彩夏
やっぱりまだ怖くて…
光輝
何言ってんだ…
光輝
だいたい、泊まるって俺はどこで寝るんだよ?
彩夏
もちろん、私の部屋で
彩夏
あっ、せっかくだし一緒の布団で寝ちゃう?
光輝
!
彩夏
ほら、小さい頃は一緒に寝たでしょ
光輝
……
彩夏
なーんて、さすがにそれは冗談…
光輝
いいよ、一緒に寝るか?
彩夏
え?
ドサッ
彩夏
!?
彩夏
(何で私ベッドに押し倒されてるの!?)
彩夏
ちょっと…光輝…?
光輝
あのさ、俺が男だって分かってる?
彩夏
…っ
光輝
いつまでも子供だと思ってるかもしれないけど
光輝
俺だってもう高2だし、彩夏よりも身体もでかくなってる
彩夏
光輝…放して…
彩夏
(どうしよう…)
彩夏
(掴まれた手を振り払えない)
彩夏
(光輝、こんなに力が強いの…?)
彩夏
ねえ、光輝
彩夏
ふざけるのはやめて
光輝
ふざけてねーよ!
彩夏
!
光輝
本当はずっとこうしたいのを我慢してた
光輝
彩夏のこと、好きだから
彩夏
え…
彩夏
(光輝が…私のことを…?)
彩夏
でも、私…
光輝
お前の気持ちは分かってる
光輝
どうせ俺のこと弟みたいにしか思ってないこと
光輝
だけど、俺はお前のこと姉だなんて思ってない
光輝
ずっと昔から、1人の女として見てる
彩夏
…!
光輝
今日はもう帰る
光輝
じゃあな
彩夏
あ…
パタン…
彩夏
行っちゃった…
彩夏
どうしよう…
彩夏
まさかの展開過ぎて、頭がついていかない
彩夏
(光輝が私のことを好きだったなんて…)
彩夏
ああ…ダメだ
彩夏
恐怖心はなくなったけど、別の意味で眠れないよ!
あれから2週間
彩夏の母
ねえ、彩夏
彩夏の母
最近光輝くん家に来ないわね
彩夏
あ…うん、そうだね
彩夏の母
どうしたのかしらね
彩夏
さあ?バイトとか勉強とか忙しいんじゃないの?
彩夏
あっ、私レポートやらなきゃいけないんだった
彩夏
じゃあしばらく部屋にこもるから
バタンッ
彩夏
はぁ…
彩夏
(もう2週間も光輝と会ってないな…)
彩夏
(向こうからも連絡こないし)
彩夏
(やっぱり私のこと避けてるのかな…)
彩夏
寂しい…
彩夏
光輝に会いたい…
彩夏
(てか、私最近光輝のことばかり考えてるよね)
彩夏
(まるで私が光輝を好きみたい…)
彩夏
好き…?私が…?
彩夏
まさか…
光輝の家の前
光輝
なに?待ち伏せ?
彩夏
ごめん、光輝と話したくて…
光輝
ここで立ち話もなんだし、中入って
光輝の部屋
光輝
で、この前の返事をしに来たって思っていいの?
彩夏
うん…
彩夏
私、この数日ずっと光輝のこと考えてた
彩夏
幼なじみ以上になるのかな…とか
光輝
それで、答えは出たの?
彩夏
答えは…まだ出てない
光輝
……
彩夏
光輝のことは好きだけど
彩夏
それが恋愛なのかそうじゃないのか分からない
彩夏
でもひとつだけ確かなことがある
彩夏
私、光輝と一緒にいたい
光輝
!
彩夏
光輝と会えない時間がすごく寂しかった
彩夏
このまま会えなくなるなんて、そんなの嫌だから
光輝
……
彩夏
こんな答えじゃ…ダメ?
光輝
はぁ…
光輝
やっぱお前、全然年上って感じじゃねーよな
光輝
「恋愛の好きか分からない」とか中学生の恋愛かよ
彩夏
だって…ずっと弟みたいな存在だと思ってたから
彩夏
頭の中が混乱してて…
光輝
まあ、いいや
光輝
どうせ10年以上片想いしてたんだから
光輝
今更それが少し伸びても構わねえよ
光輝
彩夏のペースに合わせてやる
彩夏
ありがとう
光輝
ただし…
光輝
絶対に俺のこと好きにさせてやる
彩夏
!
光輝
覚悟してろよ
彩夏
…っ、うん
私たちの関係が幼なじみから恋人に変わる日はきっとそう遠くない未来にやってくる
私はそんな気がしていた――






