rara🎼
nmmn注意⚠️ キャラ崩壊注意⚠️ 誤字脱字注意⚠️ 二次創作
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苦手な方はback推奨!
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第39話『ささやかな一日』
朝。
らんが目を覚ましたとき、部屋にはほんのりとコーヒーの香りが漂っていた。
リビングからはカップを置く小さな音。
いるまがすでに起きているのだろう。
らん
ゆっくりと伸びをしてベッドから降りる。
昨日の配信で一瞬襲われた痛みの記憶はまだ残っていたが、今はそれほど重くはなかった。
リビングに顔を出すと、ソファに座ったいるまが新聞代わりにスマホを見ていた。
カップから立ちのぼる湯気が窓辺の光に揺れている。
らん
いるま
いるま
らん
いるま
あっさりと言い切られて、らんは苦笑するしかなかった。
キッチンのテーブルにはトーストとスクランブルエッグ。
どうやらいるまが用意してくれたらしい。
らん
いるま
いるま
ぶっきらぼうに言いながらも、しっかり二人分並んでいる。
らんは「いただきます」と口にして席についた。
カリッとしたパンを噛む音。
卵のふんわりとした食感。
ただそれだけの朝食なのに、どこか穏やかな空気が流れていた。
いるま
らん
らん
いるま
いるま
らん
しばらく無言で食べていたが、その沈黙も心地よかった。
昼前。
洗濯物を干すいるまの隣で、らんはぼんやりと空を眺めていた。
雲ひとつない青。
風もやさしい。
らん
いるま
いるま
六月――その言葉に一瞬胸がざわついた。
けれど、今日は考えたくなかった。
せっかくの穏やかな日なのだから。
らん
いるま
いるま
らん
いるま
らんが笑うと、いるまは小さく舌打ちして目を逸らした。
午後。
二人で近所のスーパーに買い出しへ出かけた。
特に大きな理由もなく、なんとなく冷蔵庫が寂しかったから。
いるま
らん
いるま
そう言いながらも、いるまはちゃんとカレーの材料をかごに入れる。
人参を手に取ったらんが
らん
と見せると、いるまは
いるま
と呟きながらも選び直していた。
買い物袋を二人で提げ、帰り道を歩く。
道端の小さな花に気を止めたり、近所の犬に吠えられて苦笑したり。
本当に何気ない時間。
らん
らんは心の中で小さく呟いた。
夕方。
キッチンで二人並んで調理が始まる。
らん
いるま
らん
包丁を動かす音。
鍋で油が跳ねる音。
その合間に交わされる短いやり取り。
完成したカレーは思った以上に美味しく、二人で「悪くないな」と笑い合った。
食後。
ソファに座り、テレビをつけるでもなく、ただ静かにお茶を飲む。
らん
いるま
いるまの声はそっけなかったが、どこか柔らかさを含んでいた。
らんはマグカップを見つめながら、そっと息を吐く。
胸の奥には、まだ6月23日の影が残っている。
けれど、それを直視しなくてもいい時間が、確かにここにあった。
らん
ふと、そんな願いが浮かんで、らんは目を閉じた。
夜。
布団に潜り込む前、いるまが廊下から声をかけてきた。
いるま
らん
らん
いるま
短い一言。
だがそれだけで、少し肩の力が抜けた。
らん
らん
いるま
ドアの向こうで足音が遠ざかる。
その音を聞きながら、らんはまぶたを閉じた。
穏やかな一日の余韻に包まれながら。
第39話・了
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𝙉𝙚𝙭𝙩 ︎ ⇝♡400
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コメント
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めっちゃいい日ですね ほのぼのしてて癒されました笑 続き楽しみに待ってます!