モブ
コネシマ
ショッピ君
コネシマ
モブ
コネシマ
モブ
男は拘束されて動けないショッピ を抱えあげ、その首元に ナイフあてた。 そして、刃を押し付けようと した。
ショッピ君
コネシマ
コネシマがそこまでの会話 での声音とは違う 低く威嚇するような、 唸るような声を出した。
コネシマ
男の動きが止まった その瞬間を狙ったように コネシマは強く 踏み込んで、持ち前の 瞬発力で男がショッピに 危害を加えるよりも速く 男のナイフを持った 手首を切り落とした。
モブ
ショッピもその機を逃さず 男からコネシマの方へ 駆け寄った。コネシマが ショッピの手元の 縄をナイフで切り裂く。
モブ
モブ
ショッピ君
コネシマ
ショッピ君
コネシマ
コネシマ
コネシマは 金髪青瞳と、なかなか いない容姿をしている。 今のようにラフな格好を せずに、正装をして貴族だ、 と言われれば誰でも 美丈夫そのもののコネシマ の嘘に納得するだろう。 そもそもコネシマの 普段の所作には 本人は無自覚だが、 気品を感じさせる物がある。
元来より兼ね備えたその 気品と風格、容姿だけは コネシマがいくら、王宮を捨て 成長していっても 色褪せることは無かった。
モブ
コネシマ
コネシマは倒れた 男を軽く蹴りあげた。 しかしその瞳には 明確な殺意が浮かんでいた。
モブ
モブ
コネシマ
ショッピ君
モブ
モブ
たしかに昔コネシマは 王族であり、その国が 戦火に包まれる事態に なった時、今いる軍に 所属してる仲間の シャオロンにたった1人 助けられ、その国から 逃げている、 大切な母親を置いて。
コネシマ
聞きなれないコネシマの 標準語とうわずった声に ショッピは視線を 自然とコネシマに向けた。
コネシマ
モブ
コネシマ
モブ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマが ショッピの肩に腕を回して いつものように ケラケラ笑った。
モブ
モブ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
モブ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマ
コネシマは目の前で 息絶えた男にそう、 弔いの言葉をかけるとすぐに 帰りの方向へと歩を進めた。
ショッピ君
コネシマ
コネシマ
コネシマは酷く傷ついた 顔をして、ショッピ君から 目を逸らした。
兄達に認められず 虐められて苦しかった 日々を思い出した。 あの時、国から 逃げた時に感じた、 恐怖を思い出した。 自分を1番理解してくれた 優しい母親を置いていき、 自分だけ生きてもいいのかと 何度も自問自答したことを 思い出した。 コネシマの空色の瞳から 自然と涙が溢れた。
その時後ろからショッピ君が 自分の愛用するヘルメットを コネシマに被せ、 声をかけた。
ショッピ君
ショッピ君
ショッピ君
ショッピ君
ショッピ君
コネシマ
コネシマ
内心、滅多に感情的に なることの無い コネシマが涙を流した事に 動揺して、思わず 普段のようにひねくれた 事ではなく、素のままに 話してしまった事が 恥ずかしくなった ショッピは、自分から コネシマに被せた ヘルメットを奪い取ると
それを自分で被り直し、 目深に被って 顔を隠すようにした。
コネシマ
ショッピ君
コネシマ
コネシマ
コネシマ
ショッピ君
もしかしたら、コネシマが 王になる未来が あったかもしれない。
けれど、そうはならなかった。 それは、過去にコネシマの 周りにいた、コネシマの 幸せを願う者達のささやかな 働きかけによる結果かも しれない。
あるいは、コネシマ本人が 選んだ道の先が今に 繋がっていただけかも しれない。
しかし、コネシマは 今にたどり着いた 過程など、どうでもよかった。
過去の王としての自分は 息絶えた。けれど、 色褪せない過去の思い出は 今の糧となり、
今を生きる軍人としての 自分はそれを抱えながらも 生きている。
そんな今が、
コネシマにとって 幸せだと思える ものだから。
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神!