ギャアアアアアア
飛び起きると、部屋だった
ガリガリッ
シンと静まりかえった部屋に不気味な音が響いた
ギッ………
ゆっくりと扉が開きはじめる…
僕は鍵を急いでテレビの裏に隠し 布団に潜った
布団を頭からかぶってもう一度眠りにつこうとする…
いや…夢じゃなくて泥棒の可能性もある
それとも…幽霊?
いや…泥棒の可能性が一番高いかも…
もう誰か部屋に入ってきている…!
このままたぬき寝入りしていた方が安全かもしれない
グサッ
背中を刺されたような感覚が走った
次の瞬間、激痛に変わる
グサッグサッグサッ
容赦なく布団ごと貫かれる
焼けるような痛みと…布団を濡らすこれは…
大量の血液
もがこうとするが布団が重くのしかかる
息すらまともに吸込めない
何も見えないが…口から出てくる液体は…多分血液だ…
飛び起きると、部屋だった
背筋がゾクリとした
ガリッガリガリ…
嫌な音に思わず振り返った
逃げなきゃ!
逃げると言っても…四方は壁だ
カーテンを開いて絶望した…
地上ははるか下…ゴウと風が吹き抜ける
嫌な呼吸音だ
奴はもう僕の真後ろに立っていた…
耐え難い痛み…が…
飛び起きると、部屋だった
またこの…同じ…部屋…
もはや布団から出る気にはなれない
深呼吸をして…改めて考えなおす
そうだ…今回こそ夢じゃない…
かも…
ガリッ
迷わず僕はカーテンを開いた
見れば見る程…地上は遠のいていく
後ろにいる奴の声に思わず
13階から飛び降りていた
コメント
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永遠に眠り続けてるって事?!
うーん…
無限ループや!