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第七号車

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第七号車

1 - 第七号車

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2020年04月23日

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これは、第七号車という海外の無料ゲームを題材にさせていただきました。

気になった方々は検索してみてください

列車が発車後、ガタンゴトンという音が聞こえ、車内にも小さな揺れが感じられる

それは列車が古いや出来が悪いとかではなく、乗客に旅の雰囲気を楽しませるために、わざとそうしているだけ

それに、発車した時から気づいたけど、この車両には一人の少女しかいないようだ。

一人旅をする客は珍しくない。プライベートな車両だから、一つの車両には一人の客しかいない。

だが、その少女はそわそわしているように見える。一人旅だからなのか?

自分

こんにちは。

自分

ここに座ってもいいかな

少女の向かい側の席に座ると私は少女の方へ目を向けた

少女は緑色の春服を着ていて、小さな鞄をかけている

紐のゆるさからしてたいしたものは入っていないようだ。それ以外の荷物は見当たらない。

どうやら、少女は旅のために、十分な準備をしていないようだ

自分

一人旅かな?

当たり前の口実だが、切り口として、まずそれを聞いてみた

少女

そ、そうです

彼女は言い終わってはっとなった

少女

あの、あなたは…車掌さん、ですか?

自分

うん?ああ、違うよ

少女

そうですか…

少女

この列車って終点までどれくらいかかるか知っていますか?

自分

確か、5時間くらいかな

少女

5時間……

彼女はそう呟くと、窓の方へ向いた。時折、手首を触っていた。

自分

大体半分を超えた時に切符の確認が行われるから、それでわかるんじゃ無いかな

お少女は私を見て驚いた表情をしている

少女

切符の確認?

自分

そうだが、どうかしたか?

少女

ああ、いえ。このような一等車だと切符確認は無いと思っていましたので

自分

まあ、忙しい時に切符の確認を行わないと思うから、そこは安心していいよ

少女

はい。

彼女は俯き、手首をじっとみている

自分

もし退屈だったら、話でもする?

少女

え?はい!

すこし予想外だったが、少女はぱっと顔を上げ、微笑んだ。声も少し裏返る程だった。

少女

あっご、ごめんなさい……ちょっと久しぶりに家族以外の人と話すものだから、つい……

自分の失態に気づき、少女は頬を赤らめて謝った

かわいい子だな

自分

ふーん。じゃあ何を話そうかな……良かったら君の話を聞かせてくれないかな。

少女

私の話…ですか?

自分

そう。君の小さい頃からの話。
少々失礼かもしれないが、私は人の話を聞くのが好きでね。

少女

あ…はい。ではあなたのお話は?

自分

私?平凡な人生さ。そんなつまらないことはすぐとうにわすれたよ。

少女

え…そんな、不公平です。

少女は少し落ち込んだが、すぐに何かを思いついたみたいで、笑顔をこちらに向けた

少女

では……答えを当ててみてください。

自分

答えを…当てる?

少女

そうです。

少女は悪戯っぽく笑った

少女

では、あなたが聞いた2つ目の問題を覚えていますか?

自分

2つ目の問題…

私は記憶の中を繰り返した

1つ目は確か、"ここに座ってもいいかな?"で、2つ目は…

自分

あ、"一人旅かな?"だったか

少女

正解です

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