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コメント
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話作るの上手すぎませんか
((꜆꜄•௰•)꜆꜄꜆»♡ ポチポチ…いいね!
≪なぁ. 今日何の話してたの?≫
その日の夜、突然野村から
メッセージが送られてきた.
≪理想の身長の話?≫
≪そう.≫
≪キスするのに、
何cmが理想かって話≫
そう返して数分後
スマホが震えた.
『杉田?』
電話独特の普段とは
違う声が聞こえる.
その声が、耳元で聞こえて
くすぐったい.
『どしたの?野村』
私の名前を呼ぶなり
黙ってしまった野村に
首を傾げた.
『それで?何cmなんだって?』
『12cmだって.』
『私、いないよ.そんな人』
からかうと、私の笑い声が
夜の部屋に響く.
しばらくの沈黙の後
私は自分の耳を疑った.
『じゃあ、俺が屈もうか?』
からかいの色が含まれたその声に
期待と不安.
『何?口説いてるの?』
自分が傷つかないように
笑ってごまかした.
『うん』
わざわざそうしたのに
野村はそれを無駄にする.
『冗談なら今のうちにやめときなよ』
『なんで?』
期待しちゃうでしょ.
言葉にできたらどれほどいいかと
吐き出した空気は音にならなかった.
『冗談じゃない』
『……え?』
『だから、俺は……』
その先は.
なんでか手汗が吹き出してきて
お風呂に入ったばかりなのに
背中もじんわりと湿ってくる.
『なあ、身長差が20cm以上なら
おでことかに
キスできるらしいよ』
構えた私に、
ごまかすような野村.
『……あっそ』
呆れながらも
一応返事はした.
『頭撫でやすいのは16cmで
抱き締め合うなら20cmだって』
ヘタレ.
取り繕うような野村に
そんなことを思った.
でも.
ヘタレで、意外と優しい所が
好きだったりするんだよな、とも.
『それで、25cmくらいなら
抱き締めた時に頭に
顎が乗せられて……』
理想の身長差の話は
まだ続いている.
『もう』それでさっ』
いいよ. 慰めてくれなくて.
そう言おうとした瞬間
声が重なった.
心なしか弾んだその声に
不思議と続きをおとなしく
聞く気になった.
『抱き締めた時、彼女の頭が
彼氏の胸に来るのが
30cmなんだって.』
30cm.
私たちの大体の身長差.
『だから俺は別に
12cmじゃなくてもいい』
キスするのに
理想の身長差は12cm.
私たちの身長さは
それとは程遠い.
だけど.
『もう1回言うけどキスする時は
俺屈むし. 』
それならいいかもしれないと
顔上げた.
❤️きたら続き出します!!🙌 読んでくれて ありがとです!!😁 ぜひ他のも 見てみてください!!🥀