~次の日~
弥莉愛
いやー、マジで死んだわ、瀬戸内愛梨。ま、この私に歯向かったらどうなるか皆に知らしめる材料になったから良かったわ!
杏菜
ですよねー弥莉愛様。瀬戸内愛梨なぞ、弥莉愛様の道具にしかなれませんもの。
弥莉愛
そうね。フフフフフッ!
私は拳を握りしめた。ぶざけんじゃないわよ!!!愛梨は、お前の道具なんかじゃない!そう叫びたかったところだが、必死で我慢した。だって、打つべき手はもう打ってあるから。
優良
丸山弥莉愛っ!!!
弥莉愛
何かしら?…あぁ、私の海渡君を奪ったメス豚ね。
優良
はぁ?ざけんじゃないわよ!
杏菜
はぁ?
弥莉愛
私に歯向かったら、どうなるのか、瀬戸内愛梨が死んで分かっているでしょ!?
優良
フッ。別にあんたなんか怖くないわよ。
杏菜
どういう意味よ!?
優良
だって、あんた達の味方は誰もいないからね。
優良さんは、ネズミを見つけたネコのような顔で、笑った。
~次の日~
また、強い者いじめが始まった。女子も男子も皆一斉に目を爛々とさせ、丸山弥莉愛をいたぶった。(山本杏菜も)
皆、『いじめをしていた生徒を懲らしめているだけだ。』と思って罪悪感のないいじめをする。
実はこれを仕掛けたのは私だ。
~愛梨の遺書を読んだ日~
LINEにて。
百合奈
優良さん、いますか?
優良
うん。いるいる
百合奈
愛梨、自殺したんですよ。
優良
…えっ?
百合奈
今日家で、首つって自殺したらしいです。
優良
優良
やっぱり私のせいだ。私が、水かかっておけば…瀬戸内さんに庇われるんじゃなくて、自分で対処しておけば…愛梨さんは死なずに済んだのに…
百合奈
違います!
百合奈
悪いのは、丸山弥莉愛と山本杏菜です!!!
優良
うん。そうだね…
百合奈
愛梨からの遺書に書いた跡があったんです。
百合奈
あいつらに復讐しろって。
百合奈
だから、私、愛梨の敵をうちたいんです!
優良
私で良ければ協力する!私も、あいつらに愛梨さんの復讐したいから!!!
百合奈
えっ!?いいんですか!?
優良
もちろん!!!
百合奈
じゃあ、一つお願いしてもいいですか?
優良
うん!ていうか、ため口でいいよ!!!百合って呼んでいい???
百合奈
ありがとう!じゃあ、私も、優良って呼ぶね!!
百合奈
百合奈
作戦はこう。
まず、優良を筆頭に強い者いじめをする。ターゲットはもちろんあいつら。そして、エスカレートしていったところで優良は、誰かにリーダーを譲る。そして、強い者いじめが終わったところで、私の攻撃。こんな感じかな。
まず、優良を筆頭に強い者いじめをする。ターゲットはもちろんあいつら。そして、エスカレートしていったところで優良は、誰かにリーダーを譲る。そして、強い者いじめが終わったところで、私の攻撃。こんな感じかな。
優良
面白そうね
優良のニヤリとした顔が、目に見えるようだった。