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ばぁう

あははっ!!これでやっとてるちゃんと話せる!

てると

えー!君、ほんとにむむ?

ばぁう

びっくりした?俺はね、魔法使いだよ!魔法を無駄遣いしてたら、しばらく猫の姿から戻れなくなっちゃったんだ!

てると

へー、な、なるほど。

ばぁう

ほら、一緒に踊ろ?俺だけのお前にしてやるから。

ばぁうは少し強引にてるとの手を引いて、くるくると踊り出した

てると

わぁ!

ばぁう

楽しいね!

てると

ふふ、あははっ!何すんのさ!

ばぁう

てるちゃん笑ってる!

幻想みたいな世界で、君と僕だけだ。

てると

ほら、ぐるぐるぐるー!

ばぁう

あはっ!もっともっと!

てると

目がまわるー!

ばぁう

俺もだよー!はははっ

てると

ふふ、あはは

てるばう

ふぁー!楽しい!!

2人とも原っぱに寝そべる。

てると

こんなに笑ったのひさびさだよw

ばぁう

だから、よく知りもしない王子なんかのところに行かないで、ね?

てると

そ、それは、、

今日会った2人の王子の顔が浮かぶ

てると

でも、また会いたいんだけどな。いい人そうだったし。止めといた方がいいと思う?

ばぁうはにやっと笑い、てるととおでこをひっつけた

ばぁう

だーめ!俺は、もうてるちゃんのこと、好きになっちゃったんだから

てると

え!!!?

ばぁう

ふふ、もう離さないよ。てるちゃんは絶対に俺が守る。ちなみに俺、男とか女とか関係ないから。そんな狭い心してないんで。

てると

うぅ、本気?ふざけてない?

ばぁう

本気

真っ直ぐな瞳に吸い込まれそうだ

てると

(ドキッ!)考えとくね?

ばぁう

えー!!マジか!!嬉しい!ありがとう!

今度はてるとをお姫様抱っこして走り出す

てると

ちょっと!どこ行くの!?

ばぁう

んー?内緒

てると

もー!

僕なんかがこんなに笑っていいのかなって思っちゃうくらい、不思議で楽しい夜だった。

てると

んーんー?

目を覚ますと、知らない小屋の中だった。

てると

え?あれ

それになんだか頭の辺りが柔らかい

てると

へ?

ばぁう

あ、起きた♡?おはよう

てると

(あ、そうだ、昨日むむが魔法使いで、朝まで一緒に遊んだんだ。)

てると

なんで膝枕されてるのかはわかんないけど、、、夢じゃなくてよかったぁ。ちょっと安心しちゃった。

ばぁう

っ//てるちゃんその笑顔ずるい!!

ぎゅーっと抱きしめられる

てると

もう、痛いーよぉー。…そういえば、君の名前聞いてなかったね。

ばぁう

そうだ!俺はばぁう!好きに呼んで

てると

ばぁうくん、僕、帰らなきゃいけないのに、帰りたくないよ。

ばぁう

帰らなくていいんだよ。ずっと俺のものだから。

てると

でも、そのうちバレちゃうかもだし、それに、いつまでもこのままじゃ、、。お金もないし。

ばぁう

そんなん後から考えればいいんだって。俺達ならなんだってできる。

てると

ほんとに大丈夫!?

てると

(でも……ばぁくんの隣、安心する。しばらく、家出したままでいい、かな♪)

てると

うん、やっぱこの街好き。

ばぁうが用事があると言って家を留守にした隙に、てるとはいつもの街にやってきた。

まひと

あ、、てるちゃん?

てると

まひちゃん!!✨

てるとは目を輝かせてまひとに近づく

まひと

まさか今日も会えるなんて思ってなかったから、嬉しいよ

こういう爽やかさは、ちゃんと王子だなって思う。

そうま

よかったね、楽しんでおいで。

まひと

頑張るね!

こっそり話しているが、少しだけ声が聞こえる。

てると

(仲良いなぁ)

まひと

て、てるちゃん!今日は君をデートに誘おうと思う。

てると

うっ!?うん、?

まひと

あ!間違えた間違えた!ごめんねっ!!一緒に遊びに行きたいんだ。だめ?

少しだけ顔を赤くするまひと

てると

(うるうるした目、小動物みたい。可愛いな!)

てると

全然だめじゃないよ!!うん、いいよ。一緒に行こう?

まひと

じゃあ、完璧にエスコートするね?

そうま

(まひちゃん一生懸命調べてたからな)

少し離れたところから微笑ましく見ている

そうま

(まひちゃん、初々しいな。俺、こんな恋したことあったかな。まぁ、まひちゃんが幸せならそれでいいけどな)

街の娘1

ねぇ、あの人かっこよくない?

街の娘2

やばい!めっちゃタイプなんだけど。

街の娘1

話しかけてみよっか

街の娘2

えー、恥ずかしい!

近くでこそこそと話している2人の女性がいる。

そうま

(多分俺のことだな。またかぁ。)

街の娘1

あの、すいません、よかったらでいいんですけど、私達とご飯とか、どうですか?

街の娘2

ちょっとー、積極的すぎー!

そうま

んー、彼女いるから、ごめんね。可愛いお嬢さんと遊びに行きたかったんだけど、残念だな。

街の娘1

そうですか、残念です。でも、「可愛い」って言っていただけて嬉しいです♡

街の娘2

そっかー、こんなかっこいい人に彼女いないはずないもんね。

そうま

ははっ、君達にもきっと素敵な人が現れるよ。

街の娘1

はい!

街の娘2

頑張ります。

そうま

またな!いつかまた会いたいな。

こういう子達の扱いには慣れている。

そうま

(彼女か、昔はいたけど…1人を選べない。)

そうまは、にこにこ笑い合いながら歩いていくまひてるを複雑な表情で見ていた。

そうま

(よし、護衛しないと。)

そうまは適度な距離を取りつつ、2人についていった。

てると

(そういえば、まだ男だってバレてない。)

まひと

どうしたの?てるちゃん、疲れちゃたかな?

てると

大丈夫だよ!(少し中性的な服とはいえ、気付いてないようでよかったぁ。)

まひちゃんの無邪気な笑顔と、跳ねるような足取り

てると

(これから外に出る時は気をつけなきゃ。)

騙してたってバレたら、きっとこのままの関係じゃいられなくなる。

てると

(出会ったばかりなのに、それがとても悲しくて)

今ある幸せをちゃんと楽しもう。まひちゃんが気に入ってる、可愛い女の子として。

まひと

おいで、手、繋いでもいい?人多くなってきたから、はぐれないように。

てると

う、うん!もちろんだよ!

僕はまひちゃんと顔を見合わせて、嬉しさを噛み締めた。

If 騎士Aシンデレラ

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