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雨音が、やさしいリズムで店を包む
ツクリはカウンターにノートを広げ、ペンを握る
ののはそばに座り、このみを見守る
ゆらが小さな手で窓の水滴を拭きながら
ゆらぎ
と呟いた
このみは静かに頷き、言葉を紡ぐ
甘狼
甘狼
甘狼
あくびは、少し笑いながら
あくび
こまが楽しそうにうなずく
小廻
ツクリがペンを走らせると、ノートのページが光を帯びた
文字がまるで生き物のように動き、店中に温かい光が広がる
雨夜
リズが声を上げる
ページの上に浮かんだ文字は、こう告げていた
“記録は完成した。 これからは、みんなの雨だ。”
外の雨が少し揺らぎ、まるで拍手のように窓を叩く
このみは深呼吸し、微笑む
甘狼
甘狼
ののが手を差し伸べ、全員で手を重ねる
音ノ乃
雨は止まらない
けれど、店の中には光と温もりがあふれていた。 誰かの居場所は、確かにここにある
“雨の日限定のミリプロ喫茶。 記録と願いが重なった、この場所は、永遠に続く。”