごめんって何?何で?先生のこと?それなら

黒岩

もう、、好きじゃない

菜々美

黒岩

もしかしたら、、最初から好きじゃなかったのかもしれない

菜々美

え?、、

黒岩

、、じゃあ

菜々美

待って!ちゃんと理由を教えて!こんなんじゃ納得できないよ!

黒岩

だったら!なんて言えば別れてくれるんだよ!お願いだから、ついてくんな

菜々美

黒岩

、、(行く)

菜々美

(泣)

数週間後 リビング

千花

菜々美、帰ってこないねー

雄大

だなー

滝沢

、、

ガチャ

黒岩

、、

千花

奏太!一体菜々美とどうなって

黒岩

(行く)

千花

ちょっと!

雄大

やめとけ。しばらくほっとこう

千花

なんでこうなっちゃうのよ

滝沢

、、、

奏太の部屋

黒岩

、、、

コンコン ガチャ

滝沢

入るよ

黒岩

、、、

滝沢

いつまでそんなんでいるんだ?菜々美ちゃん、迎えに行かないと

黒岩

俺に、そんな資格ない、、

滝沢

何があった?

黒岩

、、別れようって、好きじゃないって言った

滝沢

なんでそんなことに。お兄さんか?

黒岩

兄貴と2人で会ってるところを何度も見たんだ。兄貴にはもう婚約者もいるし、気持ちは無いだろうって思ってるけど、数年前は確かに2人は両想いだった。それに、松野はつい最近まで兄貴の方が好きだったんだ。もう、自信がなくなった

滝沢

菜々美ちゃんにちゃんと確認したのか?

黒岩

聞かなくたってわかる。松野はもう俺のことなんか

滝沢

それはお前の考えだろ?菜々美ちゃんの話をちゃんと聞きもしないで勝手なこと言うな

黒岩

、、

滝沢

そんなんじゃ菜々美ちゃんが可哀想だ。別れを切り出して正解だな

黒岩

、、

滝沢

お前はただ自分が傷つきたく無いだけだろ

黒岩

だったらどうしろって言うんだよ!

滝沢

今想ってる気持ちをそのまま菜々美ちゃんに伝えればいいんだよ。しっかり伝えればお前の気持ちは菜々美ちゃんに届くから

黒岩

、、、

さくらの部屋

さくら

菜々美ちゃん、コーヒー入れてきたけど飲む?

菜々美

ありがとうございます

さくら

帰らなくていいの?

菜々美

、、

さくら

菜々美ちゃんはどう想ってるの?

菜々美

あんな風に別れようって言われて、すごく悲しかったです。好きだって言われてすごく幸せだったのに、、私のせいかなって、、

さくら

どうして?

菜々美

私が先生をちゃんと忘れられてなかったから

さくら

菜々美ちゃんはまだ先生のことが好きなの?

菜々美

それは

コンコン ガチャ

菜々美、お客だぞ

栞里

やっほ!

菜々美

栞里

栞里

ちょっと話さない?

菜々美

、、

カフェ

栞里

やっぱここのコーヒーおいしい!

菜々美

ごめんね、栞里にまで迷惑かけて

栞里

、、どうするの?これから

菜々美

別れるしか無いって想ってる。言われた直後はなんでだろうって頭の中混乱してたけど、今冷静に考えれば全部自分がいけなかったんだって。黒岩くんにとって無駄な数ヶ月を過ごさせちゃって

栞里

そんなことない!!

菜々美

え?

栞里

あ、、、もういいや!自分だけで抱え込むのやめた!!

菜々美

栞里?

栞里

黒岩くんは菜々美のことが好きだよ

菜々美

え?でも

栞里

好きだよって言うか、ずーっと菜々美が好きだったんだよ

菜々美

どうゆうこと?

栞里

菜々美が先生に会った次の日、私黒岩くんに話を聞きに行ったの。どうしても納得できなくて。その時黒岩くんからずっと菜々美が好きだったってことを聞かされた

菜々美

ずっとってどうゆうこと?

栞里

先生が菜々美の家庭教師になって、家でも菜々美の話が出てたんだって。それを聞くたびに菜々美のことが気になってたみたい

菜々美

そんなこと

栞里

私もそう思った!嘘なんじゃないかって。でも本当なの!菜々美が先生を好きだった期間、黒岩くんは菜々美のことが好きだったの!

菜々美

、、、

栞里

ふぅ。私はこれ以上言わない。あとは菜々美が決めることだから。菜々美が決めたことは全力で応援する

菜々美

栞里

栞里

でも、黒岩くんの気持ちだけは忘れないで

菜々美

、、、

栞里

菜々美の中でもう答えは出てるんでしょ?ならそれでいいんだよ

菜々美

栞里、、わたし

奏太の部屋

黒岩

、、、

コンコン ガチャ

滝沢

奏太、お客さんだぞ

悠人

よ、

黒岩

?!

滝沢

じゃあごゆっくり

悠人

ありがとう

黒岩

、、何しに来たんだよ

悠人

連絡しても返ってこないから直接会いにきた

黒岩

、、

悠人

お前が連絡を嫌がってたのは、菜々美ちゃんと付き合ってたからなのか。驚いたよ、まさか2人が付き合ってるなんて

黒岩

悪いかよ

悠人

悪いなんて言ってないだろ

黒岩

なんで突然いなくなったくせに、今度は突然現れるんだよ!あいつが今までどんな思いで

悠人

それは申し訳なかったと思ってるよ。でもあの時は仕方なかったんだ。そのことに関しては菜々美ちゃんとちゃんと話したよ

黒岩

今更なんなんだよ、、

悠人

菜々美ちゃんとはちゃんと話し合ったのか?

黒岩

、、、

悠人

?、、!まさか別れたとか言わないよな?!

黒岩

別れようって言ったよ!それしかないんだよ!

悠人

バカか!!

黒岩

悠人

お前はちゃんと菜々美ちゃんの話を聞いたのか?!一方的に別れを切り出してそれで終わりか?!ふざけんな!だったらなんで俺は菜々美ちゃんを諦めたんだよ!!

黒岩

悠人

まぁ俺も人のこと言えないけどな、、お前には俺と同じ想いをしてほしくない

黒岩

兄貴、、

悠人

菜々美ちゃんと奏太がちゃんと納得できる答え出してほしい

黒岩

、、、

コンコン

悠人

はい

菜々美

、、

黒岩

?!

悠人

じゃあ俺は帰るよ。またね、菜々美ちゃん

菜々美

また

黒岩

、、なんで

菜々美

このままじゃ、いやだから。ちゃんと黒岩くんと話したくて

黒岩

、、松野

菜々美

ごめんなさい

黒岩

え?

菜々美

栞里から全部聞いた。黒岩くんがずっと私のことおもってくれてたって

黒岩

、、

菜々美

それなのに私、、

黒岩

松野が謝ることない。謝らなきゃいけないのは俺の方だ。松野の話も聞かずに勝手に話を進めて、、ほんとにひどいことした

菜々美

黒岩くん、、

黒岩

いつの頃からか好きになってたんだ。自分でもよくわからないんだけど。写真と兄貴の話しか聞いてなかったのに、会いたい気持ちがどんどん強くなって。兄貴と同じ大学に行けば会える気がして。そしたらほんとに会えた。嬉しくておかしくなりそうで。でも松野の中から兄貴は消えることがなくて

菜々美

それは

黒岩

それでもよかった。兄貴が松野の中にいても俺のこと好きだって言ってくれてそれだけでよかった。けど、兄貴が現れて2人が一緒にいるのを見てもう無理だと思った。自分が身を引くしか

菜々美

私は、ちゃんとお別れした。たしかに自分の中から先生が消えなかったのは事実だけど、私は黒岩くんが好きだから!

黒岩

?!

菜々美

私の中で黒岩くんが一番だから!黒岩くんしかいないから!だから、別れようなんて言わないで

黒岩

松野、、(抱きしめる)ほんとにごめん

菜々美

黒岩くん。大好きだよ

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